本物のルビーの値段はいくら?【安いものとの違い・相場と価格表も紹介】

ルビーの値段を調べると、その価格の幅広さに驚く方も多いのではないでしょうか。実際、ルビーは数千円で買えるものから、数百万円、さらには数億円に達するものまで、非常に幅広い価格帯で流通しています。

一見すると、安いルビーも高価なルビーも、同じ「赤い宝石」に見えるかもしれません。しかし、その価値と品質には、決定的な違いがあります。

この記事では、ルビー専門店「モリス」がプロの視点から以下の内容をわかりやすく解説します。

  • 本物のルビーの値段と相場
  • ルビーは値段で選ぶべきか?
  • ルビーの値段の違いは何で決まるのか?

実際に写真や言葉だけでなく、本物のルビーの価値や品質を自分の目で確かめたい方は、ぜひお気軽にご来店ください。(来店予約は24時間365日受け付けております)

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本物のルビーの値段はいくら?(安いものとの違いを解説)

量が増やせる宝石

ルビーの値段は、数千円で手に入るものから、数百万円、さらには数億円に達するものまで非常に幅広く存在します。

一見すると、安価なルビーと高価なルビーは、どちらも「赤い宝石」として似たように見えることもありますが、実際にはその価値と品質には大きな違いがあります。

ルビーの値段は、宝石としての本質的な価値である「品質」によって大きく変わります。

本物のルビーの値段は「品質」で大きく変わる

分類 特徴 価格目安(1カラット)
天然非加熱ルビー 希少性が非常に高い 数百万円〜数億円
加熱処理ルビー 人工処理で色味を改善したもの 数万円〜数十万円
合成ルビー 人工的に作られたもの 数百円〜数千円

本物のルビーとは、「天然・非加熱」であり、かつ美しさを備えたルビーのことです。

非加熱の天然ルビー(特にミャンマー産ピジョンブラッド)は、宝石として極めて希少で、1カラットあたり数百万円から、高いものではオークションで数億円の価格がつくこともあります。

一方、加熱処理や人工的に作られた合成ルビーは、見た目が似ていても価格は大きく下がり、数万円〜数千円で流通しています。

価格差の大きな要因は、見た目だけでは判断できない「産地」「処理の有無」「色の質」「サイズ」といった細かい条件にあります。

では、具体的に「安いルビー」と「高いルビー」の違いを見ていきましょう。

安い値段のルビーとは?

安いルビーは、主に「大量生産が可能」「人工的な処理あり」「宝石としての希少性が低い」ものが多く、市場でも比較的手に入りやすい価格帯で流通しています。

見た目は鮮やかな赤色に仕上げられているものも多く、一見すると高価なルビーと区別がつきにくい場合もありますが、宝石としての価値や希少性は大きく異なります。

安い値段で取引されるのルビーには、主に以下の種類があります。

  1. 人工合成ルビー
  2. 加熱処理ルビー
  3. パワーストーン・アクセサリー用ルビー

それぞれの特徴を詳しく解説します。

①人工合成ルビー

人工合成ルビーは、天然ルビーとほぼ同じ化学組成(コランダム)を持ちながら、実験室内で短期間で生成された宝石です。大量生産が可能で、色味や透明度もコントロールしやすく、市場には非常に多く流通しています。

人工合成ルビーの特徴は以下のとおりです。

  • 見た目は天然ルビーに似ている
  • 一般的に宝石としての資産価値は低い
  • コレクターや投資家からは評価されない
  • 価格は非常に安く、1カラットあたり数百円~数千円程度

ジュエリーショップでも「合成ルビー」が天然ルビーと同列に見える形で販売されていることがあります。購入する際は「天然」「合成」の表記確認を必ず行いましょう。

②加熱処理ルビー

加熱処理ルビーは、天然のルビーを高温で加熱し、色味や透明度を人工的に改善したものです。現在、市場で流通している天然ルビーの90%以上が加熱処理済みと言われており、これは業界では一般的に認められている処理です。

加熱処理ルビーの特徴は以下のとおりです。

  • 加熱によって色が鮮やかになり、透明度が高まる
  • 加熱により、見た目は美しく見える
  • 非加熱のルビーに比べて価格は「1/数分~1/10程度」に抑えられる
  • 相場は1カラットあたり数万円~数十万円

加熱処理済みでも「天然ルビー」として販売されますが、非加熱ルビーとは別物として明確に区別することが重要です。天然非加熱のルビーを購入する際は、加熱の有無を必ず確認しましょう。

③パワーストーン・アクセサリー用ルビー

パワーストーンやファッションアクセサリーに使われるルビーは、低価格・低品質・大量流通型のものがほとんどです。

パワーストーン・アクセサリー用ルビーの特徴は以下のとおりです。

  • 合成ルビーや低品質の天然ルビーが中心
  • 色味やカットは必ずしも厳密ではない
  • 見た目の可愛さやパワーストーン効果を重視した商品が多い
  • 価格は非常に安価で、数百円〜数千円で購入可能

パワーストーン用ルビーは、「宝石」としての希少性や評価はほとんど期待できません。高級ジュエリーや資産価値を求める場合は対象外です。

安いルビーは、日常使いのアクセサリーやパワーストーンとしては魅力的ですが、「資産価値」「希少性」「本物のルビー」を求める場合は、合成・加熱・パワーストーン用ルビーは避けるべきです。

次は、「高い値段のルビー」について解説します。

高い値段のルビーとは?

高い値段で取引されるルビーは、「非加熱」「産地」「サイズ」「色の美しさ」の全ての品質がそろったもので、非常に希少価値の高い宝石です。

品質が高いルビーは、ジュエリーとしての美しさだけでなく、投資対象としても注目され、資産価値を持つことが特徴です。

高い値段のルビーの代表的な特徴は、以下のとおりです。

  1. 天然・非加熱ルビー
  2. ミャンマー産ルビー(ピジョンブラッド)
  3. 大きさ(カラット)
  4. 色の質・透明度・カット

それぞれ、詳しく解説します。

①天然・非加熱ルビー

天然かつ加熱処理を一切施されていないルビーは、非常に希少です。非加熱でも美しい赤色を保っているルビーは、自然が生み出した奇跡ともいえる存在であり、業界内では「本物の価値」として高く評価されています。

非加熱でありながら、鮮やかな赤色・高い透明度を持つものは全体流通量の1%未満とも言われています。

天然・非加熱ルビーの特徴は以下のとおりです。

  • 価格は1カラットあたり数百万円~数千万円に達することもある
  • 資産価値が非常に高く、オークションでも高額で落札される

非加熱かどうかは専門の鑑別機関の証明書(鑑別書)が必須です。購入の際は必ず確認しましょう。

②ミャンマー産ルビー(ピジョンブラッド)

ルビーの最高峰とされるのが、ミャンマー(特にモゴック鉱山)産のピジョンブラッドルビーです。「ピジョンブラッド」とは、深く、やや青みを帯びた鮮やかな赤色を指し、この色味を持つルビーは世界中で最も高く評価されています。

ミャンマー産ルビーの特徴は以下のとおりです。

  • ピジョンブラッドルビーは希少性・資産価値ともに世界トップクラス
  • 小粒でも1カラットあたり数百万円~数千万円
  • 大粒なら数億円を超える価格で取引されることもある
  • オークションハウス(クリスティーズ、サザビーズなど)で高額落札の常連

ミャンマー産と表記されていても、必ず鑑別書で「産地証明(ミャンマー産の詳しい記載があるか?)」と「非加熱証明(加熱の有無)」を確認しましょう。

③大きさ(カラット)

ルビーはカラット(重さ)が大きくなるにつれて、価格が一気に上がる特徴があります。1カラットと3カラットの非加熱ルビーは、単純に3倍ではなく、数倍~数十倍の価格差が生まれることも珍しくありません。

ルビーの大きさ(カラット)の特徴は以下のとおりです。

  • 大きいルビーほど市場流通が少なく、プレミアムが加算される
  • 特に非加熱・高品質で3カラットを超えるルビーは極めて希少
  • 価格は数千万円〜数億円に及ぶ場合がある

ルビーの値段は大きさ(カラット)だけでなく、色味や透明度も伴って初めて高額になります。大きくても品質が低ければ評価は下がります。

④色の質・透明度・カット

深く鮮やかな赤で透明度が高く、インクルージョン(内包物)が少ないものは、品質評価で最上級とされ、価格も非常に高くなります。

ルビーの価格を大きく左右するのが「色」「透明度」「カット」のバランスです。

最も評価されるのは、「ピジョンブラッド」の濃すぎず、鮮やかで深みのある色 色が暗すぎる、または明るすぎると評価は下がる
透明度 内包物(インクルージョン)が少なく、透明感が高いほど高評価 多少の内包物は「天然の証」ともされるが、透明度が高いものほど高価
カット 色味と透明感を最大限に引き出すための丁寧なカットが重要 カットが悪いと色が沈んで見えたり、輝きが損なわれる

高い値段で取引されるルビーは、「非加熱」「産地」「大きさ」「最高の色味と透明度」といった複数の条件がそろった、まさに「奇跡の宝石」です。

資産価値や交換価値を求める方、本物かつ最高品質のルビーを探している方は、非加熱のミャンマー産ピジョンブラッドルビーについて調べてみてください。

また、購入を検討されている場合は、店舗で実際に本物のルビーを見て、産地・非加熱証明を確認しましょう。(来店予約はこちら

ルビーは値段で選ぶべき?(抑えておくべきポイント3選)

ルビーを選ぶとき、「高い=良いもの」「安い=価値が低い」と思っていませんか?確かに、値段はルビーの価値を判断する一つの指標ですが、本当に大切なのは値段より「品質」と「自分に合う価値」です。

値段だけで選んでしまうと、「見た目はきれいだけれど価値がほとんどない石」を購入してしまう可能性もあります。

ルビーの「品質」と「自分に合う価値」を見極めるためには、「本物のルビー」を直接見ることが一番です。モリスでは、店舗で本物のルビーを見ることができるので、興味がある方はお気軽に足をお運びください。(来店予約はこちら

ここでは、ルビー選びで抑えておくべきポイントを3つ紹介します。

  1. ルビーは値段よりも「品質」と「自分に合う価値」で選ぶべき
  2. 本物のルビーは資産価値・交換価値がある
  3. 本物のルビーを店舗で確認しよう

①ルビーは値段よりも「品質」と「自分に合う価値」で選ぶべき

ルビーは単に高い・安いだけで選ぶべき宝石ではありません。ルビーを選ぶ際に重要なのは次の3点です。

  • 品質(天然・無処理・産地・美しさ)
  • 自分に合う色・サイズ・好み
  • 将来も価値が残るか(交換価値・資産価値)

特に、本物の天然・非加熱・無処理のミャンマー産ルビーは、市場でも非常に希少で、宝石としての価値が長く保たれます。

「自分が納得できる品質」と「将来も安心できる価値」を軸に選ぶことが、後悔しないルビー選びにつながります。

②本物のルビーは資産価値・交換価値がある

品質が高く、高額なルビーには、「ジュエリー」としての魅力だけでなく、「資産としての価値」があります。

たとえば、天然無処理・非加熱のミャンマー産ルビーは、世界的にも高い評価を受けており、次の世代に受け継ぐ資産にもなり得ます。

実際、ヨーロッパでは富裕層が「財産の一部を宝石で保有する」ことが一般的で、宝石は「持ち運べる資産」として非常に有効だと考えられています。

  • 価値が落ちにくい希少石
  • 世界共通で評価される品質
  • 有事の際にも資産価値を保持しやすい

こうした背景からも、高品質ルビーは「資産」として選ばれる宝石なのです。

③本物のルビーを店舗で確認しよう

ルビーは、「写真や鑑別書だけでは判断しきれない宝石」です。

実際にルビーを見てみると、

  • 光の入り方
  • 赤色の奥行き
  • 自分の肌に合う色味

など「実物を見ることでしか感じ取れない重要なポイント」がいくつもあります。

モリスルビーの店舗では、品質や資産価値の高い「希少な天然無処理のミャンマー産ルビー」を直接ご覧いただけます。

ルビーは値段だけでは、計り知れない希少な宝石です。この世に同じ個性をもつルビーは1つとなく、本物のルビーの美しさは実際に目で確かめなければわかりません。

興味がある方は、本物のルビーを扱っている店舗で直接「品質」と「自分に合う価値」という視点で、確かめてみてください。(来店予約はこちら

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ルビーの値段の違いは何で決まる?(天然と合成の違い)

ピジョンブラッドルビー

ルビーは一見、どれも赤く輝く美しい宝石に見えますが、実は「値段が大きな違い」が明確に存在します。

ルビーの値段の大きな違いは以下の3つです。

  1. 天然ルビーか合成ルビーの違い
  2. 加熱処理の有無による違い
  3. 色・美しさによる違い

それぞれ、ルビーの価値を大きく左右する重要な要素です。順番に詳しく見ていきましょう。

違い①:天然ルビーか合成ルビーの違い

まず、大前提として「天然ルビー」と「合成ルビー」はまったく価値が違います。

天然ルビーは、地球が長い年月をかけて自然につくり出した宝石です。内部には天然由来のインクルージョン(内包物)があり、一つひとつが唯一無二の個性を持った宝石です。希少性が非常に高く、ルビーの中でも特に「非加熱」の天然ルビーは、さらに価値が高まります。

一方で、合成ルビーは実験室で人工的に作られたものです。見た目は天然ルビーとよく似ていますが、内部構造が均一で人工的な特徴(気泡、フラックス痕)が見られます。

合成ルビーは数百〜数千円程度で購入でき、価格は天然ルビーとは大きく差があります。

天然ルビーと合成ルビーの違いについてもっと詳しく知りたい方は「人工合成ルビーと宝石ルビーの違いは?」で解説しているのでチェックしてみてください。

違い②:加熱処理の有無による違い

市場に出回っているほとんどのルビーは「加熱処理」が施されています。

加熱処理とは、ルビーを高温で焼くことで色を鮮やかにし、透明度を向上させる技術です。加熱ルビーも美しい宝石ですが、希少価値は非加熱ルビーに劣り、価格も比較的抑えられます。

一方、非加熱の天然ルビーは自然が作り出したままの美しさを持つため、非常に希少で高値で取引されます。同じカラット数・色味でも、非加熱と加熱処理では「価格差が1.5〜3倍以上」になるケースもあります。

もっと詳しく知りたい方は、「非加熱ルビー」の関連記事を参考にしてみてください。

違い③:色・美しさによる違い

ルビークオリティスケール

ルビーの「色」と「美しさ」は、価格を大きく左右するポイントです。

特に評価されるのは、

  • 赤色の深さ(彩度)
  • 透明感
  • 輝き(カットの美しさ)

最高級のルビー(ピジョンブラッド)は、濃く鮮やかな深紅色を持ち、透明度が高く、内側から強く輝くのが特徴です。

ピジョンブラッドのような最高級なルビーは、宝石品質判定基準(クオリティスケール)で、「#5〜#6」ゾーンの「S」や「A」に分類され、非常に高い価格がつきます。

逆に、色が薄かったり、黒っぽかったり、インクルージョンが目立つものは、スケールが「B」「C」になり、価格も抑えられます。

ルビーの色についてもう少し知りたいという方は、「ルビーの色が赤く見える理由【種類・ランク・価値・濃さについても解説】」もチェックしてみてください。

ルビーの値段相場(価格表一覧)

相性のいいルビー

ルビーは、見た目が似ていても「合成」「加熱」「非加熱」「産地」「希少性」などによって、値段が大きく異なります。

ここでは、ルビーの種類ごとに相場価格を一覧表でわかりやすく整理しました。

ルビーの種類 相場(1カラットあたり)
合成ルビー 数百円〜数千円
加熱処理ルビー 約7万円〜50万円(480〜3,500ドル)
非加熱ルビー 約25万円〜240万円(1,730〜16,550ドル)
ピジョンブラッドルビー 約72.5万円〜652.5万円(〜1,450万円以上)
スタールビー 約5千円〜25万円

※ルビーの値段は、品質・状態・市場状況によって変動します。上記の価格表はあくまで目安であり、実際の販売価格とは異なる場合がありますので、参考としてご覧ください

  • 合成ルビー:安価でアクセサリー向き
  • 加熱処理ルビー:流通量が多く、一般的な選択肢
  • 非加熱・ピジョンブラッドルビー:希少性が高く、資産価値もある
  • スタールビー:珍しい光の効果を楽しみたい方向け

値段だけでルビーを選ぶのではなく、「どんな価値を求めるのか」を基準に選ぶのが大切です。

実際に本物のルビーを見て確認したい方は、モリスルビーの店舗で希少な非加熱ミャンマー産のルビーをご覧いただけます。気になる方はぜひ足を運んでみてください。

合成ルビーの相場

合成ルビーは、実験室で人為的に作られたルビーです。本物とほぼ同じ成分を持ち、見た目も似ていますが、希少性がなく、大量生産が可能なため価格は非常に安価です。

相場の目安は、数百円〜数千円/1カラットで、アクセサリー用やパワーストーンとして販売されることが多いです。

合成ルビーは、見た目では天然ルビーと区別が難しいため、信頼できるプロの鑑定士の確認が重要です。

加熱処理ルビーの相場

市場に最も流通しているのが加熱処理ルビーです。加熱処理により色を鮮やかに整え、美しさを引き出したルビーですが、処理済みであるため希少性は低くなります。

相場の目安は、約7万円〜50万円(480〜3,500ドル)/1カラットです。比較的手に入れやすく、ジュエリーによく使用されています。

加熱処理石であっても高品質なものは人気があり、サイズが大きくなるほど値段は上がります。

非加熱ルビーの相場

非加熱ルビーは、自然が生み出したままの色と美しさを持つ非常に希少な宝石です。人工的な処理を一切していないため、流通量が非常に少なく高値で取引されます。

相場の目安は、約25万円〜240万円(1,730〜16,550ドル)/1カラットです。特にミャンマー産やモザンビーク産の非加熱ルビーは高額になりやすいです。

非加熱で美しいルビーは「資産価値が高い」と評価され、富裕層や投資家に人気があります。

ピジョンブラッドルビーの相場

ピジョンブラッドとは、鳩の血のように濃く鮮やかな赤色を指す最高品質のルビーです。主にミャンマー産やモザンビーク産で見られます。

相場の目安は、約72.5万円〜652.5万円(5,000〜45,000ドル)/1カラットです。大粒(3カラット以上)は、1,450万円以上(100,000ドル以上)で取引されます。

ピジョンブラッドは世界中の宝石愛好家が求める特別なルビーであり、国際オークションでは数百万ドルで落札されるケースもあります。

スタールビーの相場

スタールビーは、光を当てたときに表面に「星形(アステリズム)」が浮かぶ珍しいルビーです。

相場の目安は、約5千円〜3万円/1カラット程度が多く、品質が良いものでは 約25万円(1,800ドル)程度です。ミャンマー産の良質なスタールビーは特に高値で取引されます。

透明度よりもスター効果が重視され、希少性と美しさのバランスで値段が決まります。

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ルビーの原石や他の宝石の値段を比較(サファイア・エメラルド・インゾイサイト・ガーネット)

量が増やせる宝石

ルビーを検討している方の中には、他の宝石や原石の価格も気になる方が多いのではないでしょうか。

ここでは、ルビーの原石をはじめ、サファイアやエメラルド、ルビーインゾイサイト、ガーネットといった代表的な宝石の値段相場を簡単に紹介します。

他の宝石と比べることで、ルビーの希少価値や魅力をより深く理解することができます。

ルビーの原石と他の宝石の値段相場は以下のとおりです。

宝石 相場(1カラットあたり)
ルビー原石 数千円~100万円以上
サファイア 1万円~数百万円
エメラルド 数万円~100万円以上
ルビーインゾイサイト 数千円~数万円
ガーネット 数千円

※宝石の値段は、品質・状態・市場状況によって変動します。上記の価格表はあくまで目安であり、実際の販売価格とは異なる場合がありますので、参考としてご覧ください

ルビーと他の宝石を比較すると、やはり「本物のルビーは希少性が非常に高く、価値も突出している」ことがわかります。

一方で、サファイアやエメラルド、希少なガーネットも十分に魅力的で、それぞれに異なる価値があります。

もし本物のルビーを実際に見たい、手に取りたい方はモリスルビーの店舗までお気軽にご相談ください。

ルビーの原石の値段

ルビーの原石(ラフストーン)は、カットや研磨をされる前の状態であり、宝石の「素材」として取引されます。原石は加工のリスクが伴うものの、色や透明度が優れたものは非常に高い価値を持ちます。

値段は小さな原石でも数千円~数十万円、高品質の原石はカラットあたり100万円を超えることもあります。

特にミャンマー産で、非加熱の美しい色味を持つ原石は非常に高値で取引され、資産価値としても注目されています。

サファイアの値段

サファイアはルビーと同じコランダム系の宝石で、青色を中心に様々な色が存在します。

一般的なサファイアの値段は、は1万円~50万円/1カラットで、カシミール産など最高品質のサファイアは数百万円/カラットで流通する場合もあります。

青色の美しさや透明度、加熱処理の有無で価格が変わり、非加熱の美しい青は非常に高価です。

エメラルドの値段

エメラルドは強い内包物が特徴の宝石で、透明度が高いものは非常に希少です。

一般的なエメラルドの値段は、数万円~50万円/1カラットで、高品質のコロンビア産エメラルドは100万円以上/カラットで流通する場合もあります。

エメラルドは「美しいものは非常に少ない」と言われるほどで、特に濃いグリーンで透明感があるものは高値で取引されます。

ルビーインゾイサイトの値段

ルビーインゾイサイトは、緑色のゾイサイトの中に赤いルビーが混ざっている個性的な宝石です。

一般的なルビーインゾイサイトの値段は、数千円~数万円/1カラットで、希少性はそこまで高くありませんが、デザイン性が高くパワーストーンとしても人気があります。

ガーネットの値段

ガーネットは比較的身近な宝石ですが、種類によって価格帯は大きく異なります。

一般的な赤いガーネット(パイロープなど)の値段は、数千円/1カラットで、希少なデマントイドガーネットは、数十万円/カラットで流通する場合もあります。

特にロシア産デマントイドは高い輝きと希少性があり、高級ジュエリーに使われることもあります。

ルビーの値段は産地によって変わる?(ミャンマー産ルビーは高い?)

ミャンマー産ルビーの母岩

ルビーは産地によって色味・品質・希少性に違いがあり、それが価格に大きく影響します。

特に「ミャンマー産のピジョンブラッドルビー」は世界的にも高い価値を持ち、他の産地と比べて桁違いの価格で取引されることがあります。

ここでは、主なルビーの産地とその特徴・相場を詳しくご紹介します。

産地別ルビーの相場比較表(参考価格)は以下のとおりです。

産地 特徴 相場(1カラットあたり)
ミャンマー産 ・世界的に評価が高い伝統産地
・特にモゴック産はピジョンブラッドが有名
・非加熱ルビーの最高峰とされる
加熱:約60万円前後〜
非加熱:120万〜400万円以上
ベトナム産 ・色味がミャンマーに似るため代替需要あり
・小粒の良質なルビーが多い
・品質にばらつきもあるが非加熱で高評価も可能
加熱:数万円〜数十万円
非加熱:数十万〜数百万円
タイランド産 ・加熱処理が主流で、価格は比較的安価
・暗めの赤色が特徴
・アクセサリー向きのルビーが多い
加熱:約10万円〜30万円
非加熱:約30万円〜60万円
スリランカ産 ・淡い赤やピンク寄りの色味が多く、柔らかい印象
・非加熱でも比較的手に届きやすい価格帯
・産出量は多くないが人気がある
加熱:約10万円〜25万円
非加熱:約25万円〜60万円
モザンビーク産 ・近年急成長した注目産地
・色味が濃く高品質なものもあり
・非加熱のルビーは世界トップクラスの価格がつくこともある
加熱:約5万円〜20万円
非加熱:約20万円〜80万円以上

※ルビーの値段は、品質・状態・市場状況によって変動します。上記の価格表はあくまで目安であり、実際の販売価格とは異なる場合がありますので、参考としてご覧ください

ルビーの産地は、見た目だけでなく、価値や相場にも大きく関係しています。

本物のルビーが欲しい方や資産価値を重視したい方は、「ミャンマー産ピジョンブラッドルビー」が最もおすすめです。

とはいえ、実際の価値や美しさは「自分の目」で確認することが最も重要です。まずは本物のルビーを見たいという方は、モリスルビーの店舗で実物を確かめてみてください。

ミャンマー産(ピジョンブラッドルビー)

ミャンマーは、ルビーの最高峰とされる「ピジョンブラッドルビー」の産地です。

鳩の血のように鮮やかで深い赤色を持つピジョンブラッドは、世界中で最も評価されているルビーであり、その多くがミャンマーのモゴックやナヤン鉱山で採掘されます。

ミャンマー産ルビーの特徴は以下のとおりです。

  • 世界最高峰と称される品質
  • 特にモゴック産は「ピジョンブラッド」と呼ばれる鮮やかな赤色で有名
  • 非加熱の天然ルビーが産出される数少ない地域
  • 色、透明度、蛍光性の三拍子がそろったルビーが多い
  • 国際的な評価も高く、投資・資産目的でも人気

相場目安は以下の表のとおりです。

加熱処理あり 約60万円〜150万円/ct(品質による)
非加熱・高品質 約120万円〜400万円/ct超(ピジョンブラッドはさらに高額)
最高級品 1ctで1,000万円以上も稀に存在

ミャンマーは、長年にわたり世界中の宝石商やコレクターにとって憧れの産地とされてきました。特にモゴック鉱山は「宝石の谷」とも呼ばれ、質・色・希少性において他の産地を圧倒する品質のルビーが産出されます。

モリスは非加熱ミャンマー産のルビーのみに特化して、信頼性の高いルビーを取り扱っています。

ベトナム産

ベトナム産ルビーは「スタールビー」と呼ばれる、光を当てると六条の星が現れるルビーが有名です。

ベトナム産ルビーの特徴は以下のとおりです。

  • 主にルックイエン(Luc Yen)やイエンバイ(Yen Bai)などの鉱山で産出
  • 色味はミャンマー産に近いが、やや紫味・ピンク味を帯びる傾向あり

相場目安は以下の表のとおりです。

加熱処理あり 数万円〜数十万円/ct(品質による)
非加熱 数十万円〜数百万円/ct前後
最高級品 約200万円/ctを超える例もあり

ベトナムは近年注目を集めているルビーの産地で、ミャンマー産には劣りますが、非加熱の透明度の高いルビーが海外市場で評価されています。

また、ミャンマー産に比べてやや価格帯が低いため、コストパフォーマンスを重視する購入者に人気です。ルビーの色味や蛍光性は個体差があります。

タイランド産

タイランド産のルビーは、市場で広く流通しており、比較的手が届きやすい価格帯が多いのが特徴です。

他にもタイランド産ルビーには以下のような特徴があります。

  • かつては世界有数の産地(特にチャンタブリー地方)
  • 色味はやや黒味が強い深紅系が多く、「ビーフブラッド(牛の血の色)」と呼ばれることも
  • 多くが加熱処理されており、非加熱はごく少数
  • 近年は自国産出よりもルビー加工・流通の拠点として有名

相場目安は以下の表のとおりです。

加熱処理あり 約10万円〜30万円/ct
高品質(深い赤・透明度あり) 約30万円〜60万円/ct
非加熱・高品質(極めて希少) 約100万円/ctを超えることも

タイは歴史的にルビーの産地として知られ、多くのルビーがここで採掘・加工・流通されてきました。

現在は産出量が減少しており、自国産ルビーは希少です。代わりに、他国の原石を輸入・加工するルートが盛んで、深みのある色合いが魅力ですが、ミャンマーやベトナムに比べ、蛍光性や明るさは控えめな傾向にあります。

スリランカ産

スリランカ産のルビーは、ややピンクがかった淡い赤色と高い透明度が特徴です。

他にもスリランカ産ルビーの特徴は以下のとおりです。

  • 「セイロンルビー」とも呼ばれる
  • 色合いはやや明るめの赤色やピンク寄りの赤が多く、透明感が高い
  • 非加熱ルビーも見つかるが流通量は限られる
  • インクルージョンが少なく、宝飾向きの美しい石が多い

相場目安は以下の表のとおりです。

加熱処理あり・商業品質 約10万円〜25万円/ct
高品質(明るめの赤・透明度高) 約25万円〜60万円/ct
非加熱・高品質(極めて希少) 約80万円〜150万円/ct程度

スリランカは宝石大国として知られ、ルビーの他にサファイアの名産地としても有名です。

ルビーはやや淡めの色合いが特徴で、柔らかく華やかな印象があります。一般的加熱処理されたルビーが多く、非加熱で色・透明度のバランスが良いものは希少価値が高いです。ピンクサファイアとの区別が難しいルビーも見られるようです。

モザンビーク産

モザンビーク産のルビーは、近年評価が高まっており、ミャンマー産に近い美しい赤色を持つものも多く見られます。

モザンビーク産ルビーの特徴は以下のとおりです。

  • 近年注目されている新興の一大産地(2009年ごろから本格的に流通)
  • 深みのある赤色や濃赤色(ビーフブラッド)が多い・比較的大粒で高品質な原石が採れる
  • 加熱処理・拡散処理などの加工石も多く流通

相場目安は以下の表のとおりです。

加熱処理あり・中品質 約5万円〜20万円/ct
加熱処理あり・高品質(高透明度) 約20万円〜80万円/ct
非加熱・高品質(色・透明度良好) 約80万円〜150万円/ct以上

モザンビーク産は世界的に最も多く流通しているルビー産地の一つであり、量・質ともに供給が安定しています。ビーフブラッドのような濃い赤色が人気だが、人工的な含浸処理が施されているものも多いため、鑑別書の確認が重要です。

モザンビーク産の非加熱・高品質ルビーはミャンマー産と同様に希少価値が高く、投資対象としても注目されています。

ルビーの値段に関するよくある質問

ここでは、ルビーの値段に関するよくある質問をわかりやすくまとめています。

  1. なぜピジョンブラッドルビーの値段は高いのか?
  2. ルビーはカラット数で値段はどのくらい変わる?
  3. ルビーのジュエリーの値段はどのくらい?
  4. 合成ルビーと天然ルビーは見た目で違いがわかる?
  5. パワーストーンとしてのルビーは本物?

質問①:なぜピジョンブラッドルビーの値段は高いのか?

結論から言うと、希少性と美しさが他のルビーと比べて群を抜いているためです。

ピジョンブラッドルビーは、濃く鮮やかでわずかに青みを帯びた「理想的な赤色」を持つルビーです。

ピジョンブラッドの色味は非常に希少で、特に非加熱のピジョンブラッドルビーは、市場にほとんど出回りません。

さらに、結晶の透明度や大きさも加わると、その価値は一気に跳ね上がり、最高品質では1カラットあたり数万ドル〜数十万ドルにもなることがあります。

そのため、「ピジョンブラッド」という名前だけで高いのではなく、色・品質・希少性の三拍子が揃った特別なルビーであることが、価格の高さにつながっているのです。

質問②:ルビーはカラット数で値段はどのくらい変わる?

結論から言うと、カラットが大きくなるほど、価格は跳ね上がります。

ルビーはカラット数(重さ)が増えると、価格は単純に比例するのではなく、指数関数的に高騰する特徴があります。

例えば、

  • 1カラット:約10万円〜50万円(高品質の加熱済ルビー)
  • 2カラット:約50万円〜200万円
  • 3カラット以上:非加熱なら数百万円〜数千万円も珍しくない

特に非加熱やピジョンブラッドの場合、大粒になればなるほど市場価値はさらに上がり、希少性が価格を大きく左右します。

質問③:ルビーのジュエリーの値段はどのくらい?

結論から言うと、ジュエリー価格は、石の値段+デザイン・素材・ブランドで決まります。

ルビーのジュエリー価格は、単純にルビーの原石価格だけではありません。

  • ルビーそのものの価値
  • 地金(プラチナ・ゴールドなど)の価格
  • ダイヤモンドなどの脇石の価格
  • ブランド・デザイン料

これらが合算されるため、ルビーの価値とジュエリーの販売価格には一定の差が生まれます。

たとえば、非加熱のピジョンブラッドルビーが約200万円だとしても、ジュエリーとしては250〜300万円で販売されることが一般的です。

質問④:合成ルビーと天然ルビーは見た目で違いがわかる?

結論から言うと、肉眼で見分けるのはほぼ不可能です。

現在の合成技術は非常に高く、見た目だけで合成か天然かを見極めるのは素人にはほぼ不可能です。

天然ルビーには「インクルージョン(内包物)」が見られる場合がありますが、合成石にも類似の内包物を再現したものも存在します。

見た目で判断せず、必ず信頼できる宝石店や鑑別機関で発行された鑑別書付きの商品を選ぶことが重要です。

質問⑤:パワーストーンとしてのルビーは本物?

結論から言うと、パワーストーンとして販売されているルビーは、安価な合成石や処理石であることが多い。

パワーストーンとして流通しているルビーは、合成ルビー、着色処理石、ガラス含浸石など、低コストで作られた石が多いのが現実です。

もちろん、中には天然ルビーもありますが、本物の「宝石品質」の天然・非加熱ルビーがパワーストーンとして流通することはほとんどありません。

本物のルビーを求める場合は、パワーストーンではなく、専門の宝石店や信頼できる販売元から購入することが大切です。

まとめ

ルビーを含め宝石の値段が安いのには理由があります。

高いルビーもあれば安いルビーもありますが、価値の高いルビーが安いことはありませんが、長い目で見て安いルビーが高い値段が付くことがあるので注意しましょう。

人工合成ルビーのように、昔は高額だったが、今は安くなったケースもあります。

「一生の宝物だ、ルビーを手に入れて良かった!」「素晴らしいルビーが手に入った!」と喜べるように、まずは、ルビーを買うときの値段について情報収集してみましょう。

まずは、「なぜその値段なのか?」納得できる説明ができるジュエラー(宝石商)を探してみましょう。

ジュエラー探しのポイントは、「ピジョン~」「非加熱~」といったキャッチフレーズや「鑑別書」が出てきたら要注意です。

自らの経験で、なぜその値段なのか?説明できるのがジュエラーです。

簡単な方法は、手持ちの赤い石があれば、持って行って見て貰ってください。自分の宝石なので、答えは皆さんが知っていると思います。

ルーペでその赤い石を観ながら、値段の説明をしてくれた場合、信頼できるジュエラーです。

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