ピジョンブラッドルビーは、ルビーの中でも「最高品質」と呼ばれる特別な存在です。しかし、実際のところピジョンブラッドの定義は意外と知られていません。
なぜピジョンブラッドはこれほど高く評価されるのか。非加熱との関係、相場、産地による違いまで、採掘現場での活動やサザビーズへの出品経験をもつモリスがルビー専門店の視点から徹底的に解説します。
この記事では、ピジョンブラッドルビーの本質に迫ります。「購入を検討している方」「純粋に知識として深めたい方」はぜひこの記事を参考にしてみてください。
ピジョンブラッドルビーとは?(最高品質と呼ばれる理由)

ルビーの中でも、最高品質として世界的に認められた特別な色を持つものを「ピジョンブラッド」と呼びます。
その定義や名前の由来、そしてなぜこれほど高く評価されるのかを、専門家の視点から解説します。
ピジョンブラッドルビーとは?
ピジョンブラッドとは、「鳩の血のような深紅」を持つルビーに与えられた、最高品質を示す呼び名です。
名前の由来は、アラビアの宝石商が銀板の上に落とした新鮮な鳩の血の色に例えたことに始まると言われています。単なる「赤いルビー」ではなく、鮮やかさ・深み・透明感のすべてが高い水準で揃ったものだけがピジョンブラッドと認められます。
科学的には、クロムの含有量が多く、黒みの原因となる鉄の含有量が極めて少ないことが、あの深紅の発色を生み出しています。また、紫外線を当てると強い蛍光反応を示す点も、ピジョンブラッドルビーに共通する特徴です。
ルビーの石言葉や意味・効果について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
ピジョンブラッドルビーが「最高品質」と呼ばれる理由
ピジョンブラッドルビーが「最高品質」と呼ばれる理由は、以下の3つの条件をすべて満たすルビーが、自然界に極めて少ないからです。
- 鮮やかで深みのある深紅の色合い
- 高い透明度(内包物が少ない)
- 非加熱のまま理想の色を持つ希少性
この3条件を自然のままで満たすルビーは、採掘されるルビー全体のごく一部に限られます。そのため、市場での流通量は非常に少なく、価格は一般的なルビーと比べて大きく跳ね上がります。
その価値はオークション市場でも証明されており、過去に「サンライズ・ルビー」と呼ばれるピジョンブラッドルビーは約36億円で落札された記録があります。
ピジョンブラッドルビーは、美しさ・希少性・資産価値の3つを兼ね備えた、唯一無二の宝石なのです。サンライズ・ルビーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
鑑別書の「ピジョンブラッド」表記には注意が必要
ピジョンブラッドルビーを正しく理解するうえで、鑑別書の「ピジョンブラッド」という表記の意味を知っておくことが重要です。
鑑別書に記載される「ピジョンブラッドカラー」や「ピジョンブラッドレッド」は、あくまでその石の色の傾向を示したコメントです。品質のグレードを保証するものではありません。
また、「ピジョンブラッド」の認定基準は鑑別機関(宝石の種類や処理の有無などを専門的に分析する第三者機関)によって異なります。
そのため、同じ石でも依頼する機関によって「ピジョンブラッド」と認定されるかどうかが変わることがあります。鑑別書の記載はあくまで参考情報の一つとして捉えておきましょう。
鑑別書は「この石が何であるか」を確認するための書類です。
ダイヤモンドの鑑定書(4C評価)とは異なり、ルビーの鑑別書にはグレードの判定がありません。そのため、色の傾向は記載されていても、透明度・内包物の状態・総合的な品質の評価は含まれていないのです。
ルビーの品質を正しく知るには、専門店で直接確認するか、品質に関する書類を発行してもらうことが重要です。
モリスでは、1つひとつのルビーに対して品質判定書類を発行しています。モリスが行うルビーの品質判定については、「ルビーの品質とは?」の記事を参考にしてみてください。
次の章では、ピジョンブラッドルビーの色の定義について解説します。
ピジョンブラッドルビーはどんな赤色?(色の定義)

「ピジョンブラッドルビーの赤」と聞いても、具体的にどんな色なのかイメージしにくく、どんな赤色がピジョンブラッドなのか分かりづらいと感じている方も多いと思います。
一言で「深紅」と言っても、ルビーの赤にはさまざまな幅があります。ここでは、ピジョンブラッドの色を具体的に解説します。
ピジョンブラッドの色の基準
ピジョンブラッドの色は「鮮やかさ(彩度)」「深み(明度)」「透明感」の3つが高い水準で揃った赤を指します。単に「濃い赤」でも「明るい赤」でもなく、その中間にある絶妙な深紅です。
鑑別機関によって判定の幅に差はありますが、共通しているのは「黒みがなく、かつ暗すぎない」という点です。

モリスでは、ルビーの色の濃淡を「宝石品質判定基準(クオリティスケール)」で分類しています。
モリスの場合、クオリティスケール「#5〜#6」のGM(ジェムクオリティ)と呼ばれる箇所に位置するルビーを「ピジョンブラッドの色(最高品質の色)」と定義しています。
重要なのは、ピジョンブラッドの色は「濃ければ良い」わけではないという点です。
濃すぎて黒みがかったルビーはピジョンブラッドとは呼ばれません。深紅でありながら、内側から光が透けるような透明感を持つことが条件です。
ルビーの色について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
光源・環境による見え方の違い
ピジョンブラッドルビー、特にミャンマー・モゴック産のものは、光源によって見え方が大きく変わるという特性を持っています。
蛍光灯などの白色光のもとでは、深みのある落ち着いた深紅に見えます。一方、太陽光(自然光)や紫外線を当てると、クロムが強い蛍光反応を示し、内側から燃えるように赤く輝いて見えます。
この「光を浴びるほどに赤くなる」という特性は、他の産地のルビーにはない、モゴック産ピジョンブラッドならではの性質です。
ルビーの蛍光性について詳しく知りたい方は、「ルビーの蛍光とは?」の記事も参考にしてみてください。
一般的なルビーの赤との違い
同じ「赤いルビー」でも、ピジョンブラッドとそうでないルビーでは、目で見たときの印象に明確な差があります。
| 種類 | 色の特徴 |
| ピジョンブラッド | 黒みがなく、深みと透明感を両立した深紅。光を当てると内側から赤く輝く |
| 一般的な赤いルビー | やや暗め、または明るすぎるピンク寄りの赤。透明感や発色の均一性にばらつきがある |
| 加熱処理後のルビー | 色は鮮やかに調整されているが、非加熱特有の蛍光性や内包物のパターンが失われている |
この違いは、写真では伝わりにくい部分です。実際に手に取って光にかざしてみると、ピジョンブラッドルビーが持つ独特の輝きと深みを体感することができます。
モリスでは、天然無処理のミャンマー産のピジョンブラッドルビーを実際にご覧いただけます。
写真ではわからない本物の色と輝きを、ぜひ店舗で直接確認してみてください。(ピジョンブラッドルビーの見学はこちら)
非加熱のピジョンブラッドルビーは存在する?

結論から言うと、非加熱のピジョンブラッドルビーは存在します。ただし、その数は極めて限られています。
ここでは、なぜ非加熱のピジョンブラッドが希少なのか、加熱処理との違い、そして天然無処理ルビーの特徴について解説します。
非加熱のピジョンブラッドルビーは存在する?
非加熱のピジョンブラッドルビーは確かに存在します。
しかし、市場に流通する天然ルビーの90%以上は加熱処理済みと言われており、非加熱のものは極めて少数です。さらにその中でピジョンブラッドの色基準を満たすものとなると、数は一気に絞られます。
結論から言うと、色調は近づけられるが、完全には再現できません。
加熱処理によって色を鮮やかにすることは可能ですが、非加熱ルビー特有の蛍光性や内包物のパターンまでは変えられません。
自然のままでピジョンブラッドの基準を満たすルビーは、まさに偶然の産物と言えます。
加熱処理ルビーとの違い
加熱処理ルビーとは、色の改善や透明度の向上を目的として、高温で処理を施したルビーのことです。市場に流通するルビーの大半は加熱処理品であり、品質を安定させるための一般的な手法として業界でも広く認知されています。
一方、非加熱ルビーは採掘されたままの状態で、自然の色と質感をそのまま持ちます。加熱処理品と比べて希少性が高く、同じ品質であれば市場価格は数倍から10倍以上になることもあります。
購入の際は、鑑別書で処理の有無を必ず確認することが重要です。
ルビーには、加熱処理以外にも様々な処理が施された石が存在します。気になる方は以下の記事も参考にしてみてください。
天然無処理の非加熱ルビーとは?
天然無処理の非加熱ルビーとは、採掘後に加熱・化学処理を一切施していないルビーのことです。自然のままの成長痕・色合い・透明感をそのまま持ち、石としての「素の姿」を見ることができます。
宝石愛好家やコレクターにとって、天然無処理であることは品質と同等、あるいはそれ以上に重視される条件です。同じ見た目のルビーでも、無処理かどうかで資産価値が大きく変わります。
天然無処理(非加熱)のルビーについて知りたい方は、「ルビーの非加熱とは?」の記事を参考にしてみてください。
モリスでは、天然無処理の非加熱ミャンマー産ルビーのみを取り扱っているルビー専門店です。
本物のピジョンブラッドルビーを実際に手に取って確認したい方は、ぜひ一度店舗へお越しください。(ピジョンブラッドルビーの見学はこちら)
ピジョンブラッドルビーの値段相場

ピジョンブラッドルビーは、希少性と品質の高さから、ルビーの中でも特に高額で取引されます。値段はカラット数だけでなく、色味・透明度・産地・処理の有無によって大きく変わります。
ここでは、相場の目安から値段の決まり方、一般的なルビーとの価格差まで解説します。
ピジョンブラッドルビーの値段相場
ピジョンブラッドルビーの値段は、品質や市場の需給によって大きく変動します。一般的な目安として、カラット帯別に以下が参考になります。
| カラット帯 | おおよその価格目安(非加熱・高品質の場合) |
| 0.5ct未満 | 数十万円〜 |
| 0.5〜1ct | 100万円前後〜 |
| 1〜2ct | 数百万円〜 |
| 2ct以上 | 数千万円以上になる場合も |
特に非加熱のピジョンブラッドルビーは、加熱処理された同等品質のルビーと比べて、5倍〜10倍以上の価格になることも珍しくありません。
「天然無処理」「非加熱」は値段に直結する重要な要素です。購入の際は処理の有無を必ず確認しましょう。
ルビーの値段について詳しく知りたい方は、「ルビーの値段相場」の記事も参考にしてみてください。
ピジョンブラッドルビーの値段はどう決まる?
ピジョンブラッドルビーの値段は、カラット数だけでは決まりません。以下の5つの品質要素を総合的に評価した上で、価格が決まります。
- 色味:鮮やかな深紅で透明感が高いほど高額になる
- 透明度:内包物が少なくクリーンなほど評価が上がる
- 産地:ミャンマー・モゴック産は特に市場評価が高い傾向にある
- 処理の有無:非加熱の天然ルビーは希少性により大幅に高値がつく
- カラット数:大きくなるほど価格は指数関数的に上昇する
カラット数が同じでも、色味や処理の有無によって価格が数倍変わるケースは珍しくありません。「大きければ良い」ではなく、品質を総合的に見ることが重要です。
ルビーの品質について知りたい方は、「ルビーの品質とは?」の記事を参考にしてみてください。
ピジョンブラッドと一般的なルビーの値段の違い
同じカラット数でも、ピジョンブラッドルビーと一般的なルビーでは、価格に大きな差があります。
| 種類 | 1ctあたりの目安価格 |
| 一般的なルビー(加熱処理品) | 10万〜50万円程度 |
| ピジョンブラッド(加熱処理品) | 100万円前後〜 |
| ピジョンブラッド(天然無処理・非加熱) | 数百万円〜数千万円以上 |
この価格差は、希少性と評価基準の違いによるものです。非加熱で深紅の発色を持つピジョンブラッドは、オークション市場でも高額で取引されており、資産・投資としても注目されています。
「同じルビーでも、品質によって価値は大きく変わる」という点を理解したうえで購入を検討することが重要です。
資産・投資としてルビーを検討している方は、「ルビーには資産価値がある?」の記事も参考にしてみてください。
ピジョンブラッドルビーの産地

ルビーの産地ミャンマー
ピジョンブラッドルビーは、産地によって色合いや品質が大きく異なります。
ここでは、どの産地が最高峰とされているのか、産地ごとの品質の違い、そしてなぜミャンマー産が世界的に高く評価されているのかを解説します。
ピジョンブラッドルビーの代表的な産地
ピジョンブラッドルビーが産出される代表的な産地は、以下の3つです。
- ミャンマー(モゴック渓谷)
- モザンビーク
- マダガスカル
中でもミャンマーのモゴック渓谷は、数百年にわたって最高品質のルビーを産出してきた産地であり、「ルビーの谷」とも呼ばれています。
モゴック産ルビーは世界市場での評価が格別に高く、鑑別書に産地が明記されるほど、品質を判断する重要な基準の一つとなっています。
近年はモザンビークやマダガスカル産も注目を集めていますが、ミャンマー産との品質差は依然として存在します。購入の際は産地情報を必ず確認するようにしましょう。
産地による品質の違い
ルビーは産地によって「色合い」「透明度」「内包物(インクルージョン)の状態」が異なります。以下の表で主要産地の特徴を整理します。
| 産地 | 特徴 |
| ミャンマー(モゴック) | 深く鮮やかな赤色、透明度が高い傾向。クロム含有量が多く、紫外線下での蛍光性が強い。世界最高峰の評価を受ける |
| モザンビーク | 鮮やかな赤色を持つものも多く、近年評価が上昇。ただし色味や透明度にばらつきがある |
| マダガスカル | 産出量は多いが、品質にばらつきがあり、ミャンマー産と比べると市場評価はやや低い傾向 |
産地はルビーの値段に直接影響します。購入前には必ず産地情報を確認するようにしましょう。
ミャンマー産ピジョンブラッドルビーが最高峰とされる理由
ミャンマー・モゴック産のピジョンブラッドルビーが最高峰とされる理由は、他の産地では再現できない色の特性にあります。
モゴック産ルビーはクロムの含有量が特に多く、黒みの原因となる鉄の含有量が極めて少ないことから、深く鮮やかな赤色が生まれます。
さらに紫外線を当てると強い蛍光反応を示すため、太陽光の下では他産地のルビーよりもいっそう赤く輝いて見えます。
「色の特性」「透明度の高さ」「均一な発色」の3点が揃うのが、モゴック産ピジョンブラッドの最大の強みです。世界の宝石市場で長年にわたり最高峰として評価され続けているのは、この唯一無二の品質があるからこそです。
ルビーの産地について知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
ピジョンブラッドルビーを購入する際の注意点

ピジョンブラッドルビーは希少で高額なだけに、購入時の判断を誤ると後悔につながります。「見た目が美しい」「鑑別書がある」だけでは、本当に価値のある石かどうかは判断できません。
ここでは、購入前に必ず押さえておきたい3つの注意点を紹介します。
注意点①:品質の説明があるか確認する
購入前に、スタッフからルビーの品質について丁寧な説明があるかどうかを必ず確認しましょう。
信頼できる専門店であれば、色味・透明度・内包物の状態・産地・処理の有無まで、一石ずつ具体的に説明します。こうした説明が曖昧だったり、省かれている場合は、購入を慎重に検討すべきです。
「値段が高い=品質が良い」とは限りません。品質の根拠を言葉で説明できる店舗かどうかが、信頼性の判断基準になります。
注意点②:鑑別書だけで購入を決めない
鑑別書はルビーの真偽確認に欠かせない書類ですが、それだけで購入を決めるのは危険です。
鑑別書が証明するのは「ルビーであること」「産地」「処理の有無」「色の傾向」です。透明度・内包物の状態・発色の均一性といった品質のグレードは記載されません。
鑑別書に「ピジョンブラッドカラー」と書かれていても、実際の石の品質が伴っていないケースは少なくないのです。同じピジョンブラッド表記でも、石の美しさや希少性には大きな差があります。
購入判断に必要なのは、「鑑別書の内容」「専門家による品質説明」「実物の確認」の3つがそろった状態です。鑑別書はあくまで判断材料の一つとして活用しましょう。
ルビーの鑑別書について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
注意点③:信頼できる店舗で本物を確認する
ピジョンブラッドルビーは、実物を目で見て・手で触れて確認することが購入の大前提です。
写真やオンライン情報だけでは、色の深み・透明感・輝きを正確に判断することはできません。非加熱ルビーの真偽や品質を正確に見極められるのは、知識と経験を持った専門家だけです。
店舗選びの際は、産地・処理の有無・品質を具体的に説明できるスタッフが常駐しているかどうかを基準にしましょう。
モリスでは、天然無処理のミャンマー産ルビーを一石ずつ丁寧にご説明します。
産地・処理の有無・色味・透明度まで、専門家が直接お答えしますので、はじめてルビーを検討される方もお気軽にご来店ください。(ルビーの見学・相談はこちら)
ピジョンブラッドルビーに関するよくある質問
ピジョンブラッドルビーは希少性と美しい赤色から、多くの方に注目されています。しかし、正しい知識がないと、価値や本物かどうかを見極めるのは難しくなります。
ここでは、ピジョンブラッドルビーに関するよくある質問について解説します。
- ピジョンブラッドルビーの本物と偽物を見分ける方法は?
- ピジョンブラッドは他のルビーと何が違う?
- ピジョンブラッドルビーのネックレスやジュエリーはある?
- ピジョンブラッドルビーの最高額はいくら?
- なぜ「鳩の血」と呼ばれるのか?
- ピジョンブラッドルビーのルースはどこで買える?
- ピジョンブラッドルビーは資産・投資価値があるのか?
- スタールビーにもピジョンブラッドはある?
質問①:ピジョンブラッドルビーの本物と偽物を見分ける方法は?
本物のピジョンブラッドルビーを見分けるには、複数の要素を総合的に確認する必要があります。
プロの鑑定士でなければ判断は難しいですが、主な確認ポイントは以下の表のとおりです。
| 色や美しさ | 鮮やかで深みのある深紅が特徴。紫外線下で強い蛍光反応を示すかどうかも確認ポイント |
| 内包物 | 天然ルビーには微細な内包物(シルクインクルージョン)が見られます。内包物がまったくない場合は合成石の可能性があります。 |
| 鑑別書 | 信頼できる鑑別機関の書類があるかどうかを確認しましょう |
これらを一つひとつ確認し、不明な点は必ずプロの鑑定士に相談することをおすすめします。
ルビーの本物と偽物の見分け方について知りたい方は、こちらの記事、鑑別書の見方について知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
質問②:ピジョンブラッドは他のルビーと何が違う?
ピジョンブラッドルビーは「色合いの鮮やかさ」「希少性」「市場価値」の3点で、一般的なルビーと大きく異なります。
一般的なルビーは加熱処理によって色を調整されたものがほとんどですが、ピジョンブラッドは自然のままで深紅の基準を満たす点が最大の違いです。
また、透明度・カット・カラット数においても高水準のものが多く、総合的な品質評価が突出しています。「同じルビーでも、ピジョンブラッドはまったく別格」と表現されるのはこのためです。
質問③:ピジョンブラッドルビーのネックレスやジュエリーはある?
ピジョンブラッドルビーを使用したネックレス・リング・ピアスなどのジュエリーは存在します。ただし、非加熱の高品質ルビーを使ったものは流通量が少なく、希少です。
モリスでは、天然無処理のミャンマー産ルビーを厳選してジュエリーに仕立てており、色の鮮やかさや輝きを実際に見て確認することができます。
購入を検討する場合は、信頼できる店舗で実物を確認することをおすすめします。
プレゼントにルビーのジュエリーを検討している方は、「ルビーのプレゼント」の記事も参考にしてみてください。
質問④:ピジョンブラッドルビーの最高額はいくら?
ピジョンブラッドルビーの価格は、カラット数・色の鮮やかさ・透明度・産地・処理の有無によって大きく変動します。
過去のオークションでは、ミャンマー産のピジョンブラッドルビー「サンライズ・ルビー」が約36億円で落札された記録があります。これは当時(2015年)のルビーの史上最高額でした。
高額なルビーは「希少性」と「品質」の両方が突出しています。購入の際は市場価格と比較しながら、専門家の意見を参考にすることが重要です。
世界一高いルビーについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
質問⑤:なぜ「鳩の血」と呼ばれるのか?
「ピジョンブラッド(Pigeon Blood)」という名前は、アラビアの宝石商が銀板の上に落とした新鮮な鳩の血の色に例えたことに由来すると言われています。
実際の鳩の血は鮮やかな純粋な赤ではなく、深みのある暗めの赤です。ピジョンブラッドルビーの色がまさにこれに相当し、黒みがなく、かつ透明感のある深紅という、自然界では極めて再現しにくい色合いを指しています。
この名前が定着した背景には、ミャンマー・モゴック産ルビーが持つ固有の色特性があります。産地・鑑別機関によって定義の幅に差はありますが、「深みのある鮮やかな赤」という本質は共通しています。
質問⑥:ピジョンブラッドルビーのルースはどこで買える?
ピジョンブラッドルビーのルース(裸石)は、宝石専門店や一部のオンラインショップで取り扱いがあります。ただし、非加熱で高品質なものは流通量が非常に少なく、信頼できる専門店での購入が基本です。
購入の際は、産地・処理の有無・鑑別書の有無を必ず確認しましょう。特に非加熱のミャンマー産ピジョンブラッドルビーのルースは希少なため、オンラインよりも専門店で直接確認することをおすすめします。
モリスでは、天然無処理のミャンマー産ルビーのルースもご覧いただけます。ルースについて詳しく知りたい方は、「ルビーのルースとは?」の記事も参考にしてみてください。
質問⑦:ピジョンブラッドルビーは資産・投資価値があるのか?
ピジョンブラッドルビー、特に非加熱のミャンマー産は、長期的な資産価値が認められています。
希少鉱物資源の枯渇・需要の増加・オークション市場での高額落札実績などが、その根拠として挙げられます。同じ品質のダイヤモンドと比べても、高品質ルビーの供給量は圧倒的に少なく、希少性による価値の安定が期待されます。
ただし、資産として保有する場合は、鑑別書の有無・保管状態・再販時の市場環境なども考慮が必要です。
資産・投資としてルビーを検討している方は、「ルビーには資産価値がある?」の記事も参考にしてみてください。
質問⑧:スタールビーにもピジョンブラッドはある?
スタールビーとは、内部のルチル(針状の内包物)が光を反射して星形に見える「スター効果」を持つルビーのことです。
ピジョンブラッドとは本来、透明感の高いファセットカット(光を多面的に反射させる研磨方法)のルビーに与えられる色の評価基準ですが、スタールビーの中にもピジョンブラッドに近い深紅の色を持つものは存在します。
ただし、スタールビーはカボションカット(表面を丸く磨き上げる研磨方法)が基本のため、通常のファセットカットのルビーとは評価基準が異なります。スター効果と深紅の色合いを両立した石は極めて希少で、コレクターの間でも高い評価を受けています。
スタールビーについて詳しく知りたい方は、「スタールビーとは?」の記事も参考にしてみてください。





