ダイヤモンドMD0106

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ダイヤモンド MD0106

  • Carat(重量) 0.043ct
  • Size(寸法) 2.2mm
  • Quality (品質) Accessories( G – I)
  • Fluorecence(蛍光性) NONE

ダイヤモンドの特徴

夜がほのぼのと明け始めるころ、遠くの方から可愛い小鳥たちの声が聞こえてきました。今日もすてきな一日の始まりです。さて、それでは今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)を見ていきましょう。今日ご紹介する「今日のダイヤモンド」は、昨日までご紹介していたモリスブライダルで使用するダイヤモンドではなく、既に使用された指輪に留まっていたダイヤモンドの特徴をみていきます。「今日のダイヤモンド」は、直径サイズが2.2mm。重量は、0.043ct。カラーグレードは、ほぼ無色のGカラー。クラリティグレードはIクラス(Imperfect/インパーフェクト)特徴(個性)等や傷が肉眼でも容易に発見でき、見栄えや輝きが鈍いダイヤモンドです。ダイヤモンドの一番外周にあたるガードルの部分にChip/チップが発見されました。Chipとは、ガードルエッジにある小さなカケ、または浅い穴のことを言います。このChipは、打撃に対して弱いガードルに沿って生じることが多いのです。皆さまにとって「あれ?ダイヤモンドって硬い宝石と聴いていたのに、ダイヤモンドでも欠けることがあるの?」と不思議に思われるかもしれません。実は、ダイヤモンドの硬度は「10」で、他の宝石に比べて圧倒的な硬さを誇る宝石のため、誤解されがちなのですが、「硬度の高さ」=「強さ」ではありません。ダイヤモンドは確かに硬い宝石ですが、何をしても壊れないというわけではないのです。ここには、「硬度」とは別の「靭性(じんせい)」という数値が関係してきます。靭性とは、何らかの力が加えられた時に、どの程度抵抗できるか、つまり「割れにくいのか」を示す表現となります。硬くて強いイメージのあるダイヤモンドですが、実は靭性は、あまり強くないという特徴を持っているのです。以前にもダイヤモンドの結晶の仕方についてお伝えしたことがありますが、これは単一元素でできたダイヤモンドならではの特徴です。ダイヤモンドの元素とはずばり「炭素」です。ダイヤモンドの組織の99%以上を占める炭素が規則正しく並んでいることで構造的な結びつきが強い方向と弱い方向が存在しているのです。この弱い方向に向かって力が加わると、意外と簡単にダイヤモンドは割れてしまうのです。残念ながら、「今日のダイヤモンド」のように欠けてしまったダイヤモンドの価値は大きく下がります。Chipは合計で3か所見つかり、その他にも輝きに影響を及ぼす程度のインクルージョンが多く存在しているため、今後このダイヤモンドはジュエリーとして使用することはありません。皆さまにお伝えしたいのは、「宝石は地球からの預かり物」です。私たちの人生よりも遥かに永い時間、存在する宝物を私たちはお預かりし、楽しみ、そして次の世代へと受け継ぐ宝物です。どんなに硬い宝石といわれても、大切に扱っていただきたいと思います。

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