ルビーの指輪の値段について解説

宝石ルビーは赤色が特徴で、ダイヤモンドの次に硬度が高く、割れ難さではダイヤモンドをしのぐ丈夫な宝石です。

鉱物名はサファイアと同じコランダム(Al₂O₃)で、クロムが含まれることにより赤く発色したものをルビーと呼びます。

世界中で最高の宝石として大切にされてきた歴史があります。

この記事では、ルビーの指輪の値段に関する情報紹介します。

Contents

ルビーの値段は高い?

ピジョンブラッドルビー

天然のルビーは他の宝石と比べて希少であり、特に最高級品の天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの上質なものが装着された指輪は非常に高価ですが、装着されているルビーの品質が高ければ、値段は高くなり、品質が低ければ値段も下がります。

つまり、その指輪についているルビーの品質によって値段は違います。

ルビーの指輪の値段はどのように決まるのか

ルビーの指輪の値段は、装着されているルビーの品質、加えて指輪の貴金属、構想(デザイン)と加工代(作りの精度)、そして販売するブランド料が含まれています。

サイズが大きく1ctを超えるような天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの場合、その値段のかなりの部分をルビーが占めることになります。

ここでは、指輪のメインストーンとして装着されているルビーの価値判断の方法を説明します。

宝石としてのルビーの価値

ルビーの価値は以下の3つの要素で決まります。

  • ルビーの品質
  • 品質ごとの需要と供給のバランス
  • 伝統と慣習

そしてそれぞれのブランドが、構想(デザイン)を決めて、貴金属を使ってジュエリーに仕立てます。

その上で、自分たちの信じる価値感で相応しい値段をつけてお店に並びます。

ルビーの品質判定

まずルビーの品質判定の仕方を諏訪恭一氏(宝石品質判定へのリンク)が考案した宝石品質判定の基準に基づいて説明します。

品質は、下記の7つを確認することで判定することができます。

  • 宝石種
  • 原産地
  • 処理の有無
  • 美しさ
  • 色の濃淡
  • 欠点
  • サイズ

宝石種

ルビーは、コランダム(Al₂O₃)がクロムによって赤く輝く宝石ですが、スピネルやガーネット、カーネリアン、ルベライト(赤いトルマリン)、レッドベリル、ファイアーオパールなどの類似石、赤いガラスやプラスチックなどの模造石、そしてルビーの人工合成石があります。

ルビーの品質を見分ける第一歩は、種類を見分けることです。鑑別業者が発行する鑑別書が頼りになるでしょう。

原産地

ミャンマー

ルビーの産地ミャンマー

一般的な宝石ダイヤモンドは、原産地をあまり気にすることはありませんが、ルビーは、産出する産地で評価が大きく違う宝石です。

ミャンマー産ルビーが最も高く評価されています。

理由は、結晶した時の環境が違うためです。地下深くで結晶したミャンマー産ルビーとその他の産地では、クロム(Cr)の含有率が明確に違い、発色に違いがあります。

処理の有無

ほとんどの原石は発掘された時は、宝石として流通するような美しいルビーではありません。

それを人為的に加熱などの処理をして美しさを改良した上で研磨され、市場に出ます。処理の種類によっては、宝石としての価値がほとんど無いものもあります。どんな処理がされているのか?その種類にも注意が必要です。

極々一部極めて少量ですが、産出した原石の状態で美しい結晶があり、無処理の宝石ルビーとして高く評価されます。

美しさ

ルビーの美しさは、色調、透明度、彩度、明度、そしてプロポーションをチェックしていきます。

ファセット面をつけて磨いたオーバル型、クッション型、ラウンド型など色々な形、そしてドーム型に成形し表面を磨いたカボションカットなど、色々なスタイルがあり、クオリティスケールを使って「美しさ」をチェックします。(宝石品質判定へリンク)

色の濃淡

ルビークオリティスケール

ファセットカットしたルビーのクオリティスケール 諏訪恭一氏が考案した「宝石品質判定」

ルビーの色の濃淡については、#1を白、#10を黒と設定した10段階のスケールを使います。色の濃淡では、美しさの要素である、色調や透明度、彩度などの他の要素を無視して、シンプルに濃さを見分けます。

ルビーの品質判定では、#2~#7までの幅でスケールを使います。

欠点

欠点とは、大きなフラクチャー(ヒビ)や割れ、硬度の低い結晶インクルージョンが表面に出ているなどの破損の原因になるようなものや、極端にプロポーションが悪いもの(結晶の深さが極端に薄いもの、逆に深すぎるもの)を欠点と判断します。

サイズ

サイズについては、重さカラット(ct)と縦/横/深さの寸法の両方を確認します。ダイヤモンドを見慣れている人は、カラット(ct)が大きさだと思っている場合が多いのですが、それはダイヤモンドは光の反射を楽しむ宝石であり、決まった形統一された形として、一番多いのがラウンドブリリアントカットで、重さに対する縦横深さの寸法の割合が大体決まっているためです。

つまり、重さを聞けば大体のサイズが分かるのです。

ルビーの場合、特に天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの場合は、結晶の生地自体の価値が高いため、なるべく大きく残すことを優先しますので、縦/横/深さも確認しておきましょう。

婚約指輪にルビーを選ぶメリット

婚約指輪は、人生で一番重要な指輪の一つで、デイビッド・ベッカム氏のように、毎年のようにヴィクトリア・ベッカムさんに、婚約指輪を贈る人もいますが、特殊な例で、一般的には一生に一回のお買い物になります。

メリット①人とかぶりにくく、正統派の選択

ルビーの結婚指輪

婚約指輪の一般的なイメージはダイヤモンドリングですのでが、みんなと同じものを身に着けることに抵抗を感じる人も少なくありません。

すでにダイヤモンドジュエリーを持っている人や、ルビーの婚約指輪が正統派だと知っている人は、ルビーを選ばれます。

16世紀にプロテスタントの礎を築いたマルチン・ルターが、カテリーナ・ヴォン・ボラにプロポーズする時に贈ったのは、ルビーの指輪であり、今現在もドイツのライプツィヒのオールドシティミュージアムに現物が飾られています。

ダイヤモンドよりも遥かに古くから結婚の指輪に使われたのがルビー(天然無処理で美しいミャンマー産ルビー)ですが、元の持ち主は、その地域、ザクセンの国王だったそうで、結婚指輪をつくるためルターに贈られたものです。

ルターのルビーリング

ドイツ・ライプツィヒ市博物館に展示されているマルティン・ルターがカテリーナ・ヴォン・ボラに贈った結婚指輪 写真引用:ルターリングの伝説 著者Ursula Rohrs

メリット②選択肢が限定されているので迷いにくい

婚約指輪と言えば、様々なブランドでダイヤモンドを使ったデザインのリングが作られています。

お目当てのブランドがあったとしても、ダイヤモンド自体は、ほぼ同じ形をしているため、枠のデザインが決め手になります。

いくつものジュエリーショップに足を運び試着して検討を重ねるようです。

一方、ルビーの指輪は、宝石ルビー自体が個性であり、デザインなので、相性の良いメインストーンのルビーが見つかったら、構想が、なかなか決まらないということは避けられるかもしれません。

ルビーの指輪の選び方

自分にぴったりのルビーの指輪を見つけるために、考えておくべきことを紹介します。

ルビーの指輪の選び方には以下の5つがあります。

  • 予算で選ぶ
  • スタイルとデザイン(構想)で選ぶ
  • 素材で選ぶ
  • サイズで選ぶ
  • 信頼性のある販売業者で選ぶ

ルビーの指輪を選ぶ際は、以上の5つの選び方を意識することで、より自分にぴったりの指輪を見つけることができます。

ルビー指輪の選び方①:予算で選ぶ

まず最初に、婚約指輪、結婚指輪、誕生日プレゼント、自己へのご褒美など、目的に応じて指輪にかけられる予算を設定しましょう。

収入、貯蓄、毎月の支出などを確認し、指輪購入にかけられる金額を把握します。一番の高級品である天然無処理で美しいミャンマー産ルビーはそれ以外のルビーや、ダイヤモンドより高額ですが、サイズによっては、手の届くものがあるはずです。

また、予算を設定し、妥協点を決めておくのがおすすめです。

予算が決まれば、それに合わせた宝石ルビーの品質、デザイン(構想)や、地金など、自分にとって妥協できる点を決めて優先する重要なポイントを事前に確認しておくことで、複数の選択肢から選びやすくなります。

ルビー指輪の選び方②:スタイルとデザイン(構想)

自分のスタイルやに合ったデザイン(構想)の指輪を選ぶのも楽しいものです。

  • クラッシックなスタイル:シンプルかつエレガントなものが多いクラッシックな指輪は、落ち着いた魅力があり、長く使う結婚指輪や婚約指輪に向いています。ルビーは、オーバル型、クッション型のものの相性がいいでしょう。
  • モダンなスタイル:より斬新なデザインや抽象的な要素を含んでいるモダンな指輪は、流行に敏感な人におすすめです。ルビーは、カボションカットやモリスSGカットなど、アバンギャルドなスタイルも楽しいでしょう。
  • ビンテージスタイル:アールデコ時代のデザイン(構想)にインスパイアを受けたスタイルは、約100年前のファッションにピッタリです。ルビーは、スクエアカット、エメラルドカットなど、直線的な形の相性が良いはずです。
  • ユニセックススタイル:よりシンプルな構想を好む方にお勧めです。

また、ジュエラーのお店(専門店)では、選んだルビー、着ける人の個性に合わせて構想から提案してくれますので、相談するのも選択肢の一つです。

ルビー指輪の選び方③:素材を決める

指輪の素材は重要です。

金、プラチナ、白金、銀などがあり、それぞれ異なる特性を持っています。自分の肌のトーンや好みに合った素材を選びましょう。

  • ゴールド(金)
  • シルバー(銀)
  • プラチナ (白金)

ゴールド(金)

ゴールドは、歴史的に古くからジュエリーに使用される素材で、18金(金の含有率75%)が主流です。

イエローゴールド、ホワイトゴールド、ローズ(ピンク)ゴールドなど割金によって、さまざまな色があります。

イエローゴールドは暖かみがあり、クラシックな魅力があります。

ホワイトゴールドについては、通常、ロジウムメッキされますが、中にはパラディウム(プラチナの仲間)を割金につかった地金は、少しブラウン味をおびた色、また灰色の強い色で落ち着いた雰囲気があり、でメッキをしないものもあります。

ピンクゴールドはリングのサイズ直しの際、筋目が出るのを隠すために、通常仕上げにピンクゴールドメッキがされます。

その際、元の色と違った色合いで出来上がってくることが多くあります。要因はピンクゴールドの割金配合が異なる為です。

またピンクゴールドは酸化しやすく経年変色することは避けられません。定期的なメンテナンスが必要になりますので、購入する際はそれらのことを理解しておくと良いでしょう。

ゴールドは酸化しにくく、長期間にわたって美しい輝きを保つため、お手入れのしやすさを重視する人にもおすすめの素材です。

シルバー(銀)

シルバーは白銀の一種で、シンプルな魅力と涼しい外観があります。

純銀は柔らかいため、シルバーのジュエリーは、通常925(銀92.5%)でつくられます。

シルバーは比較的手頃な価格で洗練されたデザインの指輪を手に入れることができます。

ただし、ロジウムコーティングをしていないシルバーは空気中の硫黄により酸化硫化しやすく、時間とともに暗い色になる黒く変色することがあるため、定期的なお手入れが必要です。

プラチナ(白金)

 

プラチナ(Pt)は、化学的に安定している金属であり、金と同じように、変色することがほとんど無く、また細く伸ばすことのできるため、繊細な加工ができます。

細かい構想のジュエリーに使われることの多い金属です。美しい銀白色の外観があり、非常に耐久性があり、酸化しにくい素材です。

プラチナは、融点が1780度と非常に高いため、ジュエリーに広く使われるようになったのは、最近のことです。

また、プラチナはアレルギーを起こしにくい素材で、肌に優しいとされています。

ルビー指輪の選び方④:サイズのポイント

指輪をつける手

着けていることを忘れるような自分の指にピッタリのルビーの指輪は、お気に入りになるジュエリーの大切な要素です。

指輪のサイズ(バランス)が合っていないと、気が付いたら指輪が横を向いてしまってルビーが見えないなんてこともあり、一度着けたら外すときに苦労するなど、相性の悪い指輪は使いづらいので気をつけましょう。

指輪のサイズが同じでも、着ける人の指の特徴、指輪の内側の特徴(指輪の幅、形状等)によって窮屈に感じる、外れにくくなったりします。

逆にサイズを大きくし過ぎると外れやすくなって、気が付いたら落としてしまった、ということにもなりかねません。

自分の手にフィットする指輪のサイズ(バランス)を選ぶ方法は以下の2つです。

  1. 指輪のサイズゲージでおおよそのサイズを測ってもらう
  2. 実際にお気に入りの指輪が見つかったら、試着してジュエラーに調整してもらう。

お店に置いてあるサイズゲージ(サイズごとに指輪がズラッと並んでいるもの)は、幅が2~3㎜の同じ形のものですので、構想(デザイン)によって微調整する必要があります。

気になる部分は、遠慮なくジュエラーに相談してみましょう。

「自分で指輪のサイズを測ってみましょう」とインターネットなどで情報が出ていますし、いい情報だと思いますが、ルビーの指輪を選ぶときには、実際に試着して見ることが大切です。

更に、指のサイズは、夏と冬でも違います。

夏にぴったりだった指輪が、冬になると緩くなってクルクル回ってしまう。

朝と夜、手がむくんでいる日、でも違ってきます。プロのジュエラーは、どうすれば症状が軽減するか分かっていますので、アドバイスを受けて下さい。

あまり神経質になることはありません。

ルビー指輪の選び方⑤:信頼性のあるお店を選ぶ

ジュエラー

ルビーひとつ、ひとつをルーペで確認しています

ルビーの指輪を購入する際は、信頼性のあるお店を選びましょう。

販売員に、「きれいなルビー」「お似合いになっています」「流行っています」という言葉をかけられると嬉しくなりますが、ルビーの指輪を選ぶときは、もう少し細かい情報を聞いてみましょう。

美しいかどうか?自分の肌に合う色調なのか?はご自分で判断できるポイントです。

ルビーの指輪の場合は、ルビーの品質の確認が必要なため、以下3点を聞くようにして下さい。

  • ルビーの原産地(鉱山名まで説明して貰えるとベスト)
  • ルビーの処理の有無とその度合い
  • 欠点があるかどうか?

これらの質問を、パッとルーペを取り出して、ルビーを確認し説明してくれるジュエラーなら信頼できるでしょう。

その際、鑑別書に非加熱ルビーなんていう記述は無いので、「鑑別書に非加熱ルビーと書いていますから大丈夫!」なんていう業者は、注意してください。

聞きづらいかも知れませんが、「将来、手放したいときはどうした良いですか?」と聞いてみると、その答えでプロのジュエラーかどうかも分かります。

ルビーの指輪は、手放す時(売る時)に値段が上がる?

「買った時よりも手放す時の値段が上がっている」や「投資に向いている」、「資産として持っておいてください」なんていう売り文句もあると思いますが、あまり真剣に聞かない方が良いでしょう。

ルビーの指輪を持つ目的が、投資をして利ザヤを稼ぐことならおすすめはしません。

プロのジュエラーは、そういう目的で購入をすすめることはありません。

ルビーの高価買取店とは?

ルビーという商品の中には、色々な種類のルビーがあり、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーのジェムクオリティであれば、どこへ持って行っても、思ったより高い値段を提示してくれるでしょう。

それは、利益が出るからです。

値段が上がっているものは、急いで手放す必要が無いかも知れません。

不動産(土地)も同じですが、急いでいる時は、仕方ないかも知れませんが、資産性のあるものは急いで手放すことはありません。

そのあたりもプロのジュエラーは、しっかりと説明してくれると思いますので、手放す時のことも相談してみるのも良いでしょう。

宝石鑑定士が在籍している?

ダイヤモンドの指輪であれば、その場で値段を出してくれるお店はたくさんありますが、ルビーの指輪を正確に査定できるお店は、あまり多くありません。宝石鑑定士という国家試験はありませんので、GIA(米国宝石研究所)、FGA(英国宝石学会)などで勉強した人を宝石鑑定士と呼んでいますが、ルビーは難しい宝石で、正確に査定できる人は多くないことを理解しておきましょう。

ブランド価値を考慮する

ルビーの指輪の査定をする場合、ブランド価値も考慮されます。

宝石ルビー自体の価値に加えて、ブランド価値を考慮してくれるお店は、独自の販路を持っており、高額の査定金額を提示してくれる可能性が高いのは確かです。

まとめ

ルビーの指輪の値段については、ルビーの品質、構想、つくり、ブランド価値、また買い方、売り方によって大きく違ってきます。

面倒かも知れませんが、たくさんのルビーの指輪を見て、気に入ったものを購入して、飽きたら手放してみて体験するのが一番です。

実体験に勝るものはありません。

その時に、一緒になって考えてくれるプロのジュエラーを探すのが一番の近道です。

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