モリスルビー23MY0009

 

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モリスルビー23MY0009

カラット 0.06ctct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 2.4/2.4/1.3

ルビーの特徴

ラウンド型ブリリアントカットに磨かれた天然無処理で美しいミャンマー産ルビー、高い透明度と本格的なルビーの色調、すこし褐色を帯びていますが蛍光性もあり十分な彩度が特徴的です。ミャンマー最北部カチン州にある幻のルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)で産出した小粒で丸い原石をヤンゴンで前述のとおりブリリアントカットに磨きました。顕微鏡で内部を覗いても慣れていないと何も見えないほどの透明度です。ナヤン産特有の糖蜜状組織…モゴック鉱山とは唯一大きく違うポイントは、この糖蜜状組織ですが、モゴック産ルビーが、うねりが強くもう少し忙しい感じの雰囲気に対して、ナヤン産の糖蜜状組織は、下のインクルージョンの写真の通り、静かな湖に波のような景色です。この小粒なルビー、サイズは縦横2.4㎜/深さ1.3㎜と直径と深さのバランスがよいプロポーション、そして重さは0.06ctととても小粒ですが、立派な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#5」、そしてクオリティスケール上でGQ/JQ/AQの3つのゾーンに分けた場合、GQジェムクオリティ、最高品質になります。ダイヤモンドであればメレ石と呼ばれ、ラウンドブリリアントカットをする前に結晶を2つに切ったとき(ソーイング)に出た小さい方で、ヘタの部分、少しおまけみたいに扱われるのですが、ルビーの場合は、全く違います。大きな結晶が産出しないルビーは、1ctを超えるような大きなサイズでも基本的に原石の結晶をカットして2つ以上に分けることはないので、元々あった結晶の形を活かしなるべく大きく磨くだけです。職人が少し磨いてはルーペを覗いて、また少し磨く…それを繰り返して一番美しい姿になったところでストップです。「このルビー歪んでいませんか?」とおっしゃる方もおられますが、大量生産された、ラウンドブリリアントカット、同じ形のダイヤモンドのイメージがあるからでしょう。ミャンマー産ルビー、それも天然無処理で美しいものは希少な宝石ですから、そういう方法で研磨は行いません。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

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