モリスルビー22SR0135

 

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モリスルビー22SR0135

カラット 0.22ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) Gem
Size(サイズ) 3.5/2.2/2.4

ルビーの特徴

深紅の薔薇を思わせるベルベットのようなコクのある色調と高い透明度と彩度、そして生地が足りていない部分も上手くカバーした匠の技で上手く研磨してくれました。テーブルの真下にキューレット(宝石下部、パビリオン部分の尖ったところ)が設定されており、プロポーションも悪くない天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。中北部の中山間地域にあるルビー鉱山モゴック(Mogok)で発掘された原石をラウンド型ミックスドカットに磨きました。サイズは、縦3.5㎜/横2.2㎜/深さ2.4㎜、重さは0.22ctの小粒なサイズですが、とても品質の高いルビーに仕上がりました。宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは、「A」輝きがあり美しいもの、そして色の濃淡は「#5」、この大きさを考えるとベストな色の濃淡でしょう。品質を3つのゾーンに分けた場合、ジェムクオリティ(最高品質)です。そして、このルビーの内なる世界、顕微鏡を使って拡大して行くと、下の図のような景色が広がります。少し細かいシルク(ルチルの針状結晶が60度/120度に交わってシルクを編んだように見えることからそう呼ばれる)インクルージョンや形が変形しており、何の結晶化ははっきり分からないもののキレイな結晶インクルージョン(内包される状況から、スピネルかパルガサイトかも知れません)と色のついたガーネットと思われる結晶インクルージョン、そしてその周りにモゴック鉱山で産出するルビーの特徴的な糖蜜状組織が広がっています。モリスは、創業してから今年で23年、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーのインクルージョンを1㎜のルビーであっても顕微鏡で拡大して覗きこんでは、インクルージョンを撮影してファイルとして残していきました。最初は、世界にたった一つのルビーだということを自分自身が知りたかっただけですが、既に5万石を超えるデータの数になりましたが、顕微鏡を覗いた時に感じる気持ちは変わらず「そのルビーの個性」を感じならルビーと対話しているのです。自分たちが採掘した原石を研磨した後、そのまま顕微鏡を覗いていましたので、天然無処理であることは分かっていました。処理の有無を見分けるようなレベルではなく、インクルージョンを観ながら、そのルビーの結晶がどんな環境で私の目の前にやってきたのか…何千万年の記憶を感じていました。そういう視点でルビーのインクルージョンをみていただくと「私のルビー」が好きになってくると思います。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

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