6月には、真珠(パール)、ムーンストーン、アレキサンドライトという3つの誕生石が存在します。いずれも異なる輝きと個性を持つ宝石で、古くからその価値を認められてきました。
6月生まれの方はもちろん、それぞれの宝石に込められた意味や背景に触れることで、自分だけのジュエリーに出会うきっかけとなるかもしれません。
本記事では、そんな6月の誕生石の特徴や魅力について詳しくご紹介します。
6月の3つの誕生石と共通する意味
6月の誕生石とされている真珠(パール)、ムーンストーン、アレキサンドライトという3つの宝石。それぞれの誕生石が持つ意味や起源は異なりますが、共通して見えてくるのが「変化への適応力」や「感情の安定」、「女性らしさ」や「内面的な成長」といったテーマです。
6月という季節は、梅雨や夏の入り口といった移り変わりの多い時期であり、心や環境が揺れ動きやすいタイミングにもなります。
こうした時期に選ばれた誕生石たちは、持ち主の内面に穏やかさをもたらしながら、変化を前向きに受け入れるための支えとなってくれる存在と言えるかもしれません。
次章からは、それぞれの誕生石に込められた意味や魅力について深く見ていきましょう。
真珠(パール)|清らかさと優雅さを象徴する宝石
日本を象徴する宝石「真珠(パール)」
真珠(パール)は、鉱物ではなく生物由来の有機宝石です。
貝の体内に異物が入り込んだ際、それを包み込むように真珠層が幾重にも分泌され、年月をかけて徐々に形成されていきます。この自然の働きが、真珠独特のやわらかな光沢と気品を生み出しています。
今日市場で多く見られるのは養殖真珠ですが、その品質は年々向上しており、天然真珠に匹敵する美しさを持つものも数多くあります。
真珠にはいくつかの種類があり、それぞれに異なる魅力が存在しますが、特に日本が誇るアコヤパールは、クリーミーな白からほんのりローズがかった色味まで、繊細な輝きが特徴的です。
真珠の石言葉と意味
真珠に込められている石言葉は、「純粋」「無垢」「誠実」「優雅」「長寿」などがあり、控えめな中に静かな強さと品格を感じさせるような意味が込められています。
特に真珠が象徴する「純粋さ」は、単に外見的な清らかさを指すものではありません。
信念を貫く強さや、揺るぎない誠実さといった、精神的な美しさを称える意味合いを含んでいると言えます。また、「優雅さ」は、大人の女性が年齢とともに身に付けていく知性や品位を象徴するキーワードとして、多くの方に共感を呼んでいます。
また、真珠は「涙の宝石」「人魚の涙」「月のしずく」とも呼ばれていますが、これは悲しみを表すものではなく、感動や喜びの涙を象徴すると考えられています。
そのため、真珠は大切な人生の節目や、新たなスタートを迎える時期にこそふさわしい宝石といえるでしょう。
身に着けるたびに、自分自身の内なる豊かさを思い出させてくれる、そんな存在です。
ムーンストーン|月のエネルギーを宿す神秘の宝石
ムーンストーンの特徴と光の魔法
ムーンストーンは、その名の通り「月の石」として知られ、まるで月光が石の中に宿っているかのような幻想的な輝きを放ちます。
この独特の光は「アデュラレッセンス」とも呼ばれ、宝石の内部にある層が光を反射し、青白く揺れるような光のベールを作り出しています。
カラーはホワイト系が一般的ですが、ブルーの光を帯びる高品質なものほど希少性が高く、特に「レインボームーンストーン」と呼ばれる虹色の光を持つタイプは、コレクターの間でも非常に人気があります。
ムーンストーンの魅力は、その見た目だけにとどまりません。内に秘めたメッセージ性もまた、特に大人の女性に寄り添う力を持っています。
ムーンストーンの石言葉と意味
ムーンストーンには、「幸運」「恋の予感」「円満」「健康」といったキーワードが多く寄せられています。その穏やかな輝きには、心を静め、感情のバランスを整えてくれる力があると信じられてきました。
特に注目されているのが、女性的なエネルギーを引き出す効果です。
ムーンストーンは古代から「月の女神」と結び付けられており、内面の繊細さや母性、創造性をサポートする象徴とされてきました。感情が揺れやすい時期や環境の変化に直面した時にも、穏やかに寄り添ってくれる存在です。
また、「恋人たちの石」としての一面もあり、大切な人との絆を深めたい時や、関係性に安心感を持ちたい場面で身に着ける方も増えています。
ムーンストーンは、自分らしくあることをサポートしながら、新たな変化を自然体で受け入れる後押しをしてくれる石と言えるでしょう。
アレキサンドライト|変化と知性をもたらす魔法の宝石
新たな6月の誕生石として選ばれたアレキサンドライト
2021年12月20日、日本の誕生石が63年ぶりに改訂され、アレキサンドライトが新たに6月の誕生石として追加されました。
これにより、6月の誕生石は従来の真珠(パール)、ムーンストーンに加え、アレキサンドライトの3種類となりました。
アレキサンドライトは、光の種類によって色が変化する「カラーチェンジ効果」を持つ、非常に珍しい宝石です。
昼間の自然光や蛍光灯の下では青緑色に、夜の白熱灯やろうそくの光の下では赤紫色に変化します。この特性から、「昼はエメラルド、夜はルビー」とも称され、その神秘的な輝きが人々を魅了してきました。
この変色効果は、アレキサンドライトに含まれる微量のクロム元素が、光の波長によって異なる色を吸収・反射するために起こります。
ロシアのウラル山脈で初めて発見された際、その変色性と美しさから、当時の皇太子アレクサンドル2世に敬意を評して1842年に「アレキサンドライト」と名付けられたとされています。
現在では、ロシア以外にもブラジルやスリランカ、マダガスカルなどで産出されていますが、特に変色の幅が大きく、透明度の高いものは非常に希少で、高い価値が付けられています。
そのため、アレキサンドライトは「世界三大希少石」の一つとしても知られています。
アレキサンドライトの石言葉と意味
アレキサンドライトには、「変化」「知性」「高貴」「情熱」「秘めた想い」などの石言葉が込められています。
光の条件によって色が変わる特性は、持ち主の内面の多面性や柔軟性を象徴しており、変化の多い現代社会において、自分らしさを保ちながら柔軟に対応する力を与えてくれるとされています。
また、内に秘めた才能や感情を引き出す助けとなると信じられており、新たな挑戦や人生の転機を迎える際に、心強いお守りとして身に着ける方もいらっしゃいます。
まとめ|6月の誕生石がもたらす魅力と意味を再確認しよう
6月の誕生石である真珠(パール)、ムーンストーン、アレキサンドライトという3つの宝石は、持つ美しさ、由来、象徴する意味は異なりますが、共通しているのは“内面の豊かさ”を引き出す力と言えます。
6月生まれの方にとってはもちろん、人生の節目を迎えるタイミングでこうした誕生石を身につけることは、内なる変化を優しく後押ししてくれる特別な意味を持ちます。
宝石は単なる装飾品ではなく、持ち主の生き方や価値観を映し出す“語る存在”とも言えるのではないでしょうか。
モリスルビーは7月の誕生石であるルビーの専門店です。『宝石図鑑』の著者である諏訪恭一さんともイベントを実施しているほど宝石に深い知見がありますが、専門はあくまでルビーです。
以下のような方にモリスのジュエリーをお喜びいただいております。
・7月生まれのご自身への特別なご褒美として誕生石ジュエリーが欲しい
・大切なご家族や恋人、伴侶へのプレゼントに、7月の誕生石であるルビーを贈りたい
・付き合って何年目、結婚何年目の記念日に、心を込めたルビーの贈り物をしたい
なぜ今からルビーを選ぶのか?
実はルビーは、一石一石に個性があります。そのため、宝石を愛する方は毎月通って、自分にぴったりの「運命の一石」を吟味し、特別な日を迎える準備をしています。
モリスルビーでは、石に合わせて職人が丁寧に一点物のジュエリーを仕立てます。そのため、特別な日に間に合わせるには、早めのご準備をおすすめしています。
「今年こそ、自分の誕生日を特別な想いで迎えたい」 「大切な人に心に残る特別なプレゼントを贈りたい」
そんな方は、ぜひモリスルビー銀座店または京都三条本店へお越しください。
モリスルビーは、1年を通じて「誕生石=ルビー」と向き合っています。7月を特別な気持ちで迎えるために、早くから運命の一石を選ばれる方も多くいらっしゃいます。
★記念日より早めにジュエリーをお迎えするメリット★
・自分らしいコーディネートをじっくりと試すことができる
・身に付けることで、周りの人にさりげなく自分の誕生日や誕生月を覚えてもらえる
・世界で一つだけの特別な天然無処理ルビーをゆっくり選べる
・プレゼントの場合、お相手の物語や想いをジュエリーに込め、オーダーメイドで最高の一品を作れる
大切な記念日のために、特別なルビーとの出会いを今から始めませんか?
【この記事を書いた人モリスルビー編集部】
<参考文献>
[1] 一般社団法人日本ジュエリー協会,「誕生石」,available at https://jja.ne.jp/aboutjewellery/aboutjewellery_inner04.html
[2] 全国宝石卸商協同組合,「6月【 June 】」,available at https://i-rori.com/birthstone/june/405/