モリスルビー23MKMY007
カラット 1.14ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 6.2/5.3/4.1
ルビーの特徴
鮮やかな蛍光色と素晴らしいプロポーションが特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、同国中北部の中山間地域にあるルビー鉱山モゴック(Mogok)で発掘された形のよい原石をオーバル(楕円形)型の輪郭にルビー下部のパビリオン側には四角、三角形のファセット(切子)面で四段階のステップをつけて磨きました。シルク(ルチルの針状結晶が絹を編んだように入る様子)を含めた結晶インクルージョンは確認できますが、結晶自体はとても高い透明度があり上述の通り蛍光性のある高い彩度が特徴です。ピジョンブラッドと呼ばれる深みのある赤色ではありませんが、この鮮やかな赤色が好きな方もおられますので、一度手の上に乗せて、好みを感じていただきたいと思います。きれいなオーバル型に磨かれたそのルビーのサイズは、縦6.2㎜/横5.3㎜/深さ4.1㎜と縦横と深さのバランスを見た場合、十分な深さがあり、それが結晶の奥から湧くキラキラとした輝きにつながっています。重さは1.14ctと堂々としたサイズ感です。宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#4.5」、品質を3つのゾーンに分けた場合JQジュエリークオリティ(高品質)です。毎回お伝えしていることですが、色がほんの少し淡い濃淡#4.5のため、JQですが、あともうひと息、色が濃ければ「#5」、GQジェムクオリティ(最高品質)になりますので、GQとJQの境界線上にある品質だと考えてほしいと思います。3ゾーンに分ける理由は、品質を3つにわけることで、価値判断できるということです。GQとAQでは、同じ天然無処理で美しいミャンマー産ルビーであったとしても、値段で考えると10倍以上の差になります。パッと見て同じぐらいのサイズで、同じ宝石の種類でも品質によって、そのくらいの差がでることは別に珍しいことではありません。しかし、さらに重要なことは、このルビーが好きかどうかということです。手の上に乗せた瞬間に「好きかどうか?」が最優先されるべきです。好きなルビーと出会ったときに、どのくらいの値段で買えばよいのか?を明らかにする道具が宝石品質判定です。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長