モリスルビー060111T018#1220【個人蔵】

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モリスルビー060111T018#1220

個人蔵
カラット 4.92ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) Jewelry Quality
Size(サイズ) 9.7/9.1/6.1

モリスルビー060111T018#1220 4.92ct Myanmar Jewelry

ルビーサイズ9.7/9.1/6.1

ルビーの特徴

南国に咲く花のような明度の高く、ピンキッシュな色調と高い透明度、そして形の良いルビーは、ミャンマー中部の世界的に有名なルビーを数多く産出するモゴック(Mogok)鉱山のペンピエ鉱区で産出されました。形の良い原石は、バランスの良いクッション型のミックスドカットに仕上がりました。
大きさは縦9.7㎜/横9.1㎜/深さ6.1㎜、そして重さは4.92ctと圧倒的な大きさと、蛍光性の強い輝きを放ちます。接触変成岩起源と呼ばれる、主成分がカルシウムである白い石灰岩(大理石)を母岩として結晶するミャンマー産ルビーらしく、顕微鏡拡大検査をするとカルシウム分が結晶化したアパタイトインクルージョン、そして、繊細なシルクインクルージョンもしっかりと確認することができます。キューレット(宝石下部の尖った部分)側には、モゴック鉱山産のルビーの特徴の一つである糖蜜状組織が入っていますが、その湾曲して密度の高いハチミツを水の中に混ぜたような入り方、景色もこの鉱山産特有のものであり、産地の特徴を余すことなくしっかりとアピールしています。

このルビーの品質判定のクオリティスケールは
美しさ「S」輝きがあり特に美しいもの、色の濃淡は「#4.5」、品質を3つのゾーンに分けるとジェムクオリティです。色の濃淡の部分でピジョンブラッドと呼ばれる色の濃さに達していませんが、その品質の高さと迫力のある大きさはモリスルビーを代表するお宝の一つです。そして、このルビーは、名のある日本の名工によってジュエリーに仕立てられました。指輪のメインストーンながら、クローバーの葉の一つ、あえてジュエリーの中心部ではなく、四枚の葉のうちの一つに見立てて、セッティングしました。他の三枚の葉には、ダイヤモンドのパヴェセッティング(ダイヤモンドを敷き詰めたようにセッティングする技法)、そして四方を取り巻くように、モリスがナヤン鉱山で発掘した天然無処理で美しいルビーをセットしました。欧米のジュエリーでは、メインストーンは中心にあってその周りに装飾を着けていくのが一般的です。米国ラスベガスで開催された宝飾展で、フランスからやって来た著名なジュエリー工房の職人に、この指輪を見せたことがあります。「ジャポネズム!面白い…なぜルビーがここについているんだ!と、そして裏の細工が日本人らしいね」と高く評価、世代を越えて受け継がれると確信した瞬間でした。素晴らしい作品をつくっていただいた日本の名工に感謝、誇りに思った瞬間でした。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

060111T018#1220

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