モリスルビー23MY0033

 

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モリスルビー23MY0033

カラット 0.08ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 2.4/2.5/1.7

ルビーの特徴

赤色の強い色調と高い彩度が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産(ミャンマー最北部カチン州のナヤン鉱山)ルビーは、手作業でラウンド型ブリリアントカットに磨きました。十分に透明度は高いものの、シルクインクルージョンの密度が少しだけ高いために、結晶の内側からキラキラとした輝きが少しだけ弱くなっていますが、そのシルクインクルージョンが彩度の高さにつながって、結晶全体が赤く輝いているので、このルビーの個性であり、特徴、魅力です。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「A⁻」、輝きがあり美しいもの、テーブルからガードルにかけて内包されているシルクインクルージョンが少しだけ透明度に影響しているため「⁻」の表示をつけています。そして色の濃淡は「#5」、クオリティスケール上でGQ/JQ/AQの3つのゾーンに分けると、GQジェムクオリティ(最高品質)です。この3ゾーンに分ける作業は、ルビーを産出する鉱山で、それぞれGQ~AQ品質ごとの出現率をみることで供給が分かります。天然無処理の原石の産出量の総数量をみても、アクセサリークオリティにもならない原石が殆どですから、意味がありません。あくまでも宝石ルビーとして研磨したらどのくらいの品質になるか?という視点が必要で、ここにクオリティスケールというモノサシの存在価値があります。要するに供給が分かるのです。そして、同じクオリティスケールを使ってオークションや市場での人気度をみて行くと需要が分かります。この2つが分かって初めて「需要と供給のバランス」が分かります。モリスは、2007年から2011年までナヤン鉱山で採掘を続けて、出現率の調査をしましたが、非常に有意義であったと思います。市場に存在する宝石ルビーのほぼすべては、美しさを改良するために人為的な処理がされていますが、その理由も良く分かりました。1ctを超えるジェムクオリティの天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、地球上に1㎥しか存在しないと聞いたことがありますが、私個人的には…「そんなにあるのだ!」と感じました。実際に採掘をしていて「宝石には価値があってないようなものだ…」という声も聞いたことがありますが、それは、合成石や処理するなど、人為的に数を増やしてきたからでしょう。これからインターネットで情報開示が進んでいくと、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの価値観は変わっていくと思います。宝石の定義は、美しく、希少で、経年変化のない大自然の造形美なのですから。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長

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