モリスルビー23MY0013
カラット 0.07ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.7
ルビーの特徴
真ん丸なラウンド型のブリリアントカットに磨かれた天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、ミャンマー最北部カチン州にある幻のルビー鉱山ナヤンで発掘されました。真っ赤な最高の色調と高い透明度と彩度、色ムラもない素晴らしいものです。サイズは、縦横2.5㎜、深さが1.7㎜と縦横と深さの寸法のバランスもとても良いものです。顕微鏡で拡大してインクルージョンを確認した時に確認できる細いシルクインクルージョンは、ナヤン産の特徴的なもので、美しさを邪魔せずにスッと入っている様子は天然無処理で美しいことを誇らしくアピールしています。鉱山全体が漂砂鉱床(太古に結晶したルビーが、自然の浸食作用によって、土砂に揉まれて結晶の弱くなった部分が削りとられ、芯の強い部分だけが残った姿で出現するのが特徴で、ダイヤモンドの原石も漂砂鉱床の方が結晶の質が高いといわれています)である、ナヤン鉱山では、このように小粒で美しい結晶が多く産出されます。ピジョンブラッドと呼ばれる最高品質のルビーを産出する鉱山は、ミャンマーには、世界的にその名が知られているモゴック(Mogok)とこのルビーを産出したナヤン(Nam-Ya)の2か所ですが、少し前までは、モゴックとナヤンのルビーは、混同され、そのどちらもスイスの世界的な宝石研究所の分析結果には、モゴック産として表記されていましたが、最近では、ナヤン産(Nam-Ya)もしくはNayaseikと表記されるようになってきました。モリスは、自社で採掘権を取得し、ナヤン鉱山を2007年から2011年まで採掘を続けましたので、ナヤン産が知られていくことが自分事のように嬉しく感じます。このルビーのように小粒ながら、品質が高いのがナヤン産ルビーの特徴です。さて、このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#5」、品質を3つのゾーンGQ/JQ/AQに分けた場合、GQジェムクオリティ(最高品質)です。是非、ブライダルリングなどのアニバーサリーで使うジュエリーで活躍してほしいと思います。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長