モリスルビー08AT0366
カラット 0.27ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 4.2/3.2/2.0
ルビー(天然無処理)
ミャンマー産 天然無処理ルビーモリスルビー08AT0366 0.27ct Myanmar
ルビーの特徴
少し青みを感じさせるピンキッシュでありながら、ファセットから輝くモザイク模様の中にしっかりとしたルビーの色を表現しています。シルクインクルージョン(針状ルチルの結晶が絹を編んだように見えることからシルクインクルージョンと呼ばれる)が少し多いために透明度をほんの少し下げていますが、逆にそれが柔らかい輝きにつながっています。ミャンマー最北部カチン州にある幻のルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)で発掘された原石をエメラルド型に磨きました。サイズは、縦4.2㎜/横3.3㎜/深さ2.0㎜と良いプロポーションで、重さの割には存在感のある大きさです。エメラルド型は、オーバル型のミックスドカットと比べると「色」を優先するスタイルであり、一つ一つのファセット(切子)面の大きさから色が強調されます。このルビーの結晶の形、質を考えると、ベストな判断だったと思います。仮にオーバル型にしていると、縦横に対する深さが少し不足しているためにウィンドウができてキラキラする部分と光が抜けてしまう部分ができていたでしょう。さて、このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「B」美しいもの、そして色の濃淡は「#3」です。そのクオリティスケールを3つのゾーンに分けた場合、ジュエリークオリティ(高品質)の枠に入ります。上述のように、大きさの割に存在感のあるルビーなので、ピアスやペンダントトップのメインストーンに使って上げると良いのではないかと思います。もちろん、お好みであればアールデコ調の指輪などのワンポイントとして装着しても魅力的だと思いますが、ペンダントトップのメインストーンにして、脇石に他の色石(ひょっとしたら、緑色がいいかも知れません)と合わせて、メレダイヤで装飾してあげると、このルビーの優しいピンキッシュな色と相乗効果が出て個性的なジュエリーになると思います。想像してみて下さい。クリスマスは終わってしまいましたが、クリスマスツリーみたいな色使いのペンダントトップ…良いと思います。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長