ルビーを持つ際に、「ルビーに何らかの効果はあるの?」という疑問が浮かび、それが拭えないと感じる方は案外多いようです。
これまでの歴史の中でルビーが大切なものとして扱われてきたことや、何らかの効果を感じる人がたくさんいたというのも事実です。
そこで今回は、ルビーの効果や意味とルビーの言い伝えについて詳しく見ていきましょう。
ルビーをパワーストーンとして身に着ける効果とは?
ルビーの効果について、何を効果と言えば良いのか?
そこから説明したいと思います。
宝石ルビーを持つことで得られる効果は言い伝えから?
モリスは、ルビーを専門に、採掘現場から京都、銀座、ニューヨークのサザビーズまで仕事の範囲を広げてきました。
25年間、毎日ルビーを着けてきて、皆さんに「ルビーを持つと、効果があります」と自信を持っていえるのは、以下の3つです。
- 精神的効果(赤い宝石を身に着けることで安心感が高まる)
- 経済的な効果(交換価値のある最高級なルビーを持つ安心感)
- 文化的な効果(経年変化のないルビーが思い出カプセルになる)
宝石ルビーに効果があるという話をすると「科学的ではない」と感じる人もおられるのは分かりますが、表面的な一般的な宝石の話ではなく、少し深く宝石ルビーを考えてみるのも価値のあることです。
ルビーの効果についての情報は「言い伝え」や「伝説」から来ている
「ルビーにパワーがある」、「ルビーにはこういう効能がある」「ルビーを着けると戦いに勝つ」「悪霊が寄ってこない」などインターネット上には、色々な情報が溢れていますが、インターネット上に溢れる情報、書籍で書かれた文字で伝わっていくのは「理解」であって、その効果があるという理由は「言い伝え」や「伝説」です。
それらを検証するモノではありません。
「火のないところに煙はたたない」で、何かのきっかけがあったと思いますが、すべてが頭の中で起こっていることであり、実体験ではありません。
ルビーの専門家として、この記事では「ルビーの効果ではないか!」と自分自身が感じた実体験をもとにお伝えしたいと思います。
本来のルビーの効果・効能
ここでは、精神的効果(赤い宝石を身に着けることで安心感が高まる)について
掘り下げていきます。
ルビーを象徴する石言葉が数多く存在しますが、代表的なものは以下の3つです。
- 力の象徴
- 愛の象徴
- 生命の象徴
力の象徴
力の象徴は、世界中の国王の王冠を飾っている宝石であることで異論はないと思います。もちろんダイヤモンドや他の宝石が王冠に着けられていますが、ルビーが、明らかにメインストーンとして使われています。
愛の象徴
つづいて愛の象徴については、愛を表すマークはハートマーク「♡」ですが、青や緑にしたら、お花の花びらか、若しくは葉っぱを思い浮かべると思います。
ルビーの語源は「赤」ルビウスですので、ハートマークとルビーの関係は、あまり説明はいらないと思います。
ルビーは中世の頃から伝統的に婚約指輪の宝石として用いられていました。
実は、プロポーズの始まりに使われた指輪に留められた宝石はルビーです。
ルビー結婚については詳しくはこちらで解説しています。
生命の象徴
ルビーは赤色の宝石で、静脈を流れる血液の赤みに類似しているためにルビーは生命の力を有すると信じられていました。
ルビー色には身を守る力があり、その赤い光が先人たちの命を守った記憶が語り継がれていています。
ルビーには魔除けの効果がある?
ルビーの色の赤には特別な魔除けとして、数百万年という長い時間、人類はルビーの色に守られてきました。
そのためルビーは災いから持ち主を守る魔除けの効果があると考えられていました。
世界で語られる魔除け効果
旧石器時代では、打製石器を使い、火を使ったといわれ、夜になると夜行性の大型肉食動物に捕食されていた時代です。
夜行性の動物は、火種を嫌がります。
夜に火種を使いこなせた原人は、漆黒の暗闇の中で赤く輝く、炭火の光に守られて、その人口が一気に増えて行ったのは夜に食べられることが少なくなったからです。
暗闇にトラたちの光る目に囲まれていた恐怖からルビー色は人類を守ったということで、「怖いものから守られる」と認識するようになったのかも知れません。
生命の源、太陽神を象徴とするルビー
ルビーはインド占星術では神聖な宝石として扱われ、インド神話に伝わる太陽神スーリヤを象徴する宝石といわれています。
インドの太陽は強く厳しく、その凄まじい力をルビーが象徴しています。
「ラトナラジー(ラトナラジュ)」と呼ばれ、古代サンクリット語で「宝石の王」という意味です。
「王・首領(皇帝)」持つものとされ、「絶対的な富や権力・幸せをもたらす象徴」としてルビーは他の宝石よりも特別に高い評価をされていました。
ルビーの言い伝えについて詳しくはこちら ルビー言い伝えのリンク
ルビーの効果を信じていた偉人たち
歴史の中でルビーが大切なものとして扱われてきたことで、ルビーをもつことで何らかの効果があると信じた人たちもいたようです。
ここでは、ルビーの効果を信じていた偉人について紹介します。
ナポレオンが最後まで大切に身に着けていた赤い石
フランスの皇帝、ナポレオンは一生涯、肌身離さず大切にしたのも「オデム」と呼ばれた赤い宝石でした。
ヘブライ語でアードムと発音され、このドムというのが、ヘブライ語で「血」を意味し、アダムの語源です。
1815年、皇帝の地位を失ってセントヘレナ島に流された時も、この石を最後まで大切に身に着けていたと言われています。
ルビーはヨーロッパでも権力の象徴とされ、災いを退ける効果のあるお守りとして身に着けられていました。
ルビーが採掘されない欧州では、まだ赤い宝石ルビー、スピネル、ガーネット、カーネリアンなどを見分けることはできず、赤い石の総称がルビーでした。
このアドムの素材は、カーネリアン(紅玉随)Si シリカの鉱物です。
ルビー効果を得るために体に埋め込んだ戦士たち
ルビーの歴史は古く、古代ローマ博物者のプリニウスは著者の中でルビーについて触れ、止血剤としての効果があり、粉末薬に加工されていたと記されています。
古代ビルマの戦士はルビー皮膚の下に埋め込むと戦に負けないと信じられ、不死身になれるお守り効果があると信じられていました。
このように、歴史の中の偉人にもルビーが大切され、先人たちの身を守った記憶が語り継がれてルビーには身を守る効果があると言い伝えられてきたようです。
ルビーがもたらす最大の効果は、受け継がれる時に思い出を残せること
この記事では、宝石ルビーに効果があるという話をすると「科学的ではない」と感じる人もおられますが、少し深く宝石ルビーの効果を考えてきました。
より深く宝石ルビーの効果を考えていきたい方はこちらの記事もご覧ください。
経済的な効果(交換価値のある最高級なルビーを持つ安心感)リンク
文化的な効果(経年変化のないルビーが思い出カプセルになる)リンク
ルビーを着けることで、着けている人をその赤い輝きで勇気づけ、何十年も着けているとそのルビーはいつか、着けている人のアイコンのような存在になっていきます。
大切に気を付けて使っていれば、ルビーを含めた宝石は、経変変化がありませんので、何百年経っても同じ姿で残り続けます。
私たち人間には、寿命があり、どんな若い人でもいつかは「さようなら」する時がやってきます。
その時に、苦楽を共にし、思い出がたくさん詰め込まれたルビーは特別な存在になっているはずです。
ルビーの最大の効果を感じる時は、いつか受け継がれる時がきた時、そのルビーに込められた「受け継がれる思い出」だと分かった瞬間だと思います。