モリスは、原石の個性に合わせて形を決めるカットを、世の中にたった一つの形という意味をこめて「シンギュラリティカット」と名付けました。どのようにカットすれば必要最低限のカットで原石の魅力が表現できるのか?一石一石の原石がモリスの挑戦です。Singula(シンギュラ)は「Single(シングル)=一つだけ」という意味で、類まれなことを表します。「一つの原石に一つの形を」という意味を込めました。
Ruby Collection
17JL0004
Silk ( 30x ) inclusion
Crystal ( 30x ) inclusion
1.24ct L.7.0/ W.4.2 / D.4.3 MORI’S SG cut Crystal and Silk inclusions Namya No treatment
17JL0019
Silk ( 40x ) inclusion
Crystal ( 40x ) inclusion
1.29ct L.6.7/ W.6.2 / D.4.8 MORI’S SG cut Crystal and Silk inclusions Namya No treatment
17JL0001
Silk ( 30x ) inclusion
Silk ( 30x ) inclusion
1.91ct L.8.0/ W.7.2 / D.4.1 MORI’S SG cut Silk inclusions Namya No treatment
モリスには自然の造形美を預かった責任がある
従来の宝石のカットはジュエリーの枠に合うようどれも同じようなカットをする『人間の都合に合わせたカット』でした。人間の価値観で、“良い評価をされる形”だけにとらわれているような決め方でした。これまでの宝石のカットは、ジュエリーを製作する人間の都合に合わせて、または、ジュエリーを販売する側の都合に合わせて、要するにパッと見て「人間に良い評価をされる形」が優先されてきました。採掘現場でルビーの希少性を目の当たりにした私たちは、母なる地球の資源は無限ではないと痛感していました。採掘した時には大きかった石も研磨で小さくなり、原石の時にあった石の個性がなくなってしまう事実に気づき、その時シンギュラリティカットは生まれたのです。人間の都合で自然をコントロールしようという時代から私たち人間も自然の一部であり、生かされている存在なのだということを思い出す意味でも自然が育んだ原石の形を活かしたい。画一化された世界だからこそ、たった一つの個性が大切。この原石がありたい姿にしたい。もったいないから途中で止めるという選択。「宝石らしさ」を感じていただけるはずです。
その根底にあるのは…
「指輪88小さな文化遺産」(淡交社)の原稿を書くために拝見した1200年前の結婚指輪に着けられた、今も変わりなく輝いているルビーを見た瞬間、鉱山の現場で感じたこと「人を遥かに超えたところで産まれた存在」の景色がフラッシュバックされました。ルビーは、自然の造形美であり、ずっと変わらない…100年後も、1000年後も…私たちよりずっと長く輝き続けるものであると感じました。
毎日とっておきのルビーを1石ずつご紹介しています。ルビーの個性をお楽しみください。