モリスルビー22sr0097

 

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モリスルビー22sr0097

カラット 0.22ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.8/3.4/2.0

ルビーの特徴

整った楕円形の素晴らしいプロポーション(縦横のバランスから見て決して深さが充分でないのにしっかりとした輝きを放つ特別な結晶)と、深紅のルビーらしい色調、高い透明度、加えて彩度が素晴らしい天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、産地として世界的に名の知られるモゴック(Mogok)鉱山です。マクル(三角形の平べったい結晶でオリエンテーションの面から大きなルビーになるので良い結晶の形)の結晶をヤンゴンのゾーミンチョー(モリスルビーを20年以上磨き続ける研磨職人)が、パーフェクトな形に仕上げてくれました。サイズは縦3.8㎜/横3.4㎜/深さ2.0㎜、前述の通り原石のサイズについて数値だけを見ると少し厚さが不足しているはずなのに、十分な色と輝きが発揮されており、見た目が大きく見えるのが特徴であり、このルビーの素晴らしいところです。そしてこのルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#5」、そしてクオリティスケール上でGQジェムクオリティ(最高品質)、JQジュエリークオリティ(高品質)、AQアクセサリークオリティ(宝飾品質)に分けた場合は、堂々のGQジェムクオリティです。そして、このルビーをルーペで内なる世界を覗くと、きれいな結晶の形をしたインクルージョンが観えてきます。スピネルの結晶なのか、またはカルサイトなどカルシウムの結晶なのかは、顕微鏡拡大写真だけでは分かりませんが、どちらにしろ、天然無処理のインクルージョンです。この結晶の形がしっかりしたインクルージョンは、人為的に加熱されたかどうかを判別する時に非常に役に立つもので、この結晶を600度で5時間(数時間でも十分変化します)も加熱すれば、結晶周辺にテンションクラック(温度によって内包される結晶が膨張して周囲の結晶を破壊したあと)が残ります。カルシウムの結晶であれば白濁します。ルビーを観るときに重要なのは、天然無処理のインクルージョンかどうか?です。もし、人為的に加熱処理をしているモノであれば、そもそも違うクオリティスケール(加熱処理をしたミャンマー産ルビーのスケール)を用いなければならないので、そもそも間違っていることになります。インクルージョンの顕微鏡拡大写真にもご注目下さい。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

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