モリスルビー22DR0027

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モリスルビー22DR0027

カラット 0.08ct
Origin(産地) myanmar
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.6

ルビーの特徴

パッと明るい印象とハッキリとみえる数点のスピネルと推測される結晶インクルージョンがテーブルのど真ん中にあるとても表情豊かで、紫味の少ない質の高い色調と、前述の結晶インクルージョンを除いては、とても高い透明度と彩度、形の良い天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、最北部カチン州にある幻のルビー鉱山と呼ばれるナヤン(Nam-Ya)で発掘された小粒で丸い原石をラウンド型のブリリアントカットに磨きました。サイズは、縦横2.5㎜/深さ1.6㎜、重さは0.08ctと直径と深さ、そしてフェイスアップでみた時のバランスも合わせて素晴らしいプロポーションです。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「A⁻」輝きがあり美しいもの、テーブル下にある結晶インクルージョン見えることでマイナス表示をつけていますが、加熱処理をしていない天然由来の結晶であり、美しさに大きく影響するものではありませんし、このルビーの個性ですが、気になる方も居られるかも知れませんので、実物をご確認いただきたいと思います。そして色の濃淡は「#3.5」大きさを考えるとちょうど良い濃さでしょう。品質をクオリティスケール上で3つのゾーンに分けるとJQジュエリークオリティ(高品質)です。下のインクルージョンの写真をご覧ください。上述のとおりスピネル(尖晶石)と思われますが、尖ったその形からスピナ、ラテン語でトゲを表す結晶ですが、ルビーとは兄弟のような存在であり、ナヤン鉱山を採掘していた時にもルビーと一緒にスピネルの結晶が産出していました。結晶もルビーが「Al₂O₃」に対してスピネルは「MgAl₂O₄」とよく似ており、同じ場所で結晶し、同じように産出します。このルビーの中に入っているスピネルは無色透明ですが、レッドスピネルと呼ばれる赤いものは、欧州では長い間、ルビーと間違われてきた類似石です。しかし、鉱区で産出する原石をみれば、原石の形が明らかに違うので、それを見間違うことはありません。原産地ミャンマーでは、昔から違う石として認識されています。欧州へは、研磨された状態で渡っていったため、勘違いされていたのでしょう。19世紀までルビーとスピネルは同じ宝石と認識されていた…というのは、正確ではないのかも知れません。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

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