モリスルビー23MY0021
カラット 0.06ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 2.4/2.4/1.5
ルビーの特徴
ほんの少し青味を感じさせるミャンマー産らしい、大きさを考えると最高の色調と彩度の高さが特徴的な小粒な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、同国最北部にあり、中国、インドに国境を接する中山間地域にあり、その存在が2000年まで知られていなかった幻のルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)で発掘された小さく丸い原石をラウンド型のブリリアントカットに磨きました。サイズは縦横2.4㎜/深さ1.5㎜と直径と深さのバランスも最適、素晴らしいプロポーションです。ナヤン産ルビーのこの色の濃淡のルビーの原石は、産出した時は漂砂鉱床特有のまるで「ドロップ飴」のように表面が艶消しなのに、太陽の光に当たると結晶の奥からボォ~と、蛍光性のある光を放ちます。1㎜から2㎜の小さなサイズのルビーで美しいものの多くはナヤン産です。モゴック鉱山でももちろん小粒な結晶は産出しますが、顕微鏡を使ってルビーの内側を覗くと、かなり違います。インクルージョンのサイズが、同じアパタイトであっても小さい、糖蜜状組織もモゴック産が、まさにハチミツと水を混ぜたような模様が多いのに対して、ナヤン産ルビーは、すっきりとした感じで複雑な感じがしない、そして個体差はありますが、シルクインクルージョンも違いがあります。世界的な宝石研究所であるスイスのGubelin Gem Lab やSSEFでも、明確にナヤン産とモゴック産を分けて表示することはありませんが、モリスがナヤン産とモゴック産の違いが分かるのは、もう15年前になりますが、実際に4年以上、実際に鉱区で採掘し、その原石をヤンゴンのモリスで研磨し、そしてそこで、インクルージョンの写真を5万個以上撮影したからです。人為的な加熱処理などで、見た目の美しさを改良したものを見分けられるのも、実際に、ヤンゴンで採掘した原石を自社で機器を導入して加熱処理実験をしたからです。天然無処理であることを確かめるのは、そのくらい大切なことです。市場では、加熱された痕跡が認められないと鑑別書(分析結果報告書)にコメントされれば「非加熱ルビー」として販売されますが、分析結果報告書は品質保証書ではありません。モリスは、人生の大切な思い出と共に受け継がれていく宝石ルビーは、天然無処理の見たままの姿であるべきだと確信しています。ご興味のある方は、なぜ天然無処理と保証できるのか?モリス銀座店、三条本店やNHK文化センター等々で、ルビーの見分け方教室も開催していますので、問い合わせてください。このルビーの品質は、美しさ「A」色の濃淡「#5」、GQジェムクオリティ(最高品質)です。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長