モリスルビー22SR0041

 

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モリスルビー22SR0147

カラット 0.20ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) Gem
Size(サイズ) 3.8/3.1/2.1

ルビーの特徴

ほんの少し紫味を感じさせるミャンマー産ルビーの特徴的なコクのあるしっかりとしたルビーの色調、高い透明度と彩度、そしてプロポーションの良さが抜群の天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、中北部の険しい山岳地帯にあるルビー鉱山モゴック(Mogok)で発掘された形の良い原石を結晶の上半分のクラウン部分にテーブルとスターの形のファセット(切子)面、下半分のパビリオン部分に四角いファセットでステップ(下部の尖った部分に向かって四角、もしくは三角の切子面をつけていくスタイル)ラウンド型のミックスドカットに磨きました。宝石ルビーでは一番多いスタイルです。オーバル型のミックスドカットがルビー、もしくは同じコランダム(鉱物名)であるサファイアに多い理由は、コランダムには結晶の軸があるためです。Al²O³(酸化アルミニウム)の結晶であるルビーの基本的結晶系は三方晶(鉛筆の形に似た六方晶である場合は三方晶が6個並んだみかんを輪切りにしたようなイメージ)です。その鉛筆のように育ったコランダムの結晶は、鉛筆の芯の部分に垂直にテーブルを設置できれば最高の色を発色しますが、鉛筆の芯に沿って横にテーブルを設置すると二色の色に分かれる性質があります。大自然の造形美であり、とても希少なルビーの結晶は、磨く時になるべく大きくその生地を残してあげたいため、二色性がでないギリギリの範囲でテーブルの角度に角度をつけていきます。よくルビーやサファイアのパビリオン部分(宝石下部)やキューレット(宝石下部の尖った部分)が上から見た時に少し歪んでいる姿を見たことがあると思いますが、それは、なるべく大きく結晶を残そうとした結果です。真上から鉛筆を輪切りにすると一番きれいな真円ですが、テーブルを大きく残そうと斜めに輪切りにすると楕円形(オーバル)になる…という訳です。そういう視点でこのルビーを見ると縦3.4㎜/横3.2㎜/深さ2.3㎜、フェイスアップで見た場合、キューレットが真下にあるほぼ完ぺきな形は、オリエンテーション(石どり)で、ほぼ垂直に輪切りにできている訳です。元々、原石の形が良かったためにパーフェクトなプロポーションになったのです。重さは0.21ct、小粒ですがとても質の高いルビーです。宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#5」、品質を3つのゾーンに分けた場合ジェムクオリティ(最高品質)です。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

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