宝石の印象を大きく左右する要素のひとつが「カット」です。同じ宝石であっても、カットの種類や設計によって、輝きの強さや大きさの見え方、さらには価値や価格までもが大きく変わります。
その一方で、「どんなカットを選べばよいのか」「宝石のカットにはどのくらい種類があるのか」と迷われる方も少なくありません。
この記事では、ルビー専門店の視点から宝石カットの種類と特徴を分かりやすく整理し、失敗しない選び方まで丁寧に解説します。実物を見ながら詳しく知りたい方は、いつでも店舗にてご相談ください。(相談はこちら)
宝石のカットとは?(なぜ種類によって価値が変わるのか?)

宝石のカットは、見た目の印象を整えるためだけの工程ではありません。
同じ宝石であっても、どのような考え方でカットされるかによって、輝きや大きさの見え方、さらには価値や価格までもが大きく変わります。
ここではまず、「宝石のカットとは何か」「なぜ種類によって価値が変わるのか」という基本から解説します。
宝石のカットは形ではなく「設計思想」である
宝石のカットとは、単に形を整えることではありません。カットとは宝石を最も美しく見せるため設計です。
宝石は内部に取り込んだ光を反射させることで輝きます。そのため、角度や深さ、面の配置が少し違うだけでも、光の戻り方は大きく変わります。
同じラウンドカットであっても、設計次第で「よく輝く石」と「光が抜けてしまう石」に分かれるのです。
カットの本質は形そのものではなく、「どのように光を扱うか」という思想にあります。この考え方を知ることで、カットの種類を見る視点が大きく変わるでしょう。
原石の個性が、カットの方向性を決める
宝石のカットは、あらかじめ決められた型に当てはめて行うものではありません。原石の個性こそがカットの方向性を決める要素です。
まず原石をカットする前に、大きさ、透明度、形、色、内包物(インクルージョン)といった複数の要素を総合的に判断します。例えば、色が濃い原石であれば色乗りを最大限に活かす設計が求められますし、内包物がある場合はそれを目立たせない工夫が必要です。
この見極めには経験と技術が欠かせず、同じ原石でも判断する人によって仕上がりは変わります。だからこそ、宝石のカットは「好み」ではなく、原石に寄り添った判断が重要なのです。
カットが輝き・大きさ・価格に与える影響
カットは宝石の見た目だけでなく、輝き・大きさ・価格のすべてに影響を与えます。
まず輝きは、光がどれだけ効率よく内部で反射し、目に戻ってくるかで決まります。設計の良いカットほど、宝石は明るく力強く輝きます。
また、大きさの見え方もカット次第です。同じカラット数でも、表面積を広く見せるカットは実際以上に大きく感じられます。一方で、原石を多く削るカットは歩留まりが悪く、その分価格に反映されることもあります。
カットとは、宝石の価値を引き出すと同時に、価値をどう配分するかを決める重要な工程なのです。
代表的な宝石のカット一覧(種類と特徴を解説)

宝石のカットには多くの種類があり、見た目の印象だけでなく、輝き方や石の大きさの感じ方、さらには価格や評価にも影響を与えます。「宝石のカットにはどんな種類があるのか」「自分にはどのカットが合っているのか」と迷う方も少なくありません。
ここでは、代表的な宝石カットを一覧的に整理し、それぞれの特徴と向いている考え方を分かりやすく解説します。まずは基本となる主要なカットを紹介します。
| カットの種類 | 特徴 | 主な宝石 |
| ラウンドブリリアントカット | 多数の面で光を効率よく反射し、最も強い輝きを引き出す定番カット | ダイヤモンド、ルビー、サファイア |
| オーバルカット | 縦長で実寸以上に大きく見え、上品で柔らかな印象を与える | ルビー、サファイア、エメラルド |
| ペアシェイプカット | 雫型のフォルムで、動きのあるエレガントな輝きが特徴 | ルビー、ダイヤモンド |
| プリンセスカット | 四角形の輪郭で、モダンさと華やかな輝きを両立 | ルビー、ダイヤモンド |
| エメラルドカット | 大きな面が透明感と色味を際立たせ、落ち着いた高級感を演出 | ルビー、エメラルド |
| ローズカット | ドーム状の上面が柔らかな光を放つ、アンティーク調のカット | ルビー、ダイヤモンド |
| カボションカット | 面を持たず、色・艶・質感そのものを楽しむシンプルな仕上げ | ルビー、オパール、翡翠 |
ラウンドブリリアントカット
ラウンドブリリアントカットは、宝石の輝きを最大限に引き出すために設計された、最も代表的なカットです。多数のファセット(面)を持ち、内部に入った光を効率よく反射させる構造のため、華やかで力強いきらめきが生まれます。
この設計はダイヤモンドで確立されましたが、透明度の高いルビーにも適しており、色と輝きのバランスを取りやすい点が特徴です。品質差が視覚的に表れやすいため、石の良し悪しが分かりやすいカットともいえます。
宝石らしい輝きを重視したい方にとって、安心感のある選択肢です。
オーバルカット
オーバルカットは、楕円形の輪郭を持ち、上品で柔らかな印象を与えるカットです。縦方向に長さがあるため、同じカラット数でも実寸以上に大きく見えやすいという特徴があります。
ラウンドに近い輝きを保ちながら、やや個性のあるフォルムを楽しめる点が魅力で、色石との相性も良好です。特にルビーでは、色の広がりを美しく見せる目的で選ばれることも少なくありません。
華やかさと落ち着きを両立したい方に適したカットです。
ペアシェイプカット
ペアシェイプカットは、雫のような形状を持つ、優雅で動きのあるカットです。先端に向かって細くなるフォルムが、宝石に軽やかさと表情の変化を与えます。
光の入り方によって輝き方が変わるため、見る角度によって異なる印象を楽しめる点が特徴です。ルビーでは、華やかさを持たせつつも、女性らしい柔らかさを演出したい場合に用いられます。
個性とエレガンスを兼ね備えたカットを求める方に向いています。
プリンセスカット
プリンセスカットは、四角形の輪郭を持つ、現代的でシャープな印象のカットです。直線的なフォルムでありながら、ブリリアント系に近い面構成を持ち、しっかりとした輝きも楽しめます。
角を持つ構造上、原石の品質や耐久性を考慮した設計が重要となり、カット技術の差が出やすい点も特徴です。ルビーでは、モダンなデザインや洗練された印象を求める際に選ばれます。
都会的で端正な美しさを好む方に適したカットです。
エメラルドカット
エメラルドカットは、大きな長方形の面を持ち、宝石の透明感や色味を際立たせるカットです。輝きは控えめですが、その分、石そのものの質がはっきりと伝わります。
面が広いため、内包物や色ムラが目立ちやすく、高品質な原石ほど美しさが際立つカットといえます。ルビーに用いられる場合は、深みのある赤や均一な色合いを楽しむ目的で選ばれます。
落ち着いた高級感を重視する方に向いたカットです。
ローズカット
ローズカットは、バラの花弁のようなドーム状の上面を持つ、歴史あるカットです。裏面が平らな構造のため、強い反射は生まれませんが、柔らかく穏やかな光を放ちます。
中世ヨーロッパで多く用いられた背景を持ち、アンティークジュエリーやクラシカルなデザインと相性が良い点が特徴です。ルビーでは、控えめで奥行きのある表情を楽しめます。
輝きよりも雰囲気や物語性を大切にしたい方に適しています。
カボションカット
カボションカットは、ファセットを持たず、宝石を丸く磨き上げたシンプルなカットです。輝きではなく、色や艶、質感そのものを引き立てることを目的としています。
半透明から不透明の宝石に多く用いられ、ルビーでは、内包物を包み込むような深みのある赤を楽しめる点が魅力です。スター効果など、光学的特徴を活かす場合にも選ばれます。
石の個性や存在感を重視したい方に向いたカットです。
宝石カットの分類と名称

宝石のカットは、名前だけを見ても種類が多く分かりにくいことがあります。しかし、カットには一定のルールがあり、「どういう形で、どんな面構成で作られたか」を示す体系が存在します。
ここでは、宝石カットの名称がどのような要素で決まるのか、代表的な分類方法や特徴について解説します。すでに代表的なカットを知っている方も、ここで理解を深めることで「なぜその名前になるのか」「何が違うのか」をより明確に把握できます。
- カットの名称は「シェイプ・スタイル・面構成」で決まる
- シェイプ(輪郭)は宝石の第一印象を決める
- カッティングスタイルは宝石の個性を引き出す
- ファセットの取り方で輝きの質が変わる
- 宝石の種類によって適したカットは異なる
カットの名称は「シェイプ・スタイル・面構成」で決まる
宝石のカットの名称には意味があり、ただの呼び名ではありません。カット名は大きく分けて 「シェイプ(宝石の形)」、「カッティングスタイル(どのように面を作るか)」、「面の取り方(ファセット構成)」 の3つの要素で決まります。
例えば、丸い形の宝石で、上部のクラウン(光を受ける部分)と下部のパビリオン(光を反射する部分)があり、全体で58面のファセット(光を反射させる小さな面)がある場合、「ラウンド・パビリオン・ブリリアントカット」と表記されます。
しかし、パビリオンカットは多くの宝石で共通するため省略され、一般には「ラウンドブリリアントカット」と呼ばれることが多いのです。
カット名は単なる見た目の名前ではなく、「宝石の形や光の反射の仕組み」を表す重要な情報だと理解するとわかりやすくなります。
シェイプ(輪郭)は宝石の第一印象を決める
シェイプとは、宝石を上から見たときの輪郭のことです。見た目の印象を大きく左右するため、デザイン性や装着時の雰囲気にも影響します。
一般的なシェイプをご紹介します。
- オクタゴン
- レクタングル
- スクエア
- トライアングル
- ラウンド
- オーバル
- ペア
- マーキス
- トリリアント
- ハート
- クッション
ラウンドやオーバルは柔らかい印象を与え、マーキスやペアはシャープで指を長く見せる効果があります。一方、スクエアやオクタゴンなど直線的な形状は角が欠けやすいという特性があります。
シェイプを選ぶ際は、好みだけでなく、耐久性や用途も考慮することが重要です。
カッティングスタイルは宝石の個性を引き出す
カッティングスタイルは、宝石の種類・硬度や透明度、内包物の状態を総合的に判断して選ばれます。
すべての宝石が同じカットに適しているわけではなく、素材に合わないカットは美しさを損なうことがあります。
透明度が高く硬度の高い宝石には、パビリオンカットを中心としたファセットカットが用いられます。一方、半透明や不透明の宝石にはカボション、スラブ、ビーズ、タンブルなど、原石の形状や特性を活かすスタイルが選ばれます。
ローズカットやブリオレットのような歴史的なスタイルも存在し、宝石の魅力を最大限に引き出す役割を果たします。
ファセットの取り方で輝きの質が変わる
同じパビリオンカットでも、ファセットの構成次第で輝き方は大きく変わります。光の反射や分散は、テーブル面の大きさやクラウン・パビリオンの角度によって決まるため、設計次第で見た目の印象が変わるのです。
例えば、ブリリアントカットは光の反射を最大化してきらめきを引き出します。ステップカットは色味や透明感を際立たせ、ミックスカットは両者の特性を併せ持ちます。また、チェッカーボードやコンケーブカットなど特殊なカットもありますが、これらは好みに応じて選ぶ補足的な存在です。
ファセット構成は「輝きの量」だけでなく、「輝きの質」を決定する重要な要素です。
宝石の種類によって適したカットは異なる
宝石の硬度や希少性によって、最適なカットの考え方は異なります。特にルビーのような希少石では、原石の歩留まりや価値を優先する判断が必要です。
ミャンマー産天然無処理ルビーの場合、結晶そのものの価値が高いため、理想的なプロポーションよりも「生地をできるだけ残す」ことが優先されます。わずかな歪みや研磨痕は欠点ではなく、無処理である証拠として捉えられることもあります。
このように、宝石の種類ごとに適したカットを理解することで、ダイヤモンド基準では測れないルビーの美しさや価値を正しく判断できるようになります。
失敗しない宝石カットの選び方(こんな方におすすめ)

宝石はカットによって見た目や輝き、印象が大きく変わります。特に希少なルビーは、無理に形を整えるよりも、原石の魅力を活かす研磨が重要です。
ここでは、目的別にカットを選ぶポイントを整理しました。自分の好みや目的に合ったカットを知ることで、後悔のないジュエリー選びが可能になります。
大きさを最大限に見せたい人
宝石を大きく見せたいなら、輪郭や厚みを調整したカットを選ぶことがポイントです。
カットの形や面の取り方で、実際のサイズ以上に広がりを感じさせることができます。ラウンドやオーバルのようなシェイプは視覚的に広がりやすく、面積を最大化する効果があります。
具体的には、オーバルやペアシェイプは縦長で指を長く見せつつ、サイズ感を強調できます。プリンセスカットは角を効かせて面積を広く見せることが可能です。
大きさ重視の方は、シェイプや厚みのバランスを意識したカット選びで、実際のサイズ以上の存在感を楽しめます。
輝きを最優先したい人
宝石の輝きを最大化したい場合は、ファセット数や角度を重視したブリリアント系カットが適しています。
クラウン(上部の面)とパビリオン(下部の面)の角度やファセットの配置によって、光の反射や火彩(虹色のきらめき)が決まります。
ラウンドブリリアントカットはクラウン32面、パビリオン24面の計58面を持ち、光を均一に反射するため華やかです。ルビーでも透明度が高く濃色の石はブリリアントカットで輝きと色のバランスが最大化されます。
ローズカットは面が少なく柔らかい光沢を楽しめ、ヴィンテージ風の印象にも適しています。輝きを重視するなら、ファセット数と配置を意識してカットを選びましょう。
予算を抑えつつ上質に見せたい人
限られた予算で上質感を出す場合は、原石の魅力を活かすシンプルなカットや厚みを抑えたカットがおすすめです。
希少な天然無処理ルビーは、無理にカットすると石のサイズや美しさを損なうことがあります。原石の形や生地を最大限残した研磨でも、上質感は十分に伝わります。
具体的には、カボションカットやオーバルの薄型カットは、少ない手間で色や透明感を引き立てつつ、価格を抑えることが可能です。
予算重視でも、石本来の美しさを活かしたカットを選ぶことで、上質で存在感のあるジュエリーを楽しむことができます。
職人のカットで宝石はどこまで変わるのか?

宝石の美しさは、原石そのものの品質だけでなく、カット技術によっても大きく変わります。特にルビーのような希少石では、クラウンやパビリオンの角度や厚みの微調整によって輝きや色味が劇的に変化します。
ここでは、機械カットと職人カットの違い、カットによる色味の変化、そしてルビー専門店がどのようにカットを評価しているかを解説します。
機械カットと職人カットの違い
宝石のカットには機械カットと職人による手作業のカットがあります。
職人カットは光の反射や色の深み、石の個性を最大限に引き出すことができます。機械カットは均一で正確ですが、原石ごとの形状や内包物に対応できない点にあります。
例えば、ラウンドブリリアントカットでもクラウンやパビリオンの微調整次第で明るさや火彩(虹色の輝き)が変化します。
希少なミャンマー産無処理ルビーでは、わずかに歪んだ結晶を生かすことで価値が高まることもあります。まとめると、職人カットは単なる手作業ではなく、石の個性を最大化する高度な技術なのです。
なぜカットによって色が濃く見えるのか?
宝石の色味は、カットによって光の入射角や屈折が変わるため、濃く鮮やかに見せることが可能です。
クラウンやパビリオンの角度、厚みを調整することで光が石内部で反射し、色が深く見えるからです。ルビーでは厚みやガードルの形状を微調整するだけで、透明度の高い石でも深みのある赤色に見せられます。
職人カットにより同じ石でも高級感や存在感が増すのです。色の印象はカット次第で大きく変わるため、職人の技術は宝石選びにおいて欠かせない要素となります。
ルビー専門店として見ている判断基準
ルビー専門店では、単に「きれいにカットされているか」だけでなく、原石の個性を生かす職人の技術も重視します。
天然無処理のルビーは、石ごとに形や内側の模様(内包物)が異なるため、同じカット方法では美しさを引き出せません。例えば、石の底側(キューレット部分)に少し素材が足りない場合でも、職人は輝きを損なわずに美しい形に整えることができます。
このように、石の特徴に合わせた細やかな調整こそが、価値あるルビーを作るポイントです。購入する際は、見た目のきれいさだけでなく、職人の判断力や石の個性を理解することで、後悔のない選び方ができます。
ルビーを選ぶなら知っておきたい「カット」の考え方

ルビーは見た目の美しさだけでなく、カットによって価値や印象が大きく変わる宝石です。しかし、ダイヤモンドのように評価基準が明確ではないため、単に「美しい形」だけで選ぶと後悔することがあります。
ここでは、ルビーを選ぶ際に知っておきたいカットの考え方と、判断のポイントを紹介します。
ルビーはダイヤと同じ基準では測れない
ルビーはダイヤモンドの評価基準では正確に測れません。なぜなら、天然無処理ルビーは原石の形や内包物が一つひとつ異なるため、理想的なカットに整えるだけでは石の個性や美しさを最大限に引き出せないからです。
例えば、完全な形に仕上げるために全体を削るとサイズが小さくなり、価値や希少性を損なうことがあります。そのため、ルビーを選ぶ際は単なる見た目の美しさではなく、「原石の個性を活かすカットかどうか」を意識することが重要です。
モリスが「カット」を重視する理由
モリスでは、職人がルビーの個性を生かすカットを施すことで、美しさと価値を最大化しています。地球が何億年もかけて作った貴重な原石は、削りすぎると輝きや希少性を失う可能性があります。
そこで誕生したのが、モリス独自の「シンギュラリティカット」です。このカットは、自然が生み出した形を活かし、世界にひとつだけの個性を引き出す技術です。単なる形の美しさではなく、石本来の魅力を最大化することがカットの本質です。
来店・相談で分かること
ルビーは購入前に実物を確認し、専門家や職人の意見を聞くことが、後悔のない選び方につながります。
写真や数値だけでは、石の個性や光の入り方、内包物の扱い方を正確に判断できません。実物を見ながら、カットの美しさだけでなく原石の個性や職人の判断力を理解することで、価値あるルビーに出会うことが可能です。(相談はこちら)
宝石のカットに関するよくある質問
宝石のカットは見た目の美しさだけでなく、耐久性や価値にも大きく影響します。
初めてルビーやその他の宝石を選ぶ方は、「どのカットが良いのか」「修正はできるのか」「鑑別書にはどう書かれるのか」といった疑問を持つことが多いでしょう。
ここでは、よくある質問をまとめ、初心者でも分かりやすく解説します。
質問①:一番傷つきにくいカットは?
宝石の傷つきやすさは、カット形状と硬度によって変わります。角が尖ったマーキスやプリンセスカットは衝撃に弱く、角が欠けやすい特徴があります。
一方、丸みのあるラウンドやオーバルカットは力が分散されやすく、日常使いのジュエリーにも適しています。例えばラウンドブリリアントカットのルビーは、クラウンとパビリオンの面取りが均一で、角が少ないため耐久性が高いです。
傷つきにくい宝石を選びたい場合は、硬度だけでなくカット形状も意識することが安全です。
質問②:カットし直すことはできる?
カットの修正は技術的には可能ですが、石のサイズや価値に影響します。カットし直す際は、余分な部分を削り取るため、サイズが小さくなることがあります。
特に天然無処理ルビーのような希少石は、原石の個性を生かすカットが価値を左右するため、安易なリカットは避けるべきです。例えば、角がわずかに欠けた場合は研磨で修正できますが、形全体を変えるリカットは注意が必要です。
カットの修正は、必ず専門家と相談して行うことが後悔を避けるポイントです。
質問③:カットは鑑別・鑑定書にはどう書かれる?
宝石の鑑別書や鑑定書には、カット形状・ファセット数・仕上げ状態が記載されます。
これは宝石の価値や印象を判断する上で重要な情報です。例えば、ラウンドブリリアントカットのルビーの場合、「ラウンド、ブリリアントカット、ファセット数58」と明記されます。
プリンセスカットやエメラルドカットも同様に形状とスタイルが示されます。購入前に鑑別書でカット情報を確認することで、宝石の価値や美しさを正確に把握でき、安心して選ぶことができます。

