モリスルビー07JL0374
カラット 0.12ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 2.7/2.6/1.9
ルビー(天然無処理)
ミャンマー産 天然無処理ルビー モリスルビー07JL0374 0.12ct Myanmar
ルビーの特徴
深紅の色調とスピネルと思われる結晶インクルージョンが部分的に若干多いものの、十分に美しさを発揮する高い透明度、そして色の濃さを考えると高い彩度と厚みがあって重厚な感じのするエメラルドカットが特徴的な天然無処理で美しいルビーは、ミャンマー最北部にある幻のルビー鉱山Nam-Ya(ナヤン)のクンザイン鉱区でモリスミャンマーの鉱山担当者イエッチョーが発掘したジェムクオリティの原石を同国ヤンゴンのモリス研磨工房で研磨職人のゾーミンチョーが手作業で研磨しました。写真が少し傾いて見えるのは、撮影するときにガードル部分の切子面に角度がついておりお辞儀をしたように見えるからです。3㎜にも満たないごく小さな結晶を手の感覚だけで磨いていくのは超人的な仕事です。ダイヤモンドのメレサイズ(小粒)の研磨は、機械を使って正確に既定の形、いわゆるラウンドブリリアントカット(フェイスアップの直径100に対して、深さは59~60%の形)で数多く研磨していきますが、モリスルビーのメレサイズについては一つひとつ、職人が原石をみて最も結晶の生地が大きく残り、尚且つその原石の個性を引き出すべく作業します。数ミリの原石としっかりとみて、どちらをテーブルにするのか?どのような形にするのか?簡単なことではありませんが、天然無処理で美しいルビーの結晶の生地を小さくてもお宝ルビーなのだという気持ちで、少しでも大きく残すべく続けています。さて、そのサイズは、縦2.7㎜/横2.6㎜/深さ1.9㎜と上述の通り厚みのあるエメラルドカット、本来であれば1.5㎜ぐらいの厚さに調整した方がいいのすが、職人のなるべく大きく結晶を残そうとした努力の跡がうかがえます。それがガードル部分のファセット面の厚さにつながって、撮影時にお辞儀をしたようになりました。そして、このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#6」、品質を3つのゾーンに分けた場合、ジェムクオリティ(最高品質)です。小粒ですが、キラッと輝く最高級のルビーは、ジュエリーの「小さなメインストーン」として頑張って欲しいと思います。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長