モリスルビー23MY0007
カラット 0.06ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.3
ルビーの特徴
コクのある赤色の強い色調と高い透明度と彩度が特徴的であり魅力的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、最北部カチン州にあるルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)で発掘された原石をラウンド型のステップカット(ミックスドカット)に磨きました。縦横2.5㎜/深さ1.3㎜とミックスドカットとしては、もう少しだけ深さが欲しいところですが、とてもバランスの良いプロポーションです。このルビーを宝石品質判定のクオリティスケールでみた場合、美しさは「A⁻」輝きがあり美しいものですが、一点だけ気になるところは、テーブル横のクラウンの部分に、元々あったフラクチャー(結晶の裂け目)が表面に出てきていることです。すぐに破損の原因になるものではありませんが、ご購入前にご確認いただきたいポイントで、そのために「-」の表示を付けています。「B」にするほどではありません。そして、色の濃淡は「#5.5」この大きさであれば普通は少し濃い感じがするのですが、彩度の高さがあるため、ちょうど良いと思います。そして品質をクオリティスケールの上で、GQ/JQ/AQの3つのゾーンに分けるとGQジェムクオリティ(最高品質)になります。さて、前述の通りこのルビーには、インクルージョンの写真でもご覧いただけるように、欠点とするほどではありませんがS字状にフラクチャーが表面に出ています。結晶を縦断したモノではありませんので、日常使う上では何の問題もありませんが、ジュエリーに仕立てるとき、特に石留め作業で爪を押さえるときに間違って叩いてしまわないように注意する必要があり、職人に伝えておくことが大切です。劈開するダイヤモンドであればこのフラクチャーは致命傷ですが、割れにくいルビーの場合は、深くなければ、そこから破損することはあまりないのですが、ご購入前に見ておいて欲しいと思います。直径2.5㎜の小さなルビーを顕微鏡で拡大して、目に見えないフラクチャーについてヤイヤイと説明する必要はあるのか?と言われそうですが、この魅力的なルビーをお持ちになる前に知っておいて欲しいと思います。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長