モリスルビー22sr0108

 

Contents

モリスルビー22sr0108

カラット 0.23ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.5/3.4/2.4

ルビーの特徴

クッション型でもラウンド型でもオーバル型でもない個性的な形とほんの少しオレンジ味を感じさせる色調、そしてルーペで観ると天然無処理の特徴の一つである形のしっかりした結晶インクルージョンが、まるで宇宙空間の惑星のように広がる景色が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。ミャンマーの第二の都市マンダレーから、自動車で5~6時間、1000個のカーブを曲がってやっとたどり着けるルビーの鉱山モゴック(Mogok)で発掘された原石をヤンゴンでミックスドカットに磨きました。縦3.5㎜/横3.4㎜/深さ2.4㎜の縦横に対する深さのバランスもとてもいい結晶です。重さは0.23ctと小粒ですが、コクのある色調と濃い色によって本格的なルビーの美しさを楽しむことができます。このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは、結晶インクルージョンが多いものの、無色透明の結晶であり逆にルビーの輝きを邪魔するのではなく、相乗効果をだしていますので、「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#5」、品質判定する際には、クオリティスケールを3つのゾーン(GQ/JQ/AQ)に分けたうえで、それぞれの品質に対する需給のバランスを見ていくことで、目の前にある宝石の価値判断をしていくのが品質判定ですが、このルビーについてはGQジェムクオリティ(最高品質)です。さて、需要と供給のバランスで、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの希少性の理由について、まず結晶する絶対数が少ない(接触変成岩起源)こと、そして産出する場所がごく一部で、更に特別な許可がないと入山できない、更にアクセスが驚くほど悪い…ことが挙げられます。
山をハイキングされた方ならわかると思いますが、自動車で1000個のカーブといえば、自動車がなかった時代には、何日かかったか、分かりません。北部カチン州のナヤン(Nam-Ya)鉱山にいたっては、更に人里離れた場所にあり、自動車で移動しても鉱山に到着するまでに疲れて、くたくたになります。なぜ隠された場所のようなところ…というのが、私が今から20年ぐらい前に鉱山へ到達したときの率直な感想です。宝石としての価値は、色々な要素が絡んで出来上がってくるものです。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

Contents
閉じる