モリスルビー22sr0104
カラット 0.20ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.9/3.1/2.0
ルビーの特徴
紫味を感じさせる色調と高い透明度、そして一見して整った楕円形ですが、少し良く見てみると小さな原石の結晶を大切に少しでも活かそうと苦心した跡、研磨職人の意気込みが感じられる天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。小さなテーブル面と一つ一つが少し大きなファセット(切子)面の角度を微妙に調整しながら、ルビーの赤色を最大限に引き出しているところから、それを垣間見ることができます。ルビー下部のモゴック鉱山(ミャンマー中北部の天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの産地は、このモゴックと最北部カチン州のナヤン「Nam-Ya」鉱山の二か所です)で発掘されました。ルビー、エメラルド、サファイア、ダイヤモンド…いわゆる四大宝石ですが、例えばGQジェムクオリティの1ctの品質を価値指数表で見た場合、群を抜いて価値が高いのはルビー(天然無処理で美しいミャンマー産ルビーに限りますが…)です。その理由は、他の宝石種と比較して産出する原石の数が少ないことと、「赤」い宝石ルビーは太古より、聖書に登場する「人の知恵はルビーにも勝る」という説や、旧約聖書のノアの方舟の中で輝いた赤い宝石カルブンクルス=カーバンクル=ルビーの話など言い伝えに登場するなど伝統的に大切にされている歴史があります。要するに需要が高いということですが、宝石ルビーの価値は、この需給のバランスからみて、いつも数量的に足りていないことがその理由です。そのルビーの相場が崩れたのが今から約120年前に発売されたルビーの人工合成石の発売です。人工的に数量を増やせる合成石も経年変化はありませんので時間の経過とともに数が増えていきます。天然無処理で美しいルビーよりも高く販売された合成石は、今では、1ctあたり数百円にまで安くなってしまいました。需給のバランスが崩れたためです。ルビーは一般的に加熱処理など人為的に美しさを改良されたものですが、それも数が増え続けると同じことになるでしょう。大切な贈り物だった思い出が、ご購入された時と受け継ぐときにキラキラと輝きだしてこそ立派な宝石だと思うのです。モリスが天然無処理で美しいミャンマー産ルビーを専門にお届けする理由です。さて、小粒ですが、このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさ「A」、色の濃淡「#4.5」、3ゾーンはJQジュエリークオリティ(高品質)です。思い出カプセルとしてピッタリの小粒なルビーです。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長