モリスルビー11MR0301

 

Contents

モリスルビー11MR0301

カラット 0.70ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 5.6/4.7/3.2

ルビーの特徴

若干オレンジ色を感じさせる色調とすっきりした結晶の質が特徴的なピンキッシュなルビーは、ミャンマー中北部の中山間地域にあり、ピジョンブラッドルビーを産出することで世界的に知られるモゴック鉱山(Mogok)で産出された丸い原石をオーバル型のミックスドカットに磨きました。(ミャンマーには、ナヤン鉱山というもう一つピジョンブラッドルビーを産出する鉱山があります)サイズは、縦5.6㎜/横4.7㎜/深さ3.2㎜、重さは0.70ctあります。バランスの良いプロポーションの天然無処理で美しいミャンマー産のピンキッシュルビーです。宝石品質判定で使うものさし「クオリティスケール」の上で観た場合、美しさは「B」美しいもの、色の濃淡は「#3」、そしてS~D/#7~#2の35マスのモノサシであるクオリティスケールをGQ/JQ/AQの3つのゾーンに分けた場合、JQジュエリークオリティ(高品質)になります。このクオリティスケール上で3つのゾーンに分ける作業によってそれぞれの品質の相場を把握することができ、それぞれのルビーを観るときに、それぞれの品質の需要と供給のバランスから価値比較をすることができます。例えば天然無処理で美しいミャンマー産ルビーだと、GQジェムクオリティ(最高品質)の品質のルビーは非常に産出量が少ないが、オークションなどでもプレミアがつく人気から飛びぬけて高価になりますが、AQアクセサリークオリティ(宝飾品質)であれば、産出量はある程度確保されていますので、市場でも安く流通します。価値比較すると最低でも10倍、大きい時は20倍の差になります。同じ天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの1ctサイズでも、クオリティの違いで25万円なのか、500万円になるかの差になります。どのくらい産出して、どのくらいの人気度があるか?のバランスによって、これだけ大きな価格差になります。今日のルビーで、一つずつルビーの説明でクオリティスケールを使った説明している理由です。ただ、注意が必要なのは、それが好きかどうか?という目線で見るのが一番大切だということです。そしてそれを手に入れるときの価格が妥当かどうか?で品質判定は役に立つということです。だから、分析結果報告書(鑑別書)に「加熱された痕跡が認められない」(意見書であって品質保証しているわけではありませんので、ご注意を)とコメントがついているから高級品だという説明をする人がいますが、品質判定をしていない限り正確ではありません。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長

Contents
閉じる