モリスルビー23MY0064

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モリスルビー23MY0064

カラット 0.07ct
Origin(産地) myanmar
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.6

ルビーの特徴

コクのある赤く、青味の少ない素晴らしい色調、高い透明度と彩度が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。産出は、同国最北部にあるカチン州ナヤン鉱山です。漂砂鉱床から産出した小粒で丸い結晶の形を活かし、ラウンド型のブリリアントカットに磨きました。サイズは縦2.5㎜/横2.4㎜/深さ1.6㎜、重さは0.06ctと小粒です。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡「#5」大きさを考えると最高の濃さでしょう。そして品質を3つのゾーンに分けるとGQジェムクオリティ(最高品質)です。さて、ルビーの色調をみる場合の補足ですが、このルビーの場合は、前述の通り「青味の無い素晴らしいもの」と評価しています。宝石品質判定では、色調はフェイスアップ(上から見た姿)で確認します。その時、このルビーのように青味または紫味が少ない色調でも、キューレット(裏)側から見ると紫味が強い色調になりますので、結晶のどちら側から見た姿で色調を確認すればよいのか?悩む方も居られるかも知れませんが、フェイスアップです。ルビーの結晶には、成長する軸があり、ファセット(切子)面をつけて研磨する時のテーブルの設定を間違うと、ピンキッシュ(紫味のある色調)とオレンジがかった色調が出てきてしまいます。研磨する時は、最高の色目が出るようにテーブルの位置を決めることがとても難しい宝石ですので、研磨職人には長い経験が必要になってきます。最高のルビーとして評価される、接触変成岩起源のピジョンブラッドルビーも裏側から見ると紫味を含んでいます。大自然の造形美である宝石ルビーも私たち人間と同じように唯一無二の個性ですので、形との相性もあります。ファセットカットに向いた結晶もあれば、丸くドーム型のカボションカットに向いた結晶もあります。今日のルビーでは、フェイスアップの写真、顕微鏡で拡大し撮影したインクルージョンの写真を記載して個性を紹介していますが、それでもお伝えできる情報はごく限られたものです。実際に手の上に乗せてみて、相性を感じていただくことが最も大切だと思います。その時には、迷わず「好き」なルビーをお選びください。品質が高いものが好きだとは限らないことに気付いていただけると思います。要するに「良い/悪い」ではなく、「好き/そうでないか」です。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

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