地球が誕生して45億年、その壮大な歴史のなかでダイヤモンドは10~30億年前に地表から150km以深の上部マントルのマグマの中で、高温高圧の環境下、液体の炭素がダイヤモンドの結晶へとその姿を変えたところから始まります。
光があたると美しく輝くダイヤモンド。
その内部を顕微鏡で70倍に拡大して覗いてみると、そこにはダイヤモンドが誕生した履歴が残されていました。
それはダイヤモンドの中の赤い色をしたインクルージョンです。
これは、周囲で生成された別の鉱物をダイヤモンドが内部に取り込んだものです。
ダイヤモンドの一番の魅力は、眩いばかりの美しい輝きではありますが、
このインクルージョンのように地球深部からのメッセージが閉じ込められていると思うと特別な感情を抱くのは私だけでしょうか。