モリスルビー22SR0100

 

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モリスルビー22SR0100

カラット 0.13ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.1/2.7/2.0

ルビーの特徴

本格的なルビーらしい深紅の色調の中にパビリオン(ルビー下部)のファセット(切子)面の具合によって、部分的に紫味を感じさせるところがあります。しかし、高い透明度と加えて高い彩度があります。サイズは縦3.1㎜/横2.7㎜/深さ2.0㎜、重さは0.13ctと小粒ですが、縦横と深さの割合も申し分ない素晴らしいプロポーションが特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。原石が産出されたのは、中北部の中山間地域にあるルビー鉱山モゴック(Mogok)、研磨は、モリスミャンマーで長年、研磨を担当してくれていた職人ゾーミンチョーが小粒な原石、結晶の生地を大切にしながら美しさをフルに引き出してくれました。写真で見ると6時方向に見える紫色に見える部分は、生地不足になりそうな形を苦心しながらガードルの部分ギリギリに大きめのファセットをつけてバランスをとってくれたために色が少し抜けているのです。普通なら横幅2.5㎜ぐらいにしてきれいなオーバル型に生地を落としたでしょう。それを0時方向の生地を減らしたくないので、少し無理をしたのが見て取れます。このように、希少な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの研磨は、既存の形に合わせて結晶を削り取っていくのではなく、原石の形を活かしながら工夫してなるべく大きく残すことを優先します。言い換えると…形が妙なルビーがあったとしたら、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーかも知れない…ということです。さて、このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#4.5」、クオリティスケールの35マスをGQ/JQ/AQの3つのゾーンに分けた場合、JQジュエリークオリティ(高品質)になります。0.13ctの小粒なルビーですが、顕微鏡で拡大してその内側を覗くと、密集したシルクインクルージョン(ルチルの針状結晶が集まったもの)、そしてカルシウムの結晶と思われるインクルージョンがいくつか確認できます。1ctを超える大きなルビーと何も変わらない景色を観ていると、このルビーを持つ方の思い出を詰め込んでいただくに相応しいお宝ルビーだと感じます

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁

株式会社モリス 代表取締役社長

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