モリスルビー23my0197

 

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モリスルビー23my0197

カラット 0.06ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.5

ルビーの特徴

ほんの少しつつじ色を感じさせながら濃い赤色の独特な色調、高い透明度とそして何より彩度のが素晴らしい天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、ヒマラヤ山脈の麓カチン州にあり、モゴック鉱山と並んでピジョンブラッドルビーを産出することで知られるナヤン(Nam-Ya)鉱山で発掘された原石をラウンド型のブリリアントカットに磨きました。サイズは縦横2.5㎜/深さは1.5㎜と面と深さのバランスはちょうど良く、重さは0.06ctと小粒ですが、非常に力強い印象を与えてくれるルビーです。宝石品質判定のクオリティスケール(その宝石を横軸を美しさS,A,B,C,Dの5段階、縦軸を#7~#1のマスに分けることで特徴を掴み、品質を判定するモノサシ)の上でみた場合、美しさ「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡「#4.5」大きさから考えるとベストな濃さです。そしてクオリティスケール上でGQ/JQ/AQの3つのゾーンに分けるとJQジュエリークオリティ(高品質)になります。
そしてこのルビーの内なる世界を顕微鏡で覗いていくと天然無処理で美しいミャンマー産ルビーらしい、アメーバのようでまるで生きているかのような複雑で柔らかい感じがする結晶インクルージョンが観えてきます。ミャンマー産ルビーのインクルージョンで結晶の形がハッキリとしていないものは、多くの場合はアパタイト(燐灰石)であることが多く、アパタイト自体もセミプレシャスストーン(宝石の一種)ですが、青っぽい柱状の結晶で鉱山で産出しますが、ルビーの中に入るとアメーバのようなかわいらしい姿になります。理由は分かっていませんが、宝石の中に宝石が存在しているということです。以前、ルビーの中に入っていたサファイアの結晶インクルージョンのそのまた内側にきれいなシルクインクルージョン(ルチルの針状結晶)が入っていたことがあります。宝石の中に宝石があって、そのまた内側に宝石がある…大自然の造形美の中には、まだまだ私たちが知らないことがたくさん内包されていると思います。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長

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