ルビーは産地によって色味が変わる鉱物と知られています。
その数ある中でも鳩の血のような真紅の輝きをしたルビーを「ビジョン・ブラッド」と呼ばれ、最高品質のルビーを称える言葉として用いられます。
その一方で、このピジョン・ブラッドは色範囲見分けるのが一流の鑑定士でも難しいとされています。
今回はルビーの品質をテーマに「宝石商のメイド」という漫画をなぞってお伝えして参ります。
漫画「宝石商のメイド」とは
宝石商のメイドは、やませちか氏による漫画作品で、KADOKAWAから出版されています。
本作は2020年11月にSNSでの個人連載から始まり、2021年7月よりコミックウォーカーやニコニコ漫画などで公式連載が開始されました。
単行本は6巻(2024年12月23日現在)まで刊行されていて、アニメ化も待望されている作品として注目を集めています。
架空のヨーロッパ風の国でメイドが宝石を販売するという一風変わった宝石店「ローシュタイン」が物語の舞台として描かれています。
店頭に立つメイドのエリヤは、最年少の宝石鑑定師として、様々なお客様に宝石を通じて心を通わせ、彼らの人生に輝きをもたらしていきます。
宝石にまつわる知識やエピソードが豊富で、宝石に興味がある方はもちろん、宝石を通じた人間模様も描かれたストーリー性も魅力の作品です[1]。
ルビーの最高品質「ピジョン・ブラッド」と宝石の価値
今回ルビーの品質を語る上で、宝石商のメイドの3巻14話「夜を駆ける宝石商のメイド」にフォーカスを充てたいと思います。
本エピソードでは、年に一度、各地の貴族や要人が招かれる大規模な宝石業界の夜会で、宝石商で活躍する数少ない女性鑑定士として招待されたエリヤが、その腕を試される余興が開催されるシーンがあります。
その中で、マスターストーンを使用して、30石のルビーからピジョン・ブラッドを見極めるという課題が与えられます。
ルビーの最高品質とされるピジョン・ブラッドはその微妙な赤色の差から、一流の鑑定士でさえも目視で分からなければ、宝石研究所に送り鑑別することもあるほど難しいとされています。
エリヤはマスターストーンを使用せずに、ルーペのみで見事にピジョン・ブラッドを見極める千里眼を発揮します。
この技術力は、お客様へ確かな品質保証を届ける宝石商の信用にはなくてはならないものになります。
ピジョン・ブラッドの品質を見分ける難しさや宝石商の信用力が必要な理由については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
まとめ
ルビーの中では最高級品と言われるピジョン・ブラッドをお探しなら、確かな品質保証を説明できる宝石商からの購入をおすすめします。
モリスルビーでは、この信用を何より大切に、本物の天然無処理ルビーだけを販売するために、ミャンマーの鉱山の採掘権を持ってトレーサビリティを確保しています。
また、同じピジョン・ブラッドといえども、同じルビーはこの世に1つとしてありません。
宝石商のメイドの中で、エリヤが残した印象的な言葉を引用させて頂くと
どの赤色を一番美しく思われるかは お客様にかかっておりますので最も惹かれる一品を選んで頂きたいです
(宝石商のメイド1巻第5話「宝石商のメイドの休日」より[1])
世界で1つだけの本物のルビージュエリーやルビーのブライダルリングをお求めの方は、「赤い宝石ルビー専門店」である、モリス京都三条本店、モリス銀座店にぜひご来店ください。
<参考文献>
[1] KADOKAWA公式サイト,『「宝石商のメイド 1」やませちか』,available at https://www.kadokawa.co.jp/product/322109000528/