ダイヤモンドMD0117

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ダイヤモンド MD0117

  • Carat(重量) 0.043ct
  • Size(寸法) 2.2mm
  • Quality (品質) GEM( G – VS)
  • Fluorecence(蛍光性) NONE

ダイヤモンドの特徴

今朝も11月とは思えないほど、暖かい朝を迎えました。紅葉の季節を迎えた京都では、朝から修学旅行生たちの行列が、あちらこちらで見かけます。付き添いの先生方は大変だと思いますが、学生の皆さんは、楽しい思い出を沢山作っていただきたいです。さて、今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)を観ていきましょう。本日ご紹介する「今日のダイヤモンド」は、直径僅か2.2㎜の小粒のメレー・ダイヤモンドです。重量は0.043ct。カラーグレードは、無色のDカラーから順番にD.E.F.Gと数えて4番目にあたるGカラー。「ほぼ無色」という評価になります。次にクラリティグレードは、VSクラス(Very Slightly Included・べリー・スライトリー・インクルーデッド/熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等がなんとなく確認でき、微小と特徴づけられる程度。)そのため、肉眼では、インクルージョン(内包物)は全く確認することはできません。そこで顕微鏡で80倍に拡大して、「今日のダイヤモンド」の内側の世界を覗いてみることにしました。ダイヤモンドをフェイスアップ(上から観たところ)でみるとテーブルと呼ばれる、中心の最も大きなファセット(宝石につけられた面)に、おもしろい形をした白いクリスタル・インクルージョン(結晶内包物)とカーボンと呼ばれる黒色のインクルージョンが見つかりました。しかしこれらのインクルージョンは、顕微鏡で80倍に拡大してようやく確認できる程度のインクルージョンのため、輝きに影響を及ぼすものではなく、また耐久性を脅かすものではありません。むしろ天然の証であり、このメレー・ダイヤモンドがもつ唯一無二の特徴(個性)です。たとえ同じ大きさ、同じグレードのメレー・ダイヤモンドであったとしても、それぞれ違う個性を持って生まれてきました。ダイヤモンドは、地下深くのとてつもない高い温度と高い圧力で、炭素同士が立体的に沢山の強い結合で結びつけられて結晶していきます。その過程でそれぞれの個性が生まれていくのです。こうして顕微鏡でダイヤモンドの内側の世界を眺めていると、人間が誕生する遥か遠い昔の地球の中を観ているようで、壮大なロマンを感じます。それがたとえ直径2.2㎜の小粒のメレー・ダイヤモンドであったとしても。皆さまも「芸術の秋」宝石の内側の世界をご覧になり、遥か遠い昔に時間旅行されませんか?

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