ルビーとは?

モリスルビーのコンセプト











宝石の定義

宝石の定義

1) 人を魅了する美しさがあること
2) 希少性が高いこと
3) 経年変化がないこと

この3つの条件を満たす天然石を「宝石」と呼びます。

天然宝石  …  希少性の高い宝石
処理宝石  …  人為的に処理をして美しさを改良した宝石
人工合成石  …  人工的に化学合成した結晶、宝石とは言わない
人造石  …  天然宝石とは異なる化学組成で作られた石
同じく宝石とは言わない
模造石  …  ガラス、プラスチックなど宝石を模したもの
宝石とは言わない

宝石の頂点RUBY

宝石の頂点RUBY

宝石ルビーといえば、最も価値の高い宝石として古くから国王の王冠を飾り、結婚する王妃に贈られる最高の宝石として大切にされてきました。最近になってマイナーな宝石に感じてしまうのはなぜでしょうか?産業革命後の貨幣経済の広がり、化学技術の発達により約100年前に人工合成したルビーが大量に世の中に販売されました。まだ、人工合成石という概念がなかった当時、本物のルビーよりもむしろ高額でした。そしてその後に、人為的に処理をして美しさを改良したルビーが一般的に出回り、希少性が低下した結果、最高級宝石の座をダイヤモンドに譲りました。しかし、インターネットの時代、情報開示が容易になり「天然無処理で美しいルビー」の希少性に裏付けされた高い価値が見直されました。2015年スイスの ジュネーブで開催された高級美術品のオークション「サザビーズ」では、24ctのルビーが30億円を超える価格で落札されました。加熱処理をされた同じような商品の落札価格が400万円でした。また人工合成ルビーはオークションにすら出品できません。今後、天然無処理で美しいルビーの価値は高く評価されるはずです。

ピジョンブラッドというルビーの色

素晴らしいルビーを表現するために使われる「ピジョンブラッド」という言葉について…直訳すると「鳩の血の色」という意味です。しかし、それは、色のことを表すのか? 透明度のことなのか?
または輝きなのか? …分かりにくいものです。
鑑別業者の発行する分析結果報告書に、記述のある「ピジョンブラッドと呼ばれる色」に対しては各鑑別機関の間でも基準のバラつきがあるのが実状で、スタンダードは決まっていません。ピジョンブラッドと表記されているルビーを探すのではなく、美しいルビーを探すのが正解です。そして、美しいと感じたルビーの品質を確認すれば安心です。その時に気を付けて頂きたいポイントは、
「そのルビーの呼び名に影響されずに、相性の良いルビーを選ぶ」
ということです。
そして相性の良いルビーを見つけたら、そのルビーについてプロの視点で品質を見分け、説明して貰いましょう。

変わらないルビーの価値

変わらないルビーの価値

21世紀になってルビーの流通価格は、特にミャンマー産の天然無処理で美しいモノは、サイズにもよりますが、2000年から2015年までの15年間で、流通価格が2倍~4倍になっています。
対して、同じルビーでも、加熱処理したルビーなど、他のモノの取引価格は、変わっていません。価格諸説がありますが、有力な説として、インターネットによって、同じルビーという名前でも様々な品質の商品が存在するという情報が拡散したというものです。資産価値を持ち、国際的なオークションを還流する文字通り「お宝」の品質から、アクセサリーとして普段から身に着けて楽しむ品質のルビーまで、様々な品質のルビーが流通していますが、宝石の販売価格(取引価格)は、需要と供給のバランスで決まりますので、時代の流れとして「宝石の価値」に注目が集まっているといえるでしょう。ただ、宝石ルビーの価値観は、何千年の時間の流れの中で形成されてきたもので、値段が変わったとしても、それは一時的なモノで長い目で見た場合、「変わらない価値」といえるでしょう。

ルビーを選ぶときは、パートナーを選ぶつもりで…

ルビーを選ぶときは、パートナーを選ぶつもりで…

ピジョンブラッドと呼ばれるルビーが良いのか?
色の濃いルビーが良いのか?
または、透明度が高いルビーが良いのか?
ルビーを選ぶときのコツは、「好きなルビーを探す」ということ。
そして、好きなルビーが見つかった時に、プロにそのルビーの品質を聞いて、価値を判断し、購入する時の値段が適当であるかを確認すれば良いのです。
同じ品質の枠に入っているルビーであっても、2つのルビーがあれば、好みは分かれます。パートナーを選ぶようなつもりで、出会った時にワクワクするルビーを選びましょう。品質は、プロの宝石商がキチンと判定して説明してくれるはずです。

ルビーの色は、濃い方が良いのか?

ルビーは、色が濃ければ濃い方が高価値である、という声をよく耳にしますが、そうではありません。適当な色の濃さがあります。
ルビーの品質を判定するための「クオリティスケール」をご覧ください。横マスSとAの縦マス5と6が、ジェムクオリティ
(青枠)と呼ばれ、最高品質のものです。
ジュエリークオリティ(灰色枠)は、冠婚葬祭、パーティでその美しさを発揮する品質、そして、アクセサリークオリティ(黄枠)は、日常使いのアクセサリーにぴったりの品質です。色の濃淡に関しては、7と比較して、濃淡6の枠の品質が高いのが、クオリティスケールから読み取れます。

ルビーはダイヤと違って…

ルビーを見る時にもダイヤモンドを見るときにのように「4C」を参考にされる方が多いのですが、少し違います。

4Cとは、
1) カラー     色
2) クラリティー  透明度
3) カット     研磨の状態
4) カラット    重さ

そのダイヤモンドの特徴を表すものですが、ルビーを見るときは、少し違った視点で見なければ、正しく品質判定できません。
一番大きく違う点は、ダイヤモンドは、ほぼ全て天然無処理であるのに対してルビーはその逆で、ほぼ全てが処理されて美しさが、改良されている事です。処理の有無を見間違うと価値を大きく見間違えますので、経験、知識が問われます。第三者の鑑別業者のレポートも判断する際の参考になります。80年以上の経験を持つGubelin Gem LabかSSEFがオススメです。(すべての鑑別業者の分析結果が正しいとは限りません)最終的には、信頼性の高いジュエラーから購入する。その際に宝石の種類、原産地、処理の有無について保証して貰えると安心です。

ルビーはダイヤと違って…

写真は、天然無処理のミャンマー産ルビーの特徴的な
インクルージョン(内包物)シルクincと結晶inc

鑑別書があれば、そのルビーの価値は高いのか?

鑑別書があれば、そのルビーの価値は高いのか?

ルビーを購入する際、第三者の鑑別業者が発行する「鑑別書」に何が書かれているか?で価値を判断する人は多いのですが、
「天然のルビー」だという事がわかるだけで、そのルビーの価値はどこにも書いていないことに気を付けて下さい。

鑑別書には、客観的なデータから、
1)宝石の種類…ルビーかどうか?
2)原産地(データより推定)
3)処理の有無(データより推定)

上記の三点を推定、その結果を報告するものであって、価値を表すものではありません。

宝石の価値は、上記に加えて、
4)美しさ
5)色の濃淡
6)欠点
7)サイズ

そして、需要と供給のバランスや伝統や慣習を踏まえて判定するものです。

ルビーは、丈夫な宝石

ルビーは、丈夫な宝石

宝石の硬度(硬さ)を表わすのにドイツのモース博士が今から180年ぐらい前に、ダイヤモンドを10に表してお互いをこすり合わせて ヒッカキキズがつくかつかないかを数値化したモノです。
まず一番硬度が高いのが、ダイヤモンドの10。
ルビーは9、スピネルは8、エメラルド、ガーネット、アクアマリンは7.5、トルマリンは7です。
宝石箱の中に複数のジュエリーを入れて、「ガシャガシャ」と振れば、高度の低い順番に傷がついていきます。ガラスだとモノによって、5から6の間です。埃の中に入っている石英だと7ぐらいですから、宝石は、それ以上のモース硬度を持っていることも大切な要素です。
さて、私たちモリスブライダルに使われているルビーは、硬度こそ「9」ですが、硬度「10」のダイヤモンドより衝撃に強く、割れにくいタフな宝石です。

ルビーは、なぜ難しい宝石なのか?

ルビーは、なぜ難しい宝石なのか?

「ルビーは、宝石の中で一番難しい」といわれます。それは、100年前から人工合成石がルビーとして販売されてきた歴史や、模造石、類似石など紛らわしいモノの種類がとても多いこと。加えて、流通しているほとんどのルビーは、加熱などの処理を加えて品質を改良したもので、見た目だけでは価値判断が難しいことが原因です。
伝統的に宝石とされてきたルビーは、実はとても希少性が高く、普通の人は一生にひとつ見ることができるかどうか?
ロイヤルファミリーの宝石として、長らく大切にされ、一般大衆の憧れの宝石でしたが、いつしか、「難しい宝石」として有名になってしまいました。

人工合成ルビーを見分ける方法

人工合成ルビーとは、文字通り、人工的に合成したルビーです。
「再結晶」などと呼ばれていますが、やはり本物の宝石とはいえません。しかし、化学組成も成分も天然ルビーとほぼ同じですが、
天然ではありません。宝石の定義は、天然で「美しく」「希少で」「経年変化がない」石のことです。工場で作り出せるモノは宝石とは呼びません。天然でもなく、希少でもないからです。
さて、下左図の写真は、フランスのベルヌイ博士が100年以上前に発明した人工合成石の内部を拡大した写真です。
カーブラインが規則正しく確認できます。
一方…天然ルビーでは、成長した跡は、右図の様に見え、ルーペでも確認できます

人工合成ルビーを見分ける方法