モリスルビー23MY0014
カラット 0.06ctct
Origin（産地） Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.5
ルビーの特徴
ほんの少し紫味を感じさせるコクのある色調、高い透明度と彩度を持つ小粒でもピリッと引き締まった感じのする原石を職人の手でラウンド型のブリリアントカットに磨かれました。この天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、ミャンマー最北部カチン州のルビー鉱山ナヤンで発掘された漂砂鉱床特有の小粒で丸く引き締まった感じの原石でした。サイズは、前述の通り小粒で直径2.5㎜/深さ1.5㎜と縦横のバランスは抜群で、これは特にパビリオン側をブリリアントカットに磨く場合に重要な要素です。ブリリアントカットという、結晶内に入った光を宝石下部のパビリオン部分でどれだけ上手く反射させて輝きを表現するか？を目的にした形では、細いひし形と三角形のファセット（切子）面からなるバックファセットの部分と宝石下部の尖った部分（キューレット）を横から見ると二等辺三角形になりますが、キューレットの内角が小さいと深さの深いルビーになり、その逆はお皿のような底の浅いルビーになり、どちらもキラキラとした輝きが湧き上がってきません。宝石上面のクラウンの部分とパビリオンの部分の寸法のバランス、また色の濃淡によっても若干変わってきますが、平均的な形にした場合、縦横のサイズに対して深さが60％～65％が良いと思います。いくら結晶の質が良くても、このバランスが崩れていると、特にブリリアントカットの場合はルビーがダメになってしまいます。そして大自然の造形美である天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、結晶の生地自体がとても希少であるため、縦横と深さのバランスが悪い原石は、その他の形に磨きます。…ということで、このルビーは原石の時から、この形に向いていたということです。さて、このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「A⁻」輝きがあり美しいもの、そして色の濃淡は「＃5」、3ゾーンはGQジェムクオリティ（最高品質）です。モリスのエタニティリングなどで活躍してくれると思います。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長