ルビーは世界中で人気の宝石です。その中でも、隣国中国ではルビーは縁起の良い赤色なことから大人気です。以前に「ルビーは英語でなんていうの？」をご紹介しましたが、今回は「ルビーは中国語でなんていうの？」について紹介します。
ルビーは中国語でなんていうの？
ルビーを中国語では 「红宝石」（hóng bǎo shí） といいます。
一語一語の意味は、红（hóng）= 赤い、紅色、宝（bǎo）= 宝、石（shí）= 石で直訳すると「赤い宝石」という意味になります。
ちなみに、サファイアは蓝宝石（lán bǎo shí）= 青い宝石、エメラルドは绿宝石（lǜ bǎo shí）= 緑の宝石、ダイヤモンドは钻石（zuàn shí）です。
中国語では宝石の名前が色で分類されていることが多いようです。
ルビーの由来と語源
ルビーの由来は、「赤い石」です。
古代ローマの人達は、ルビーは赤く輝く宝石で、石の中で燃えて消すことができない炎を持っているといわれ、「（燃える石炭）カルブンクルス」と呼んでいました。
ルビーの語源はその後、旧ラテン語で「赤」を意味する「ルベウス（rubeus）」となりました。
ルビーはカルブンクルスとして聖書にも登場します
ルビーは旧ラテン語、カルブンクルスとして聖書に登場します。
14世紀の宗教改革者ジョン・ウィクリフと弟子たちが聖書を英訳した際、ラテン語の原典から千語を越える単語を借用したといわれています。
13種類の宗教的なシンボルが刻まれたマルティン・ルターのルビーの結婚指輪に使われているルビーは、365nmの紫外線に反応する接触変成岩起源（ミャンマー産）の特徴があります。
聖書の博士として名を馳せたマルティン・ルターは、旧約聖書に登場する「嵐の中でノアの方舟の中で輝いたカルブンクルス（カーバンクル）」が、拡散光で届いた紫外線に反応するのが、接触変成岩起源のルビーだということを知っていたのかも知れません。
- 旧約聖書の中にも登場する「ノアの方舟の中で輝いたカルブンクルス（カーバンクル）」
- 聖書で登場する「人の知恵はルビーにも勝る」
中国と赤色の関係
中国人の赤色好みは単なる色彩的な好みではなく、何千年にもわたって培われた文化的価値観と深く結びついています。赤色は中国文化そのものを表現する色といえるでしょう。
中国ではなぜ赤が好まれるのか？
中国では伝統的に、赤色は吉祥の色として最も縁起の良い色とされています。そして、赤色は幸運、繁栄、喜びを表す色と認識されています。さらに、邪気を払う色と信じられているので、結婚式での花嫁の衣装や装飾に多く使用されます。また、春節（旧正月）では赤い提灯、赤い封筒が用いられます。
歴史的に、古代中国では赤色は皇室の色であり、権力と威厳の象徴でした。現代では、中国国旗は赤色であり、愛国心と結びついています。このように、中国人が赤色を好む理由は、深い文化的・歴史的背景にあります。
中国でなぜルビーが大人気なの？
中国では、ルビーが最も人気のカラーストーンです。
ルビーは中国では単なる宝石以上の意味を持ち、文化的アイデンティティと富の象徴として、非常に高い人気を誇っているのです。
中国人にとってルビーは「富と繁栄」「上品さ」「中国的」を象徴し、伝統的な中国文化のシンボルとして認識されています。富裕層の方は特に希少性の高いミャンマー産天然無処理の美しいルビーを富と地位の象徴として、また投資対象としてみています。
中国市場では、ピンキッシュルビーよりも、鮮やかな赤色ルビーが好まれることが多いです。赤は「幸せ」「縁起の良い」「パワー」「ポジティブな色」として広く好まれているからです。
まとめ
今回、中国でルビーのことを「紅宝石」ということが分かりました。ルビーの需要が高いのは万国共通です。赤色は記憶に残りやすい色でもあり、脳は赤色を他の色より速く処理する傾向にあり、ルビーを身に着けている人は目に留まりやすいです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
