モリスルビー22DR0006
カラット 0.08ct
Origin(産地) myanmar
Size(サイズ) 2.6/2.6/1.6
ルビーの特徴
若干の青味を帯びた色調と薄く内包されるシルクインクルージョンが柔らかい輝きと強い光源の下で彩度を引き上げてくれています。しかしながらしっかりと高い透明度が確保されているラウンド型の天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、最北部カチン州にある幻の鉱山ナヤン(Nam-Ya)で発掘された小粒で丸い原石を、ヤンゴンにいる匠の研磨職人ゾーミンチョーが磨きました。サイズは、縦横2.6㎜/深さ1.6㎜です。完全な真円ではなくほんの少し歪みがあるように見えるのは、職人が結晶の生地を大切に残しながら手の感覚、長い経験をもとにこのルビーの潜在力を最大限に引き出した結果です。私は、直径2.6㎜のルビーをこれだけキレイに磨く職人はいないと思います。フェイスアップ(ルビーを上面から見た姿)でみた時にキューレット(ルビー下部の尖った部分)が少し1時~2時方向にズレているところをご覧ください。苦心した跡が見て取れると思います。生地をなるべく大きく残そうと8時から9時方向の生地、少し無理をして大きな(r)で残しています。経験豊富な職人は、このあたりを後から調整して帳尻を合わせるのではなく、おおよその形を決める段階で既にイメージを持っています。それでも、時には「あれッ?」と思うような失敗もあります。仕上がったら想像していた程ではなかった…難しいのは、ルビーの原石は、作り直すことができないということです。モリスシンギュラリティカットという、原石の生地をなるべく大きく残すという視点で開発したスタイルがありますが、世の中にそれを理解していただける方が多くなるには、まだまだ時間がかかるかも知れません。研磨の途中で作業を中断したのではないか?という印象があるようです。そう考えると、このルビーは、ギリギリのバランスで一般的な形に収まってくれた、よくやってくれた一粒です。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「A⁻」輝きがあり美しいもの、色の濃淡「#4」、大きさを考えるとベスト、そして品質を3ゾーンに分けるとJQジュエリークオリティ(高品質)になります。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。