モリスルビー23MKSR002

 

Contents

モリスルビー23MKSR002

カラット 0.99ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 6.3/4.8/3.6

ルビーの特徴

透き通る高い透明度と彩度、そして写真で見てちょうど0時方向に原石の生地不足が残って、何となくハートのように見える輪郭が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、同国最北部カチン州にあるピジョンブラッドルビーを産出する鉱山ナヤン(Nam-Ya)で発掘された原石をヤンゴンで磨きました。サイズは横幅6.3㎜/縦4.8㎜/深さ3.6㎜と縦横と深さの寸法のバランスはとても良く、将来的には写真の4時、8時方向を少し磨くとこんもりしたハート形のきれいなルビーになるでしょう。重さは0.99ctです。研磨する職人が、何とか1ctの重さを残そうと懸命に磨いたことは、0.99ctと重さで感じます。残念ながら1ctを少し下回ってしまいましたが、逆に、思い切ってハートの形にもできるので良かったのではないかと思います。よく「そんな0.1ctの重さに目くじらを立てなくてもいいじゃないですか…」と声をいただきますが、今日のルビーでも時々、0.1ctの重さのルビーもあるように、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、例え原石の大きさが1㎜であっても鉱山で働く人にとってはお宝の石です。ひょっとしたら家族でおいしいディナーが食べられるかも知れません。そして、ルビーのサイズで大切なのは縦横深さの寸法のバランスと重さの両方を見て判断するのですが、それでも重さが1.00ctと0.99ctでは、そのルビーを持つ人の気持ちは違います。鉱山で原石に出会ったときは、ほぼ同じように見えるのですが、研磨されて日本にやってくると、やはりお買いいただくときに1ct以上か、それ以下か…という重さについては市場原理が働きます。このルビーのように0.99ctのものは「どうせ高額な天然無処理で美しいルビーを買うなら、1ct以上がいい」と敬遠される方も居られますので、需要は少し下がると思います。交換価値のある宝石ルビーである以上、仕方のないことかも知れません。これも需要と供給のバランスが決めることです。さて、このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#5」、クオリティを3つのゾーンに分けた場合、GQジェムクオリティ(最高品質)です。99…。私は好きな数字です。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長

Contents
閉じる