モリスルビー13MR0013
カラット 0.02ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) Jewellery
Size(サイズ) 1.7/1.7/
ルビー(天然無処理)
ミャンマー産 天然無処理ルビー モリスルビー13MR0013 0.02ct Myanmar
ルビーの特徴
深紅のコクのある色調とテリ(結晶の奥から湧き上がってくるキラキラとした輝き)が素晴らしい天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、ミャンマー最北部、幻のルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)で、モリスミャンマーの鉱山開発担当者のイエッチョーが発掘したものです。漂砂鉱床で産出するルビーの原石らしい、小さく丸い結晶をそのままラウンド型に、パビリオン側にキューレットをつけてブリリアントカットに磨きました。サイズは、縦横1.7㎜/深さ1.0㎜、重さは0.02ctと小粒ですが、インクルージョンが少なく、漂砂鉱床の引き締まった感じの結晶が素晴らしく「小さくても力持ち」なイメージを持ったルビーです。モリスは2007年から2011年まで、ナヤンのクンザイン鉱区、ザッポー鉱区、ワブー鉱区、マノウ鉱区を採掘しました。このルビーを観ていると、上下水道も電気もない文明から切り離された秘境で、イエッチョーはモリス採掘チームを率いて奮闘してくれました。掘っても掘っても、ルビーが見つからなかった時、半年間、1粒も見つからなかった絶望的な状況の中でも、自ら先頭に立って、(雨季には腰まで水に浸かりながら、まさに根性で…)採掘を続けてくれた時のことを昨日のように思い出します。僅かな産出でも、毎日、「数ミリの原石が2~3個見つかった!」とレポートを続けてくれました。そのお陰でモリスは、現場でしか分からないルビーの品質ごとの「出現率」、要するに供給が分かるようになりました。結果としてミャンマー産ルビーの価値判断ができるようになりました。そして、皆さまにお伝えしたいのは、鉱区に「仏壇」をつくって、祈りながら採掘をしてくれたことです。敬虔な仏教徒である彼は、自らが現場に立てた小屋の中に、彼らが見つけたルビーを結婚指輪にしてくれたお客様カップルの写真を何十枚も貼って、「日本のカップルのシンボルになるルビーだ、宝探しだ!」と現場のスタッフを鼓舞しながら、原石が見つかると「お幸せに!」と祈りながら、過酷な仕事をしてくれたことです。目に見えないが、美しい気持ちを感じました。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡「#5」、品質を3つのゾーンに分けた場合、ジェムクオリティ(最高品質)ですが、それ以上に、目に見えないものに価値があるとしたら「美しい思い出」を持ったルビーです。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長