モリスルビー23MY0042
カラット 0.06ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.4
ルビーの特徴
赤色が詰まったようなコクのある色調と高い透明度、そして小粒で高品質な結晶を少しでも大きくしようとガードル(輪郭)部分に生地不足を数点残した姿が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、2000年からルビーの鉱山として認定されたため、まだ知名度が高くないが、世界的に知られるモゴックと同じようにピジョンブラッドルビーを産出するルビー鉱山であるナヤン(Nam-Ya)で発掘されました。モリスのエタニティリングに使われる5粒の小粒で品質の高いルビーの、そのほとんどがナヤンで産出されたものです。小粒で品質が高いのがナヤン産ルビーの特徴です。そのナヤンで発掘された品質の高い原石の生地をできるだけ重さを落とさずに、ラウンド型のミックスドカットに研磨しました。前述の通り生地不足が何か所か残っていますが、ジュエリーに装着するとほとんど分からなくなります。気になる場合は、リカット(再研磨)できますが、縦横のサイズが0.1㎜ほど落ちると思います。加熱処理など人為的な処理をしたルビーであれば、この形で市場に出ることは、あり得ないので天然無処理であることを自己主張しているようでもあります。さて、このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色調、透明度が抜群です。色の濃淡は「#6」、大きさを考え合わせると少し濃いかも知れませんが、ここは好みの問題です。品質を3つのゾーンGQ/JQ/AQに分けるとGQジェムクオリティ(最高品質)です。すこし濃いコクのあるルビーなので、ジュエリーに仕立てる時に光が入りにくい構想だと黒っぽさが出てしまいルビーの美しさを表現できないかも知れませんので、宝石を地金で取り囲むようなスタイル、ベゼルセッティング(覆輪留め)ではなく、パビリオン部分から光が入るような構想が良いと思います。たとえば、モリスのホームページで紹介している「μミュー」のベルのような光がたくさん入るスタイルが良いと思います。参考にまでご覧ください。シンプルですが、小粒なルビーが映えるように考えれられた構想です。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長