モリスルビー17JL0033
カラット 0.47ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) Jewelry
Size(サイズ) 4.7/4.6/2.8
モリスルビー17JL0033 0.47ct Myanmar Jewelry
ルビーサイズ4.7/4.6/2.8
ルビーの特徴
まずこのルビーを見た第一印象は、驚くほど高い透明度と手のひらの上で動かすと、キラキラとした輝きが結晶の奥から湧き上がってきます。すこし青味を帯びた色調とバランスの良いラウンド型のミックスドカットに磨かれた天然無処理で美しいルビーは、ミャンマー最北部カチン州のNam-Ya(ナヤン)ルビー鉱山で産出されました。
原石の結晶は、漂砂鉱床(自然の浸食作用によって、母岩から離れて埋まっている原石を探すもので、二次鉱床ともいう)では、原石の結晶の角や弱い部分が削り取られた状態、丸いボールのような形で産出することが多々あります。地下40㎞で結晶したと言われるナヤン産ルビーが土砂に揉まれながら、地表まで出てきたのです。想像もつかない長い時間と、これまた想像もつかない地殻変動によって硬いルビーの表面が削られて丸くなったと考えられます。通常は、2㎜から4㎜ぐらいの小さな丸い結晶が産出しますが、このルビーのように4.5㎜を超えるものも時々産出します。その丸い形を活かして、ルビー上面にはテーブルとクラウンをラウンド型に、下面にステップをつけたミックスドカットに磨きました。大きさは、縦4.7㎜/横4.6㎜/深さ2.8㎜、重さは0.47ctです。
このルビーの品質判定のクオリティスケール
美しさが「A」、色の濃淡は「#4」で、品質を3つのゾーンに分けた場合、ジュエリークオリティになります。透き通った質の高い結晶の中には、ジルコンと思われる形の結晶インクルージョンをはじめ、透明な結晶インクルージョンと、微かに細い針状のルチルの結晶(通常はシルクインクルージョンと呼ばれる)が確認できます。ラウンド型のブリリアントカットにすると、更に結晶の奥からキラキラとした輝きが出てくると思いますが、その時には、フェイスアップで見た時の直径に対して、深さが若干不足しているため、直径を4㎜ぐらいまで小さくする必要があります。大自然の造形美である天然無処理で美しいルビーの結晶の生地を少しでも大きく残す判断をしました。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。