モリスルビー08JE0037
カラット 0.03ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) Jewelry
Size(サイズ) 1.8/1.8/1.2
ルビールース
モリスルビー08JE0037 0.03ct Myanmar Jewelry
ルビーの特徴
ナヤン産ルビーらしい色調と高い透明度が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。
サイズは、直径1.8㎜、重さは0.03ct、宝石品質判定のクオリティスケール上で品質を見た場合。
このルビーの品質判定のクオリティースケールは
美しさ「A」、輝きがあり美しいもの、色の濃淡「#4」で、3ゾーンは、ジュエリークオリティ(高品質)です。直径1.8㎜のメレサイズのルビーですが、昨日、ご紹介した今日のルビーと同じく、小さくても、顕微鏡を使ってインクルージョンの拡大写真を撮影し、一つずつのルビーの個性としてファイルしており、モリスがルビーを見る眼を向上させていくことに貢献してくれました。さて、最近は、サステナビリティということばが、あちらこちらで聞かれるようになりました。
継続可能な社会を創って行くという意味合いで使われていると思いますが、インターネットで調べると、「人間活動、特に文明の利器を用いた活動が、将来にわたって持続できるかどうかを表す概念であり、エコロジー、経済、政治、文化の4つの分野を含むものとされる」と出てきます。2004年に、一番最初にナヤンのルビー鉱山へ行った時は、現地の採掘は、畑仕事をしているのかな?と思うぐらい小規模なもので、村の若い衆が木の棒を使って手で掘っていました。宝石が出てくれば良いな…ぐらいな感じでした。モリスは、鉱山開発担当のイエッチョーが伝統的な方法で、身体を張り自ら泥水の中に入って懸命に作業を続けてくれたお陰で、採掘前よりも緑一杯になって村に返すことができました。
翡翠の採掘…それは山が無くなるほどの開発が始まりました。
しかし、周辺では、2008~9年頃から、重機が入って、開発工事のような雰囲気に変わり、ショックを受けました。特に翡翠の鉱山には、翡翠が大好きな中国のお金が流れ込んできて、それは山が無くなるほどの開発が始まりました。環境破壊の恐ろしさを目の当たりにしましたし、自分のお庭だと思ったら…絶対に嫌でした。怒りがこみ上げてくるぐらいでした。案の定…その後、紛争地域になってしまいました。…自分たちが採掘した原石を、研磨し、保証書を作って、日本のお客様まで直接お届けしていると、現場で採掘しているイエッチョーのことを心配してくれるお客様もいらっしゃいます。それを知った彼も当然、日本のお客様のことを感じながら、恥ずかしいことはしたくない…という想いで作業を続けてくれました。私たちには、サステナビリティやSDG‘sなどの言葉がなくても、最初からそういう取り組み方で進め、仲良くやっていました。そういう言葉が無いといけない世の中ではいけないと思います。昭和生まれの私たちの祖父母が、「自分がやられたら嫌なことは、他人様にしてはいけませんよ」と当たり前に教えてくれました。その感覚があれば、今も平和にルビーの宝探しができたかも知れません。少なくとも、この1.8㎜の小粒なルビーは、民族も種族も、国の違いも越えて、一つになった気持ちが届けてくれた一粒です。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。