【物語の中の宝石たち】おすすめの本もご紹介

宝石は、古今東西の物語の中にもいろいろ出てきます。こどもの頃から読んでいた本の中の童話にもたくさんの宝石が登場しています。

私たちの感性や想像力を豊かにしてくれる宝石は、物語の主軸になることもあります。

この記事では、物語に出てくる宝石について紹介していきます。

かぐや姫にでてくる宝石

日本の場合、かぐや姫で有名な竹取物語にも、「蓬莱の玉の枝」というものがでてきます。

珊瑚の枝に金や銀、水晶、翡翠などの花や蕾が飾られてるもののことをいいます。

銀河鉄道の夜に出てくる宝石(宮沢賢治)

宮沢賢治は農業学者ですが、石にも興味を持ち、鉱物、宝石に詳しかったと言われています。銀河鉄道の夜には、黒曜石の線路図、水晶の砂、オパールなどがでてきます。

十力の金剛石に出てくる宝石(宮沢賢治)

この物語では、様々な宝石や鉱物が登場し、宝石の霰(あられ)がパラパラと降ってくるシーンもあります。

幸福な王子に出てくる宝石(オスカー・ワイルド)

オスカー・ワイルドが1888年に発表した幸福な王子の中には金やルビー、サファイアなどの宝石が登場します。

ガイエルスタインのアンに出てくる宝石(ウォルター・スコット)

近代歴史小説の祖といわれたイギリスのウォルター・スコットのガイエルスタインのアンでは、主人公がオパールを持っています。そして、このオパールは持ち主の女性の感情に合わせて色を変えていきます。

オズの魔法使いに出てくる宝石(ライマン・フランク・ボーム)

児童文学作品で、映画にもなり世界的にヒットした「オズの魔法使い」は、エメラルドの都に旅をする話です。その都は、家や城壁、門や道路などがエメラルドでできており、さらに、帽子、靴、空までが、エメラルド色に染まっているという世界です。また、ドロシーの愛犬トトとライオンは「金の首輪」をしており、かかしの持つ「金の枝」、ブリキのきこり「金と宝石を散りばめた銀の油さし」主人公のドロシーはダイヤモンドを散りばめられたブレスレットをプレゼントされます。

若草物語にでてくる宝石(ルイーザ・メイ・オルコット)

1868年に書かれた若草物語では、叔母さんの家で古い宝石箱を見せてもらうシーンがあります。宝箱の中には、ガーネットのセットや真珠のネックレス、ダイヤやトルコ石の指輪が入っていました。

千一夜物語に出てくる宝石

アラビア語でまとめられた説話物語集である千一夜物語では、実にたくさんの宝石が登場します。アラジンと魔法のランプでは、宝石の果実のついている木が出てきます。木にはダイヤモンドや真珠、ルビーやガーネット、エメラルドに翡翠、サファイアがついています。シンドバットやアリババと40人の盗賊の中にも宝石がふんだんにでてきます。

黄金虫に出てくる宝石(エドガー・アラン・ポー)

推理小説の巨匠で現在も世界中に数多くの読者を持つエドガー・アラン・ポーの小説に黄金虫という物語があります。大量金貨と110個の大粒のダイヤモンド、18個のルビー、310個のエメラルド、21個のサファイア、1個のオパールがでてきます。その宝石は海賊キッドの宝です。

南十字星に出てくる宝石

子供たちの空想のを多いに膨らませてくれるジュール・ベルヌの南十字星という空想小説には、ダイヤモンドの蜃気楼が登場します。

名探偵シャーロックホームズ(アーサー・コナン・ドイル)

「マザリン・ダイヤモンド事件」「青いガーネット」「緑柱石の宝冠」などの事件の中で宝石が登場します。緑柱石は「ベリル」ともいい、ベリリウムの重要な鉱石です。良質なものは宝石になります。クロムの混入した結晶はエメラルドと呼ばれ、鉄の混入で水色の結晶アクアマリンと呼ばれます。

Contents

まとめ

ここで紹介した本や物語が、今後あなたの「お気に入り」の作品になり、宝石との出会いのきっかけになると嬉しいです。

Contents
閉じる