ダイヤモンド MD0082
- Carat(重量) 0.01ct
- Size(寸法) 1.4mm
- Quality (品質) GEM( G – VS )
- Fluorecence(蛍光性) NONE
ダイヤモンドの特徴
昨夜は、「中秋の名月」。中秋とは、吹く風が心地よく虫の声が聞こえはじめる頃、旧暦の8月15日をさします。旧暦では7~9月を秋としているため、8月15日はちょうど秋の真ん中です。その頃は一年を通して最も月が美しい時期であるとされたことから、平安時代の貴族たちは、中秋の名月に月を眺めて和歌を詠む「観月の宴」を開いて楽しんだといわれています。皆さまは昨夜、「中秋の名月」を眺めながら、どのような楽しみ方をされましたか?さて、今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)を観ていきます。今日ご紹介するダイヤモンドは、直径1.4mmのメレー・ダイヤモンドです。重量は0.01ct。極めて小粒のダイヤモンドですが、1ctの大粒のダイヤモンドと同じカット数、58面にカットされているため、それぞれのファセット面から放たれる輝きは細かく、繊細な輝き方をします。「今日のダイヤモンド」のカット形状は、「ラウンド・ブリリアントカット」。ダイヤモンドジュエリーの大部分を占める形状ですが、2ctを超えると、これは個人的な意見ですが、丸いラウンドではなく、ハートやマーキス、オーバルやペアシェイプなどファンシーカットを施した方が、美しく輝くように思います。さて、「今日のダイヤモンド」のカラーグレードは、ほぼ無色のGカラー。このメレー・ダイヤモンドを一粒だけみていると、無色透明に見えますが、Dカラーのダイヤモンドを隣におくと、やはり少し色づいているのが分かります。そしてクラリティグレード(透明度)はVSクラス。(Very Slightly Included・べリー・スライトリー・インクルーデッド/熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等がなんとなく確認できますが、微小と特徴づけられる程度のため、肉眼では全く中の様子を確認することはできません。)最後にカットグレードはEXエクセレント(最上)。GQジェムクオリティのメレー・ダイヤモンドです。それでは顕微鏡で80倍に拡大して、この極めて小さなダイヤモンドの内側の世界を覗いてみることにしましょう。直径1.4mmのサイズは、砂浜の砂のように小粒のため、ピンセットに挟む際、飛んでいく可能性が高いため、集中して挟みます。ダイヤモンドをフェイスアップ(上から)みると、テーブル面(一番上にある8角形の平らな面)に、極めて小さなクリスタルインクルージョン(結晶内包物)が発見されました。これは、ダイヤモンドが形成される途中に、別の結晶が取り込まれたものです。勿論、80倍に拡大してようやく発見できる程度のインクルージョンのため、輝きや耐久性に影響を及ぼすものではありません。むしろこのダイヤモンドの個性であり、地球が創りだした産物だという証になります。「今日のダイヤモンド」は、モリスブライダルの結婚指輪(マリッジリング)の表面、愛を表すルビーの隣にセッティングする予定です。ダイヤモンドは、永遠を表す宝石のため、ルビーとダイヤモンドで「永遠の愛」を表現した結婚指輪となります。