モリスルビー22sr0064

 

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モリスルビー22sr0064

カラット 0.17ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.4/2.9/1.9

ルビーの特徴

薔薇の花を想わせる優しい感じのする色調と透明度も高く、そしてハッキリとした彩度の高さが特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、中北部中山間地域にあるルビー鉱山モゴック(Mogok)で発掘された原石をヤンゴンの工房でオーバル型ミックスドカットに磨きました。サイズは、縦3.4㎜/横2.9㎜/1.9㎜、重さは0.17ctです。昨日と同じように「顔の大きい」ルビーで、重さは0.17ctと小粒な割に大きく見えます。ブライダルリングや還暦のお祝いのジュエリーのワンポイントとして、しっかりと活躍してくれると思います。品質は、美しさ「A」、色の濃淡「#4.5」JQジュエリークオリティです。この顔の大きいルビーは、原石の時の形が良かったということです。ルビーの原石といえば、鉛筆のような形「六方晶」や、三角形の板状の形「三方晶」を中心に、色々な形があり、スピネルと間違うようなピラミッドをふたつ上下に合わせた(ルビーでは特殊)形もあり千差万別です。原石もまた、人間と同じように同じものが世界にふたつとない「個性」です。私のコレクションで、きれいな六角形で長い結晶があります。きれいな結晶で私は大切に持っているのですが、宝石ルビーとして研磨した場合、フェイスアップで見たときの輪郭がとても小さく、深さがその10倍ほどありますので、もし研磨するとしたら4つか5つにカットしなければなりません。ものすごく「顔の小さなルビー」になってしまうのです。(もちろん、原石のままで保存していますが…)このようにジュエリーに仕立てたときにどうなるのか?という課題もあり、大自然の造形美である天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの価値判断には、まだまだ私たち側の進化の余地はあると思います。その一つの挑戦が、モリスのシンギュラリティカットですが、これは、原石の自然の形を活かし、結晶の生地を最大限に残しながら最低限の磨きでジュエリーに仕立てようというものです。時には、原石そのままでジュエリーに仕立てる場合もあります。今週末は、モリス三条本店では、諏訪由子さんが主宰するブランド「カイエ」のジュエリーを展示していますが、カイエさんのジュエリーはダイヤモンドの原石をそのまま使ったジュエリーもあります。諏訪由子さん自身が、宝石と会話できるほどの感性の持ち主で、話しているとワクワクしてきます。宝石は、生きている地球のかけらだと諏訪会長にお伺いしたことがありますが、しっかりとその感性を受け継いでおられます。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

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