モリスルビー07JL0328

 

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モリスルビー07JL0328

カラット 0.16ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 3.4/3.4/2.1

ルビーの特徴

パッと花が咲いたような明るい赤色が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、色調は青味が少なくルビーとしてはとても良いものだが、シルクインクルージョン(ルチルの針状結晶が細かく内包されたもの)の密度が少し高いために透明度に影響していますが、そのシルクインクルージョンが反射することで結晶自体が優しい感じで輝くので、結晶の奥からキラキラとしたシャープな輝きが少ないものの、こういう結晶が好きな方もおられます。発掘された場所は、ミャンマーと中国、インドに囲まれた地域にあるカチン州、天然無処理で美しいピジョンブラッドルビーを産出する鉱山であるNam-Ya(現地ではこのつづりでナヤンといいます)です。ナヤン鉱山にも複数の鉱区があり、このルビーが発掘されたのは、Nayaseik地区のクンザイン14番鉱区です。現地法人モリスミャンマーの鉱山開発を担当してくれたイエッチョーが、この小粒な原石を発見しました。(ミャンマーは、残念ながら、政変以降、混乱した状態が続いており、モリスのヤンゴン工房は閉鎖しましたが、それでもイエッチョーは、ヤンゴンで数人のスタッフと共に、モリスを守りながら、時々、来日しています)そして産出された、小粒で丸く真っ赤な結晶をヤンゴンの研磨職人ゾーミンチョーが、ラウンド型のブリリアントカットに磨きました。サイズは縦横3.4㎜/深さは2.1㎜ととてもバランスの良いプロポーションが特徴的です。下にあるインクルージョンの写真をご覧いただきたいのですが、ナヤン産ルビーに内包される特徴的な細くて交差した感じでなく、ズラッと並んだ感じのシルクインクルージョン、このルビーの場合は、少し内包される密度が上述の通り高すぎるためルビーの結晶のパビリオン側から反射される輝きが弱くなっていますが、それがこのルビーの色目に関係しており、個性であり手の上に乗せて好きかどうか?で見ていただくと好きな方は必ずおられると思います。そして、このルビーを宝石品質判定のクオリティスケールを使って判定していくと、美しさ「B」美しいもの、色の濃淡は「#5」、品質をGQ/JQ/AQの3つに分けるとJQジュエリークオリティです。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長

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