モリスルビー23MY0040

 

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モリスルビー23MY0040

カラット 0.07ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.5

ルビーの特徴

小粒なラウンド型のブリリアントカットに磨かれたダイヤモンドであればメレと呼ばれるサイズ(縦横2.5㎜/深さ1.5㎜、重さ0.07ct)の天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、同国最北部カチン州にある幻のルビー鉱山ナヤンで発掘された原石をヤンゴンで磨きました。コクのある色調とバランスの良いプロポーションによって結晶の奥からキラキラとした輝きが湧き上がってくるのが特徴的です。このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#5」サイズを考えると最適な濃さです。そしてクオリティスケール上で品質をGQ/JQ/AQの3つのゾーンに分けた場合、GQジェムクオリティ(最高品質)です。顕微鏡で結晶の内部を覗くと天然無処理ルビーの特徴である加熱によって熱変化していない結晶インクルージョンが広がります。下のインクルージョンの写真を、カルサイト又はアパタイト、スピネル、そしておそらくダイアスポアと思われる結晶インクルージョン、そしてナヤン産ルビーとしては、少し多めの糖蜜状組織(ルビーの着色要因であるクロムの含有率のムラと考えられる模様)がご覧いただけると思います。ナヤン産ルビーの特徴を皆さんにご紹介できるのは、私たちモリスは2007年~2011年に上述の「幻のルビー鉱山ナヤン」を自社スタッフ(モリスのイエッチョー率いる開発チーム)で採掘をしていたからです。(モリスではナヤン産ルビーは、幻でも何でもないのです)そして、その採掘した原石をヤンゴンにいる研磨職人ゾーミンチョーが磨き、そのまま横の部屋にいるFGA(英国宝石学協会)のディプロマを持つスタッフが顕微鏡の拡大写真を撮影し続けました。今では5万石以上の天然無処理のルビーのインクルージョンの写真を保管していますが、その経験が無ければ、私たちモリスは「天然無処理」だということができなかったかも知れません。原産地で居続けた理由は、HPでご紹介している「人工合成石をルビーだと思って大切にしまっていたおばあちゃん」の話です。そうならないために100年後もモリスの品質保証書が責任を持ちたかったからです。このルビーは、例えメレサイズでも100年後には、かなり褒められるルビーになっているでしょう。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長

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