モリスルビー23MR0004
カラット 0.20ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) Gem
Size(サイズ) 3.6/3.5/1.9
ルビーの特徴
素晴らしいコクのある色調と高い透明度が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、同国最北端カチン州のちょうど真ん中辺りに位置するルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)で産出された丸い原石の形を活かし、ラウンド型のミックスドカットに磨きました。ダイヤモンドのように完全に真円になっていない理由は、旋盤機械を使って数値を設定し、丸く成形するダイヤモンドと比較して、ルビーの場合は、一つずつ手作業で作業を進めること、そしてなるべく大きく結晶の生地を残そうと努力するために生地不足の部分を多く残すところが違います。人間の技術を既存の形、サイズに合わせるために使うのではなく、如何に生地不足を欠点ではなく、そのルビーの個性として表現できるのか?観る方が「かわいいエクボ」のように感じていただけるか?磨いてあげることだと思っています。さて、このルビーのサイズは、縦3.6㎜/横3.5㎜/深さ1.9㎜、重さは0.20ctと非常にバランスが良く、テーブル面をあと5~10%大きくすると更にパビリオン側からのキラキラとした輝きの湧き上がってくる感じが向上するでしょう。そして、今はパビリオン側をブリリアントカット(ダイヤモンドで多く用いられる下部の尖った部分、キューレットから直線的な面を放射状に並べて反射光を重視するスタイル)ではなく、ステップカット(キューレットを頂点にしてドーム型に盛り上がった形にして色のコクを重視スタイル)を選んでいますが、もし、このルビーをリカット(再研磨)して縦横3.5㎜/深さ1.9㎜、重さ0.15ctすると、結晶の生地が良いので、色の濃淡も変わらずに真っ赤に輝かく、それは美しいルビーに仕上がると思います。それだけの潜在力を持っていますが、100年後になるのか…分かりませんが、またいつかの時で良いと思います。なぜなら、宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさ「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#5」、品質をクオリティスケールを使って3つのゾーン(GQ/JQ/AQ)に分けるとGQ(ジェムクオリティー最高品質)…既にジェムクオリティなので十分だと思うからです。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長