モリスルビー23MY0036
カラット 0.07ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 2.4/2.4/1.6
ルビーの特徴
直径2.4㎜の小粒で結晶の奥からキラッとした輝きが湧き上がってくる天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、最北部カチン州にある幻のルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)で発掘された原石をヤンゴンでラウンド型のブリリアントカットに磨きました。カチン州には標高5800mをこえる山岳地帯が広がっており、ヒスイの鉱山もある未開の地として知られており、ナヤン村のほとんどには水道も電気も通っておらず、観光で気軽に行ける場所ではありません。アクセスの悪さからナヤン鉱山を実際に見た人は、ほとんどおらず今も幻のルビー鉱山といわれます。さて、手作業で結晶の生地を少しでも残そうと作業したこのルビーは少し生地が不足して凹んでいる部分がありますが、これもダイヤモンドのラウンドブリリアントカットのように輪郭をつくる時に軸に合わせて機械を使って正確に円周を出す作業をルーペと手の感覚で作業する天然無処理で美しいミャンマー産ルビーらしいところです。サイズは、直径2.4㎜/深さ1.7㎜と良いプロポーションです。重さは僅か0.07ctと小粒ですが前述の通り、キラッとした輝きがあり、エタニティリングなどに複数個使うと輝きの連鎖反応が起こり、美しいルビーの赤色を楽しめると思います。また、ルビーは伝統的に結婚指輪で使われてきた宝石ですので、人生の大切な儀式で使う宝石としては最適です。世の中、特に日本ではあまり知られていませんが、プロテスタントの指輪を出して求婚するプロポーズのスタイルのモデルになったマルチン.ルターが、お嫁さんであったカテリーナ.ボン.ヴォラに贈った結婚指輪に着けられている宝石はルビーです。ドイツのライプツィッヒという町の博物館に今もルターを象徴する指輪として飾られていますので、実際に行って観てきましたが、そのルビーは天然無処理で美しいミャンマー産ルビーであることは、接触変成岩起源(ミャンマー産ルビー)の特徴があることから間違いないでしょう。聖書の博士であったルターは、聖書に登場するルビーのことを熟知していた可能性があります。現場でそれが分かると博物館の担当者も驚いていました。まだ世間では知られていないことです。さて、このルビーの品質は、美しさ「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#4.5」、3ゾーンはJQジュエリークオリティ(高品質)です。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長