モリスルビー14JE0022

 

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モリスルビー14JE0022

カラット 0.41ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 4.5/3.8/2.8

ルビーの特徴

少しだけ青味のある深紅の輝きはミャンマー産ルビーの典型的な色調とルーペを使って結晶の内側を覗いても慣れていない人にはインクルージョンが見えないほど高い透明度、そして高い彩度が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、同国中北部にあり、500年前からピジョンブラッドルビーを産出する鉱山として知られるモゴック(Mogok)鉱山で産出されました。ミャンマー産ルビーは0.5ctぐらいの大きさが平均的ですが、このルビーもそうです。その原石をオーバル型ミックスドカットに磨きました。縦4.5㎜/横3.8m/深さ2.8㎜、重さ0.41ctに仕上がりました。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「A」、色の濃淡「#5」、クオリティスケール上で3つのゾーンに分けた場合GQジェムクオリティ(最高品質)になります。さて、モゴック鉱山といえば、ミャンマー第二の都市マンダレーから自動車で、山奥の1000個のカーブをクリアして6時間ぐらいかけてやっと到着する標高1000m以上の中山間地域にあります。ピジョンブラッドルビーのお陰で、今でも20万人以上が暮らすちょっとした町です。ルビーとある人が居なかったら存在していなかったでしょう。その人とは、1900年ごろにシャン州の王族の子孫であったウーマットです。内乱で立場を失いモゴックの山へ落ち延びた後、産出するルビーで復活し、国内外に届けて稼いだ資金でモゴックにお寺、学校、道路を整備していきました。ビルマ国王から「ルビー王」と称されるまでになったウーマットは、のちにイギリスの植民地になった後もイギリスの言いなりにならず、ビルマ国王が居なくなった後も自らバランス感覚のある外交を行ってイギリスから「Sir」の栄誉称号を受けた歴史があります。世界中の高価な宝石が産出する鉱山の現場では、色々と権力闘争や非合法な取引があったりするものですが、このモゴック鉱山がいまでも驚くほど整然としているのは、ウーマットが山奥に文化的なエリアをつくったからでしょう。今でも許可がないと出入りできない特別な雰囲気をもっています。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長

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