モリスルビー23MY0023
カラット 0.07ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.6
ルビーの特徴
直径2.5㎜と小粒ですが、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーのジェムクオリティ(最高品質)です。宝石品質判定のクオリティスケールでみた場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#5」、品質をそのクオリティスケール上でGQ/JQ/AQの3つに分けると、前述の通りGQジェムクオリティです。モリスのエタニティリングは、ルビー5個とそれを挟むようにダイヤモンドと交互に留めていくハーフエタニティのスタイルですが、最高級ルビーだけを使ったモデルには、このレベルのルビーのクオリティを5個選ぶ必要があり、選定作業は困難を極めます。一般的には、エタニティリングは、ほぼすべて加熱など美しさを改良するために人為的な処理をしているもので品質を合わせていきますが、モリスの場合は、天然無処理で美しいミャンマー産ルビー専門ですので、それはできません。品質を揃えるための作業は、ミャンマーの鉱山から始まります。モリス銀座店にいるミヨテが毎日のように鉱区の仲間たちに連絡を取り、特別な品質の原石を揃えていく作業からスタートします。そして原石の質を揃えていくのですが、原石の形状、サイズを合わすだけでも一苦労ですし、それを一つ一つオリエンテーション(石どり=テーブル面とファセット面のバランスを決める作業)を研磨する職人とミーティングしながら決めていく仕事も大変です。小粒だとはいえ、やっと発掘されたジェムクオリティの原石ですので、緊張する仕事です。いくら経験を積んでいても自然のものである原石、特に小さいルビーは、色が抜けてしまったり、また色調が大きく変わってしまったり、インクルージョンの場所が悪く破損の原因になってしまい、見た目はきれいだがアクセサリークオリティにしなくてはならないものが出てきたりします。このルビーは、本格的なルビーの色調、高い透明度と彩度、そしてほぼベストなプロポーションに仕上がりました。写真のテーブル面に白っぽく反射しているモノは、このルビーに内包されている小さな結晶インクルージョンで、このルビーが世の中で唯一無二の存在であり、天然無処理だと立証する個性であり、欠点ではありません。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長