宝石の輝きは形ある限り、時と場所を越えて輝きを放ち続ける価値を持っています。
しかしながら、それ以上に「身に着ける人を明るく照らし続けてくれる」、そんな存在でもあります。
今回は「宝石の国」という漫画を通じて、宝石の価値について改めて考えるきっかけとして頂けたらと思います。
宝石たちの“心”が描かれた漫画「宝石の国」とは
宝石の国は、市川春子氏による漫画で、月刊アフタヌーン誌(講談社)で2012年より連載が開始され、途中一時休載を挟み、2024年の完結まで12年間に渡って続いた作品です。
鉱物生命体「宝石」たちの中で最も脆く非力ながらも成長を求める主人公フォスフォフィライト(フォス)が、謎の敵「月人」と戦いながら、仲間たちとの関係や世界の真実に迫っていく様子が描かれています。
宝石の特性を活かした美しい作画や独特のバトル、哲学的なテーマ溢れる驚きのストーリー展開が魅力で、2025年2月15日に行われた第45回日本SF大賞では、大賞作品に選ばれたことでも知られる名作です[1]。
宝石の国のラストから「宝石の存在価値」を知る
この作品の重要なテーマの1つに「欠損からの修復と記憶の喪失」があります。
戦いで体の一部を失ってしまった宝石たちは、他の鉱物で修復すると大切な記憶が失われてしまいます。
これによって、主人公フォスは能力と力を引き換えに、宝石の仲間たちとの関係や絆、自身の性格すらも複雑にしていきます。
それはやがて宝石たちの分裂を生み、一時代の破滅と新たな世界への創造へとつながりますが、宝石の国の最終回、物語のラストにフォスはこのような言葉をポツリと呟きます。
だれかのきぶんをあかるくしてるといいな
「出展:宝石の国第13巻 第百八話(講談社)[2]」
12年間を締めくくるこの結末は、ファンの間では「ひどい」「フォスがかわいそう」と言った声がありました。
一方で、自分への執着から解放され、他の幸せを純粋に願うことができる存在へと生まれ変わりを果たしたことへの感動など、賛否両論を生むラストとして語り継がれています。
物語としての読み解きは多様にありますが、純粋に宝石の価値と重ねるのであれば、最後のフォスの言葉が象徴するように
“宝石とは永遠の輝きによって、身に着ける人の心を明るくしてくれる存在”
これは間違いないことではないでしょうか。
まとめ
宝石の中でも最も品質保証が難しいとされる天然無処理で美しいミャンマー産ルビーを専門に扱っています。
その美しい輝きは、身に着ける方の心をいつでも明るく照らし続けるとともに、何世代にも渡って価値を受け継ぐことができるものです。
モリスでは信用を何より大切に、本物の天然無処理ルビーだけを販売するために、ミャンマーの鉱山の採掘権を持ってトレーサビリティを確保しています。
本物のルビージュエリーやルビーのブライダルリングをお求めの方は、「赤い宝石ルビー専門店」である、モリス京都三条本店、モリス銀座店にぜひご来店ください。
<参考文献>
[1] 日本SF作家クラブ公式Webサイト,「第45回日本SF大賞・受賞作決定!」,available at https://sfwj.jp/japan-sf-grand-prize/45th-japan-sf-grand-prize-selection/
[2] 講談社,「宝石の国」,available at https://kc.kodansha.co.jp/title?code=1000006362