モリスルビー23MY0084〇

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モリスルビー23MY0084

カラット 0.06ct
Origin(産地) myanmar
Size(サイズ) 2.4/2.4/1.6

ルビーの特徴

少し首を傾げたような丸い形が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、ヒマラヤ山脈の麓にありピジョンブラッドルビーを産出することでも知られる幻のルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)の漂砂鉱床で発掘された小粒で丸い原石をラウンド型のブリリアントカットに磨きました。サイズは、縦横2.4㎜/深さは1.6㎜、縦横の寸法と深さの割合はよく、重さは0.06ctです。青味の少ない深紅の色調と高い透明度と彩度が特徴的です。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、顕微鏡で拡大するとパルガサイトと思われる結晶インクルージョンが数点みられるものの非常にクリアな結晶ですが、糖蜜状組織の入り方が少しモゴック産と似通っています。色の濃淡は「#4.5」大きさを考えるとちょうど良いでしょう。品質を3つのゾーンに分けるとJQジュエリークオリティ(高品質)になります。品質判定で…という言葉はありますが、それ以上に、このルビーは世界にたった一つ、人が身体を張って宝探しをして見つけた、思い出を詰め込んで受け継がれていくに相応しい宝ものです。2007年にカチン州ナヤンで採掘を始めた時の悩みは、産出するほぼすべての原石は、色が淡い2㎜~3㎜の小粒なものばかりでした。磨いたら1ctを超える大きさのものは皆無でした。時々、磨いたら1ctを超えそうな大きさが採れたとしても、AQアクセサリークオリティにすらならない…。1ct以上のGQジェムクオリティが一つも見つからない…そういう状態がずっと続いて絶望していました。事業も続けられない…そういうある日、現場担当のイエッチョーが寝泊まりする事務所というか小屋へ行って現場を確認していた時のことです。自分たちで寝泊まりする建物をつくり、井戸を掘り、山菜をとって、豚を育てて厳しい生活をしながら採掘を続けてくれていました。日本でいえば3Kの極みです。小屋に入ると、何か明るい感じがしました。壁に日本でモリスルビーをお買い上げいただいた方々の笑顔の写真がズラッと飾ってあったからです。ちゃんとした壁じゃないので、何となく戦争中に海外に行った兵隊さんが家族の写真を大切に飾っているのと同じような感じでした。どうやら日本とミャンマー往復し定期的に現場に入っているミヨテが、現場を元気づけようと持って行ったようです。イエッチョーが「僕たちが頑張っている意味が、掘っている皆に伝えたかった」と言いながら、小粒な原石を大切そうに見せてくれました。その時「ハッ」と気付きました。鉱山で宝探しする人と、宝物として日本でジュエリーをつけてくれる方がつながった!のです。この話をし始めると長くなりそうなので、ここで留めますが、山で宝探しをする人が、そのルビーを持つ方の笑顔、幸せを願って働く姿に感動しました。ただの小石じゃないか…という方が居られるかも知れませんが、現場で見た私は、例え1㎜のルビーでも、気持ちというか…「何か」がこもっているように感じたのです。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

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